十三人の刺客

十三人の刺客

『十三人の刺客』とは、1963年12月7日公開の東映の同名集団抗争時代劇、およびそれをリメイクした2010年9月25日公開の三池崇史監督による時代劇映画である。
ストーリーは江戸時代後期の弘化元年(1844年)を舞台とする。暴虐の限りを尽くしながらも将軍徳川家慶の異母弟であるために不問に付されていた明石藩主・松平斉韶に対し、老中土井大炊頭は秘密裏に刺客の派遣を決意。御目付役の島田新左衛門を呼び出し暗殺を命じる。依頼を受けた新左衛門は、甥の島田新六郎や浪人の平山九十郎らを含めた刺客を集め、参勤交代の帰途にあたる中山道落合宿をまるごと買い取り要塞化する。やがて、山の民・木賀小弥太を加えた13人の刺客は、明石藩御用人・鬼頭半兵衛率いる200人以上の護衛軍と激突し、凄惨を極める死闘を繰り広げる。
2010年のリメイク版では主役の島田新左衛門を役所広司、敵対する鬼頭半兵衛を市村正親、凶暴な藩主の松平斉韶を稲垣吾郎が演じた。過激なバイオレンス描写と長尺に及ぶ重厚な殺陣アクション、緊迫した心理戦が国内外で高い評価を獲得。第34回日本アカデミー賞で最優秀撮影賞や最優秀美術賞など多数の賞を受賞したほか、日刊スポーツ映画大賞で三池崇史が監督賞、稲垣吾郎が助演男優賞を受賞した。さらにシッチェス・カタロニア国際映画祭で観客賞を受賞するなど、世界的な評価も受けた現代時代劇の金字塔である。

kiyomizu86enginneer0のレビュー・評価・感想

十三人の刺客
7

稲垣吾郎が最高

悪の限りを尽くす斉韶を暗殺しようとする13人の男たちの話です。リメイク作品ですが、こちらの斉韶は前作以上の悪党に描かれています。稲垣吾郎の斉韶、最高です。人を人とも思わない殺しっぷり、女を襲っておきながらの暴言、子供も普通に殺すとか、酷すぎる男です。こんな男が将軍になれば、この国は終わると考えても、けして大袈裟ではない、そんな悪役を見事演じていました。吾郎ちゃんって、ちょっと何考えているかわからないところがあるし、おぼっちゃまぽいところもあるし、いいとこの悪童役がぴったりだなと思いました。こんな人なら、切腹での抗議が起きても不思議ではありません。また、斉韶に酷い目に遭わされた女が途中出てくるのですが、そのビジュアルもすごいです。あんな目に遭わされるなんて、かわいそうだし、恨みもすごいだろうと思います。そのシーン以外にも衝撃的な場面が多く、さすがホラー映画監督の三池監督の作品だなと思いました。あと、戦いのシーンも長くて、かっこよくて最高でした。やはり、刺客の話なのですから、斉韶との戦い部分をたくさん描いてなんぼだと思います。いい映画には、いい悪役がいるという持論の私が、いい映画だと断言できる映画でした。