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deberow7のレビュー・評価・感想

THE KING OF FIGHTERS XV
9

どんな人にでも薦められる格闘ゲーム

良い点

・初心者でも始めやすいゲーム
初心者にはハードルが高いと思われる格闘ゲームの「コンボ」についてですが、これがなんと1ボタンを連打するだけで簡単にできるシステムがあります。
このシステムを使用すれば、初心者であろうともド派手なコンボを簡単に出すことができます。

・THE KING OF FIGHTERSシリーズの復帰者について
THE KING OF FIGHTERSはシリーズ作品です。
私自身、THE KING OF FIGHTERSをすべてプレイしたわけではなく、久しぶりにTHE KING OF FIGHTERSはシリーズの「THE KING OF FIGHTERS XV」の復帰プレイヤーとしてプレイしました。
「何故、復帰したか?」については以下の点に魅力を感じたからです。
1. 過去のキャラが多数参戦
THE KING OF FIGHTERS XVですが、新キャラはもちろんのこと過去に参戦したキャラクターも多数参戦します。
あのキャラはもうTHE KING OF FIGHTERSに参戦しないんだろうなーと思っていた私ですが、過去キャラ参戦PVを見てビックリし、購入を考えました。
2.THE KING OF FIGHTERSシリーズのほとんどのBGMが聞ける
THE KING OF FIGHTERSですが多数のシリーズ(10作品以上)がリリースされています。
リリースされたそのほとんどBGMがTHE KING OF FIGHTERS XVでは聞くことができます。また聞くだけではなく、対戦中のBGMとして流すことができます。
正確に記載させて頂きますとTHE KING OF FIGHTERSシリーズのBGMだけではなく、SNKからリリースされたゲーム(メタルスラッグ、サムライスピリッツ等々)のBGMも聞けるので、過去SNK作品をプレイした方でもちょっと興味が出てくるのではないでしょうか?

悪い点
・ネット対戦
ストリートファイター等の大人気格闘ゲームに比べるとやはり、プレイヤー人口がちょっと少ないので、もしかしたら、ネット対戦に時間がかかる場合があるかもしれません。
そんな時は、過去のBGMを聞きながら練習するのが一番だと思います。

THE KING OF FIGHTERS XVは総結集みたいと言ってもいいくらいにキャラクターやBGMのボリュームがかなり大きいです。
また、初心者にも入りやすいシステム等もあるので、一度遊んでみてもいいのではないかと私は思います。

ハウス・オブ・カード 野望の階段
8

英国保守政権の腐敗した内幕を描き出した佳作『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は1990年公開された英国の政治スリラーのTV版ミニシリーズ(4話構成)で、マーガレット・サッチャー首相の任期後の英国に舞台が設定されています。本作は1990年末にBBCでテレビ放映されて、批評家と大衆から高い評価を受けました。
アンドリュー・デイヴィスは1989年に発表された保守党本部の選挙参謀だったマイケル・ドブスの同名の小説を脚色しました。ネヴィル・テラーもドブスの小説をBBCワールドサービス向けにドラマ版として脚色して、2本のミニシリーズを製作しました(『To Play the King』と『The Final Cut』)。
本作は英国映画研究所の「英国映画の100名作」の84番目にランクインしており、2013年にはドブスの小説とBBCのミニシリーズは設定をワシントンに変更した米国版の原作とされて、こちらの作品はネットフリックスで公開されました。
『野望の階段』のアーカートは架空の保守党院内総務フランシス・アーカートで、イアン・リチャードソンが演じました。ストーリーでは、アーカートが非道徳的な振る舞いで陰謀を巡らせて政権党の党首となり、英国首相に就任するまでが描かれています。
『野望の階段』はシェイクスピアの『マクベス』と『リチャードIII世』をベースにしていると言われており、実際、シェイクスピアの両作も権力と野心に冒された主人公を扱っています。リチャードソンはシエイクスピア的な背景を有しており、アーカートの性格設定はシェイクスピアの描き出すリチャードIII世をモデルにしていると発言しています。

ある画家の数奇な運命
8

戦前・戦中・戦後のドイツ現代史を舞台に描かれる芸術家の生涯!

この映画の主人公クルトは、少年期(ヒトラー統治下の戦前期ドイツ)に叔母の影響を受けて芸術に親しんでいました。やがて第二次世界大戦が勃発し、精神の不調をきたした叔母はナチス政府の政策(「安楽死計画」)のために強制入院させられた挙句に命を奪われます。1945年、ドイツの敗戦。クルトは東ドイツの美術学校で出会ったエリーに恋い焦がれますが、エリーの父親こそが叔母を殺害した他ならぬ医官だったのです。クルトはそのことに気づかぬままにエリーと結ばれます。東側の社会主義美術を受け入れることのできないクルトはエリーと西独に亡命します。と、ここまででヒトラーの独裁、大戦、戦後の分割という大枠のドイツ現代史を舞台に物語は進行。そこに個性の際立った登場人物たちが浮き彫りにされます。デュッセルドルフの美術アカデミーで独自の表現手法を獲得したクルトは苦悶の末に新作を描き上げます。他人に知られない過去を隠蔽してきた義父はその作品に戦慄するー、というのがストーリーの大枠ですが、ネタバレはしていません。さてさて、主人公クルトのモデルは実在の画家だというのは驚きです。現代ドイツ最大の芸術家ゲルハルト・リヒターその人が作品のモデルなのです。リヒターの生涯(実際にナチス親衛隊の軍医であった義父に叔母を殺害されたことがあります)の「詩と真実」まさにDichtung und Wahrheitを骨太に描き切った大作映画です。

ママはテンパリスト
9

ごっちゃん、ワイルド!

東村アキコ先生のお子さん子育てエッセイ漫画です。お子さんごっちゃんはすごいハッチャケてて、面白いし、アキコ先生のただ日常を描く、こうすればいいよとか教訓めいたことを描かないところが好きです。
私が好きなエピソードは、寝ないごっちゃんを寝かせるために東京には鬼がいるという嘘を、本当のことのように、話す先生及び周りの人々です。子どもって思った以上に人の顔色とか見てよく分かっているし、騙すならこちらも命がけというのがすごいな、お母さんだなと思います。
ごっちゃんは人一倍ワイルドな子どもだなと思っていましたが、私にも男の子が生まれると、暴れるし、声はでかいし、突進してくるしで、ごっちゃんは特別な子ではなかったことが分かりました。
子どもが生まれて、育児漫画がますます面白くなりましたが、これは格別です。やはり日常だけだし、すごく教育熱心なシーンもないし(実際は躾も教育もなされいると思います)、見ていて、ああ私って悪い親と思うこともなく、ああ、そうだよね、こういうときあるよねと共感できます。
作者の東村アキコさんは、自分が人の目を気にするダメな人間だということをおおっ広げにされているので、そこが私たちと一緒だなと思えるし、同じ立場の人として見ることができます。