十三人の刺客

十三人の刺客のレビュー・評価・感想

New Review
十三人の刺客
7

稲垣吾郎が最高

悪の限りを尽くす斉韶を暗殺しようとする13人の男たちの話です。リメイク作品ですが、こちらの斉韶は前作以上の悪党に描かれています。稲垣吾郎の斉韶、最高です。人を人とも思わない殺しっぷり、女を襲っておきながらの暴言、子供も普通に殺すとか、酷すぎる男です。こんな男が将軍になれば、この国は終わると考えても、けして大袈裟ではない、そんな悪役を見事演じていました。吾郎ちゃんって、ちょっと何考えているかわからないところがあるし、おぼっちゃまぽいところもあるし、いいとこの悪童役がぴったりだなと思いました。こんな人なら、切腹での抗議が起きても不思議ではありません。また、斉韶に酷い目に遭わされた女が途中出てくるのですが、そのビジュアルもすごいです。あんな目に遭わされるなんて、かわいそうだし、恨みもすごいだろうと思います。そのシーン以外にも衝撃的な場面が多く、さすがホラー映画監督の三池監督の作品だなと思いました。あと、戦いのシーンも長くて、かっこよくて最高でした。やはり、刺客の話なのですから、斉韶との戦い部分をたくさん描いてなんぼだと思います。いい映画には、いい悪役がいるという持論の私が、いい映画だと断言できる映画でした。