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higa1238のレビュー・評価・感想

とんでもスキルで異世界放浪メシ / とんスキ
8

見たら必ず料理したくなる癒し漫画

異世界モノによくある『勇者召喚』に巻き込まれ、異世界に転移してしまったサラリーマンが世界を救う訳ではなく、召喚時に唯一得られたスキル【ネットスーパー】で美味しく楽しく旅する癒し漫画。
【ネットスーパー】のスキルは異世界にいながら現代日本のイオンのスーパーの商品を取り寄せられるという便利スキルである。
”とんでもスキル”を駆使し魔物の肉を美味しく調理する男と、食いしん坊なフェンリルと可愛くて強いスライムの冒険のストーリーである。
単話ごとに話が進む為、じっくりとストーリーを紐解く必要がなく、のんびりと癒されたい時に見れる作品で異世界モノやアニメをあまり見たことがない人にもおすすめの作品である。
魔物の肉を現代料理のように調理し、美味しく食べるというのが主なストーリーなので料理好きの人にも魅力的な作品だ。作品を見たら同じ料理を直ぐに作りたくなる。
原作は漫画とノベルがあり、人気沸騰の為アニメ化もした。
アニメでは想像内でしか再現されなかった獣魔のフェンリルとスライムの声がついに聞けた為、放送時はとても話題を集めた。
スライムのスイの声がとても可愛くて真似したくなり、中毒性のある声が特徴で更なる人気が出ている。フェンリルのフェンの声はイケメンで、普段はクールなキャラだ。しかし美味しいご飯を前にしたらテンションが上がった時の犬らしさ全開の声になり、そのギャップがとても可愛いのも魅力の一つである。

火ノ丸相撲
10

熱く、運命に負けない愚直な少年の物語

大相撲の頂点・横綱を目指す少年、潮 火ノ丸の物語。彼はとても小柄で大相撲の身長制限に届かず。当然勝利も得られなかった。
中学相撲では地獄を味わう程、相撲の神様から見放された少年だった。しかし、諦めずに3年先に実を結ぶ稽古と己を磨き、愚直に努力して高校相撲の舞台にて、ようやく恵まれた環境と巡り会うことができた。

信頼出来る仲間との出会いや立ち塞がる強敵達、圧倒的な敗北を味わって、一度は心が折れかけても支えてくれる者達と、何より努力を重ねて戦い抜くその在り方。
彼の相撲は良い。小さい奴がでかい奴を投げ飛ばすのだから心躍らないわけがない。
何より味があるのは、彼だけじゃない。彼を取り巻く環境が全て尊い。

高校相撲の頂点、大横綱の息子、規格外の長身の力士。小さな彼へ立ち塞がる、あまりにも大きな強敵達。
それでも、支えてくれる仲間がいる。努力を許してくれる者達がいる。
歯を食いしばって死に物狂いで努力し続けて、どうにか乗り越えるその様は、運命だとかを投げ飛ばす力強い熱量を宿している。

仲間達の勝利、敗北。現実味が強くご都合主義に欠けるこの物語は、一勝の重みと尊さを実感させてくれる。
最後に漫画内で出てきたフレーズの中で最も好きなものを。

相撲。土俵上で廻しのみをつけて戦う、日本古来の武道であり。数少ない無差別級の格闘技。
故に、「大きく」「重く」ある者が絶対優位。高校相撲において。体重100キロを超える巨漢がひしめく中。横綱を目指さんとする彼の体はあまりに小さく、逞しく——気高い。

福山雅治 / ましゃ
10

福山雅治

キャリア30年を越えてもなお、最前線を走り続けるトッププレーヤー、福山雅治。
そのキャリアが示す通り、年々音楽家としての表現方法が深みを増している。
ライブではギター小僧のような無邪気さも垣間見ることができるが、一般的には俳優であるイメージが大きいだろう。
ギター1本もって九州から上京した彼は、俳優、音楽家、写真家など多くの経験を経て表現力を増して行った。
これほどまでに自身の経験を活かせるミュージシャンが他にいるだろうか。
そのキャリアのアニバーサリーとして発表された12枚目のアルバム。
タイトルは「AKIRA」。
その由来は父の名前。
これまでのアルバムに比べて全体的にディープでダークなイメージを持つ。
脈々と続く彼自身の血のつながりをアルバムを通して感じることができる1枚。
サウンドクオリティも高く、質のいい上質なポップミュージックに昇華している。
それまでに彼自身が経験、体験したことを音を通して感じることができる。
表題である「AKIRA」から始まり、「彼方へ」までがとても上質で、まるで彼自身と一緒に旅をしているかのよう。
特にアルバム発売直前にデジタルシングルとして発表された「心音」はとてもピュアで珠玉のラヴソング。
好きといえないもどかしい気持ちを女性目線で丁寧に、その情景を表現している。
女性目線で作られた歌を歌わせて、右に出るものはいないのではないだろうか。