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go-1012241563666088930997のレビュー・評価・感想

ブラッククローバー / Black Clover / ブラクロ
10

夢と勇気の溢れる物語

最初は『ハリー・ポッター』のパクリみたいな内容かな、と半信半疑で読み出しました。魔法使いというテーマなので、かなり年齢層が低い読者がターゲットなのかなとも思って読み出しました。
ところが読み始めたらあまりの内容の素晴らしさにグングン引き込まれて、一気に読んでしまいました。夢、希望、仲間、努力、諦めない気持ち、怖くっても闘う勇気など、大人世代にこそ読んでもらいたい作品だと思います。ご都合主義のとってつけたような展開がなく、伏線が素晴らしくて、おもわず手を打つストーリー展開のうまさで読み応えがあります。
絵も綺麗でキャラも全員丁寧に描かれていて読むのが苦痛になりません。

主人公とライバル関係にあるキャラの位置付けも最初は「ありきたりかな」と感じましたが、読むうちに深掘りされてゆく生い立ちや性格設定で、何度も意外な展開にワクワクさせられます。まさに勧善懲悪と言った世界観で、気分爽快の悪者退治という内容で不快感が無いです。
少年漫画及び『ジャンプ』作品の王道的ストーリーなのですが、マンネリ感がなくスピーディーな話の運びで退屈しません。面白さと感動で涙する内容に会話のうまさがあってかなり考え方に良い影響と刺激を与えてくれる素晴らしい作品です。

モブ子の恋
8

地味ながら丁寧に描かれる恋に共感

モブキャラ、つまり脇役として生きてきた地味な女の子・田中さんの言動を見ていると、まるで自分のことを見ているようで癒されます。そんな田中さんですが、同じアルバイト先の入江くんに恋をすることになり、慣れないことをしたりしながら、少しずつ距離が縮まっていく心温まるストーリーです。

漫画の中の恋愛は、現実では起こり得ないような展開があるのが常ですが、この作品では、スーパーでのアルバイトを舞台にしたものすごく現実的な恋模様が描かれています。もしかしたら、現実の世界よりも地味かもしれません。だけれど二人のやりとりは、ひとつひとつが意味のある大切なものとして描かれていて、恋をすることや、好きな人と距離を縮めていくことの素晴らしさが感じとれます。

田中さんは消極的でネガティヴ。しかしそんな田中さんを否定することなく進んでいくストーリーは、読んでいる人にとって、それでいいんだと安心させてくれるものを持っていると思います。また、バイト仲間には明るく派手目な登場人物がいて、もしかしたら嫌がらせされる展開では?と心配になりましたが、全くそんなことはなく、普通に田中さんと入江くんを応援してくれます。そんなところもこの漫画のほっこりとした良いところです。

女子の田中さん目線からのストーリーだけではなく、同じエピソードを男子の入江くん目線で描かれる回もあるので、二人ともの心情を知ることができるのも面白いです。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

世界の残酷さを実感するには、テレビなど動画で見るのがオススメです。

「この世界は残酷だ」のセリフが実感できるseason3でした。
巨人の謎がやっと明るみに出たと思いきや、その先に広がる暗い闇の世界。。。世界観や展開上の若干の違和感が吹き飛ばされました。目を背けたくなるような残虐なシーンもありますが、これに現実を想起させる出来事もあり。きっと現実世界の出来事が、作者の発想の根元にあるのですね。
season2までは次々と死んでいく家族や仲間など、表層的な目に見える残虐、残酷が描かれる展開でしたが、今回は深層的な残酷さ、人の醜さ、恐ろしさなどが描かれているようでした。
最も見ていて苦しかったのは、エルヴィンを見捨てる(リヴァイ的には労わりの気持ちであったようですが)判断をしたシーン。これに至るまでにエルヴィンが調査隊に志願した本当の目的、いたって個人的な目的、しかし誰もがその疑問を持ったなら求めるであろう目的、しかしそのために死んでいった多くの仲間たちのことが重く、重く心にのしかかってくるようでした。最後の海に辿りついたシーンでは、ひと時の穏やかで平和な様子が描かれていましたが、それがより一層次の展開の影をつくっているようでした。
やはりこれを実感するには、テレビなどの動画がおすすめです。私も最初は単行本も買って読んでいましたが、今は読んでいません。テレビなど動画での音楽などを駆使した展開がより、世界の残酷さを引き立たせてくれるように思います。でもテレビ放映が完結したのち、昔話のように単行本を読み返すのはいいかもしれませんね。