世界の残酷さを実感するには、テレビなど動画で見るのがオススメです。
「この世界は残酷だ」のセリフが実感できるseason3でした。
巨人の謎がやっと明るみに出たと思いきや、その先に広がる暗い闇の世界。。。世界観や展開上の若干の違和感が吹き飛ばされました。目を背けたくなるような残虐なシーンもありますが、これに現実を想起させる出来事もあり。きっと現実世界の出来事が、作者の発想の根元にあるのですね。
season2までは次々と死んでいく家族や仲間など、表層的な目に見える残虐、残酷が描かれる展開でしたが、今回は深層的な残酷さ、人の醜さ、恐ろしさなどが描かれているようでした。
最も見ていて苦しかったのは、エルヴィンを見捨てる(リヴァイ的には労わりの気持ちであったようですが)判断をしたシーン。これに至るまでにエルヴィンが調査隊に志願した本当の目的、いたって個人的な目的、しかし誰もがその疑問を持ったなら求めるであろう目的、しかしそのために死んでいった多くの仲間たちのことが重く、重く心にのしかかってくるようでした。最後の海に辿りついたシーンでは、ひと時の穏やかで平和な様子が描かれていましたが、それがより一層次の展開の影をつくっているようでした。
やはりこれを実感するには、テレビなどの動画がおすすめです。私も最初は単行本も買って読んでいましたが、今は読んでいません。テレビなど動画での音楽などを駆使した展開がより、世界の残酷さを引き立たせてくれるように思います。でもテレビ放映が完結したのち、昔話のように単行本を読み返すのはいいかもしれませんね。