ママはテンパリスト

ママはテンパリスト

『ママはテンパリスト』とは、東村アキコによる日本の育児エッセイ漫画。作者の愛息・ごっちゃんの成長していく姿がおもしろおかしく描かれていて、読むと笑える作品。育児の苦労や大変さだけでなくその中にある幸せも感じられる。キャッチコピーは「すいません 育児ナメてました」。 育児漫画として根強い人気があり、出産祝いとしても選ばれている。『月刊コーラス』(集英社)にて2007年8月号から2011年7月号まで連載。2011年に完結し、単行本は全4巻(A5判)。

deberow7のレビュー・評価・感想

ママはテンパリスト
9

ごっちゃん、ワイルド!

東村アキコ先生のお子さん子育てエッセイ漫画です。お子さんごっちゃんはすごいハッチャケてて、面白いし、アキコ先生のただ日常を描く、こうすればいいよとか教訓めいたことを描かないところが好きです。
私が好きなエピソードは、寝ないごっちゃんを寝かせるために東京には鬼がいるという嘘を、本当のことのように、話す先生及び周りの人々です。子どもって思った以上に人の顔色とか見てよく分かっているし、騙すならこちらも命がけというのがすごいな、お母さんだなと思います。
ごっちゃんは人一倍ワイルドな子どもだなと思っていましたが、私にも男の子が生まれると、暴れるし、声はでかいし、突進してくるしで、ごっちゃんは特別な子ではなかったことが分かりました。
子どもが生まれて、育児漫画がますます面白くなりましたが、これは格別です。やはり日常だけだし、すごく教育熱心なシーンもないし(実際は躾も教育もなされいると思います)、見ていて、ああ私って悪い親と思うこともなく、ああ、そうだよね、こういうときあるよねと共感できます。
作者の東村アキコさんは、自分が人の目を気にするダメな人間だということをおおっ広げにされているので、そこが私たちと一緒だなと思えるし、同じ立場の人として見ることができます。