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kiyomizu86enginneer0のレビュー・評価・感想

夜は猫といっしょ
9

猫あるあるが満載!

KADOKAWAから発売されている「夜は猫といっしょ」(作者・キュルZ)。
Twitterで更新された漫画に加え大容量の書き下ろしが収録されてます。

漫画ですが一コマが大きく、セリフより猫が動く擬音が多めでスッキリ読みやすくなっています。
3~4ページが1話でちょっとスキマ時間に読むも良しです。
内容は猫飼いなら「あぁ~」「わかるー」と思わず呟いてしまうような猫の行動、思わずくすっと笑ってしまう猫との日常が満載になっています。
猫との暮らしのふとした瞬間を切り取ったようなほのぼのした漫画です。
猫の柔らかい毛や軽々とした動きからふてぶてしい態度、どうなっているのかよくわからない体勢などが可愛らしい絵で表現されています。
注目すべきは鳴き声の表現で、これも猫飼いなら字として見ると変なのに猫からの吹き出しというだけで脳内で鳴き声が再生されるような秀逸な表現になっています。猫飼いは是非注目してください。
飼い主(作者と妹)の行動もまた、猫飼いあるあるで身に覚えがありくすっと笑ってしまいます。
その行動に合わせ、猫の反応まで「見たことある……」と思ってしまうともう抜けられません。

作者兄弟と飼い猫キュルガのふとした日常を読んでみませんか?

十三人の刺客
7

稲垣吾郎が最高

悪の限りを尽くす斉韶を暗殺しようとする13人の男たちの話です。リメイク作品ですが、こちらの斉韶は前作以上の悪党に描かれています。稲垣吾郎の斉韶、最高です。人を人とも思わない殺しっぷり、女を襲っておきながらの暴言、子供も普通に殺すとか、酷すぎる男です。こんな男が将軍になれば、この国は終わると考えても、けして大袈裟ではない、そんな悪役を見事演じていました。吾郎ちゃんって、ちょっと何考えているかわからないところがあるし、おぼっちゃまぽいところもあるし、いいとこの悪童役がぴったりだなと思いました。こんな人なら、切腹での抗議が起きても不思議ではありません。また、斉韶に酷い目に遭わされた女が途中出てくるのですが、そのビジュアルもすごいです。あんな目に遭わされるなんて、かわいそうだし、恨みもすごいだろうと思います。そのシーン以外にも衝撃的な場面が多く、さすがホラー映画監督の三池監督の作品だなと思いました。あと、戦いのシーンも長くて、かっこよくて最高でした。やはり、刺客の話なのですから、斉韶との戦い部分をたくさん描いてなんぼだと思います。いい映画には、いい悪役がいるという持論の私が、いい映画だと断言できる映画でした。

蒼穹のファフナーシリーズ / Fafner in the Azure series
10

犠牲あっての幸せ

他のロボットアニメや戦闘アニメであれば主人公側が勝ってハッピーエンドというのが多いことに対して、この作品は主人公の親や仲間が次々と戦死していく。終盤まで生き残った仲間も結局命を落としてしますというのはもうこのアニメでは当たり前のこと。なので主人公だから必ず勝つ、死なない、生きて帰ってくる、ヒロインと幸せになるといった王道シナリオが裏切られてもまったく不思議ではない。そのため見ていて主人公や仲間が勝つことが出来るのか、生き残ることが出来るのかというドキドキ、ハラハラを毎回の話で味わうことが出来る。いつ主人公側から犠牲が出てもおかしくないという世界観はこれまであった「結局は主人公側が勝つんでしょ」というあらゆる作品に当てはまる常識、思い込みを根本から覆してくれる、そしてだからこそ自分たちの勝利や幸せな生活は仲間が闘い、そして犠牲になったことで得られた物なのだと実感することが出来るのである。登場人物Aといった一般人の死ではなく重要人物が次々と命を落としていくストーリーに命の儚さや残酷さ、しかしその世界で生きていこうとする必死さが他の作品とは比べ物にならならいレベルで伝わってくるのである。こう考えてみて欲しい、私たちの平和な生活の背景には戦争があり、我々が平和に生きていられるのは戦争で何人もの人が戦ってくれたことで実現していると。命の儚さを感じることが出来る最高の作品である。

SING/シング / Sing
9

自分に自信が無い人に勧めます。

自分の気持ちを誤魔化して、周囲の目を気にして好きな事ができなかったり隠したり、といった経験が誰しもあると思います。
この映画は、自分に自信が持てない動物たちが、賞金付きの歌のコンテストに挑戦することで、心の底にある想いや偽りのない本当の自分を前面に出し、他者に伝える勇気を持つまでの道筋が描かれている素晴らしい作品です。
キャラクター達はユニークな才能を持ち合わせており、各々にしっかりとしたストーリーがあります。
育児に追われるママであったり、親と同じ道には進まず自分の道を進みたいと思っている子供だったりとストーリー背景も様々です。
その為、たくさんの方が共感しやすく、物語に入り込みやすい映画になっていると思います。
特に、「ご近所さん、食料品屋のマネージャー、そこのニワトリも。この町のみんなに、僕のステージでスターになるチャンスがあるんだ!」というバスターのセリフは、自信が持てない時の自分の心に深く突き刺さりました。

賞金付きの歌のコンテストをきっかけに自分の才能を発揮していく中で、自らの個性を信じ、トラブルに巻き込まれながらも逆境に立ち向かっていき、同時に周囲の心も掴んでいく彼等の姿に圧倒されることでしょう。

また、出演者の歌唱力も素晴らしくノリノリで聞き入ってしまいます。
MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥など、豪華な声優陣が出演しており、彼等の歌声の凄さに思わず圧倒されてしまいました。
有名な曲が多数使用されているので、音楽が好きな方にお勧めの作品です。

Get Ready?
9

美容系ユーチューバーを題材にした軽快な漫画

漫画家「南マキ」の、軽快な話のテンポと、個性豊かなキャラクター達に魅せられること間違いなしの作品です。
光が透過したような、綺麗なタッチの明るい作画は読みやすく、本当におすすめです。
ストーリーはこんな感じで始まります。
主人公のすずは大学に通う冴えないおとなしい女の子。ただ、彼女には人には言えない大好きな趣味があった。それは「コスメを研究・考察すること」。そして、「女の子をメイクで綺麗にすること(自分以外で)」。
自分自身は、自他ともに認めるそばかすの浮いたかわいくない女の子。好きだった幼馴染に酷い一言を浴びせられ、その後も会うたびに嫌味を言われ続け、すっかり自信を無くし、自分自身はすっぴんに近いメイクしかしなくなってしまっていた。
そんな時、好きな美容系ユーチューバーのイチカへ送ったコメントがきっかけになり、彼女の動画作成を手伝うことに。
しかし、イチカには実は大きな秘密があって…。
と、少し冒頭をかじっただけでも気になる展開です。
しかも、そのトラウマになった男の子も絡んできて、物語はどんどん加速します。
どんどん広がっていく新しい人間関係や、過去の因縁の人物たち。
いろいろなトラブルにもめげず、明るく前向きに進んでいく主人公に共感し、元気をわけて貰える作品です。