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butikumaのレビュー・評価・感想

ジョーカー / Joker
6

ホアキン・フェニックスの怪演

ホアキン・フェニックス主演『ジョーカー』。ドット・フィリップス監督の今作は『バットマン』に出てくるジョーカーというキャラクターの過去を描いている。ただし、『バットマン』を視聴したことがない人が今作を見ても問題はない。
舞台は1981年のゴッサム・シティ。財政難で荒んだ街は、ストライキによりゴミ収集がされなくなった。そんな中、今作の主人公アーサーは大道芸の仕事を続けていた。いつどこで起きるか分からない“笑いの発作”を持ちながらも、何とか毎日を過ごしていた。
ある日、同僚から「護身用に持っておけ」と言われ、1丁の拳銃を受け取る。この拳銃がアーサーの運命を悪い方へと変える。小児科病棟へ慰問に行ったアーサーは、その拳銃を落としてしまう。これがきっかけで仕事をクビになってしまった。
意気消沈した彼は、自宅に戻るため地下鉄に乗る。その地下鉄の列車の中で、とある女性が3人の酔っ払いに絡まれている場面に出くわす。
女性は酔っ払い達には関わらず無視していた。そんな時、アーサーの持病である“笑いの発作”が起きてしまい、笑いが止まらなくなってしまう。それを見た酔っ払い達はアーサーに暴行した。アーサーは、持っていた拳銃で3人を銃殺してしまう。
しかしすぐには捕まらず、犯人不明でテレビにも取り上げられ、アーサーは初めて世間に注目されるようになる…。

前半はゆったりとした気持ちで見ることが出来るが、3人の酔っ払いを銃殺するシーンあたりから、ホラー的な演出が加わる。地下鉄の列車内の電灯がチカチカ瞬く。3人の酔っ払いを銃殺した後、一人でゆったりと踊るアーサー。
作品を最後まで見ても、「ホラー映画だったのではないか?」と錯覚を覚えるほどだ。ホアキンの怪演にも驚くが、演出にも驚かされた。気分がすぐれない時や鬱病の方は今作を見ないほうがいいが、精神が安定していて、ホアキンのファンの方や洋画ファンには是非おすすめしたい作品だ。

君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas
7

泣ける青春物語

「?膵臓をたべたいとは?」と引き付けられるタイトルです。映画のキャストでは、高校時代の設定は浜辺美波、北村匠海、大人になってからの設定では、小栗旬、その友人役に北川景子という美男美女揃いなのも興味を惹きつけられました。高校時代、普段は関わることがなかった人気者クラスメイトの病気を偶然知ってしまった青年が彼女と関わりを持ち、二人の関係性を深めていく…というストーリーです。『君の膵臓をたべたい』というこの言葉の中に、作品の甘酸っぱさや切なさ、憧れなどの素晴らしさが全てギュッと閉じ込められていました。王道な展開ならば、病気の彼女に恋をし、恋愛をし、死までの期間にお互いの青春をぶつけ合うようなストーリーなのでしょうが、この作品は、お互いが相手に興味を持ち恋愛に発展するのではなく、恋愛にも近いような、それでいて遠いような、不思議な関わり方をしていく姿がとても新鮮で、ありきたりでなくとても美しく感じられました。
そして、二人だけの世界で終わるのではなく、友人への確かな愛情と思いやりも描かれているストーリーになっていて、二人だけの世界とは別に、この時期にしか味わえない青春を感じられる映画になっていました。

クロノ・トリガー / Chrono Trigger
10

全ての過去が未来につながる

平成最高のRPGとしての名高さの通り、最高の音楽とストーリーの名作です。

時を自在に行き来するシステムは最大限に活用され、数千年の時を日光にさらさなければ輝きを取り戻さない石を紀元前に設置し未来で輝く石を入手する、過去の宝箱はあえて開けずに未来から順に調べることで一箇所から複数のアイテムを手に入れる、退廃した地を豊かにするために仲間のロボが数千年かけて土地を耕し未来で再会したり(主人公から見ると再会は一瞬、ロボから見ると数千年)、粉々になった主人公を救うために死の瞬間へ戻り人形と入れ替えて救出と、どれをとってもタイムトラベルがゲームの重要なものとなっています。

武器を没収されるイベントでは、その時の編成に「素手が武器」であるエイラを入れていると攻略が楽になったり、選択次第では敵だった魔王が仲間になったり、編成次第では合体技が使用できるなど楽しめる要素も満載です。
未来のロボ、中世のカエル騎士、太古の女原人といった各時代の象徴とも言える仲間たちも大きな魅力です。

クリア後にはレベルや所持品そのままで最初からプレイできる「強くてニューゲーム」システムがあり、ラスボスをいつ倒すかで変わる多数のマルチエンディングを回収しやすいのもすばらしいです。

個人的な好みとしては要所イベントやエンディング後の追加アニメーションムービーがある移植版よりも、それらのないSFC版が世界に入り込みやすくて好きです。

ASKA / アスカ
9

歌唱力はピカイチ★過去の作品も遡って聞きたくなります♪

2019年9月にCHAGE and ASKAを脱退したことで話題にもなったASKA。福岡県出身の歌手、作詞作曲家。
1979年にチャゲ&飛鳥として「ひとり咲き」でデビュー。光GENJIへ「ガラスの十代」や「パラダイス銀河」の楽曲を提供し、知名度が上がる。明石家さんま、織田裕二、工藤静香、中山美穂など多くの楽曲提供を行っている。
ASKAの作詞には、いろんな解釈ができるような仕掛けが散りばめられており、奥深く飽きが来ないのが魅力。CHAGE and ASKAとしては、「SAY YES」、「YAH YAH YAH/夢の番人」がダブルミリオンの大ヒットになる。
1987年には、ソロでデビューを開始し、「はじまりはいつも雨」はミリオンセラーを達成。2009年、グループ活動休止。2019年、脱退。グループ、ソロの両方で、非常に多くのシングル、アルバムの発売している。日本レコード大賞最優秀ボーカル賞、優秀アルバム賞など、数多くの賞を受賞している。
2014年、薬物使用で逮捕される。2018年9月、執行猶予が明け、音楽活動を本格的に再開。アルバム『Made in ASKA』の発売やアジアツアー台湾公演など精力的に音楽活動を行っている。粘着質な歌い方と声量の大きさが特徴的。女性のファンが多い。