クロノ・トリガー / Chrono Trigger

クロノ・トリガー / Chrono Trigger

『クロノ・トリガー』とは、1995年に発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。
ファイナルファンタジーの坂口博信、ドラクエの堀井雄二、ドラゴンボール等の漫画家鳥山明の3名によるドリームプロジェクトとして企画され、話題になった。
主人公クロノは、未来の世界を滅ぼす元凶ラヴォスを倒すため、過去、現代、未来を行き来しながら冒険する。

butikumaのレビュー・評価・感想

クロノ・トリガー / Chrono Trigger
10

全ての過去が未来につながる

平成最高のRPGとしての名高さの通り、最高の音楽とストーリーの名作です。

時を自在に行き来するシステムは最大限に活用され、数千年の時を日光にさらさなければ輝きを取り戻さない石を紀元前に設置し未来で輝く石を入手する、過去の宝箱はあえて開けずに未来から順に調べることで一箇所から複数のアイテムを手に入れる、退廃した地を豊かにするために仲間のロボが数千年かけて土地を耕し未来で再会したり(主人公から見ると再会は一瞬、ロボから見ると数千年)、粉々になった主人公を救うために死の瞬間へ戻り人形と入れ替えて救出と、どれをとってもタイムトラベルがゲームの重要なものとなっています。

武器を没収されるイベントでは、その時の編成に「素手が武器」であるエイラを入れていると攻略が楽になったり、選択次第では敵だった魔王が仲間になったり、編成次第では合体技が使用できるなど楽しめる要素も満載です。
未来のロボ、中世のカエル騎士、太古の女原人といった各時代の象徴とも言える仲間たちも大きな魅力です。

クリア後にはレベルや所持品そのままで最初からプレイできる「強くてニューゲーム」システムがあり、ラスボスをいつ倒すかで変わる多数のマルチエンディングを回収しやすいのもすばらしいです。

個人的な好みとしては要所イベントやエンディング後の追加アニメーションムービーがある移植版よりも、それらのないSFC版が世界に入り込みやすくて好きです。