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bonabona7010のレビュー・評価・感想

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
8

絆の切なさと強さを知る作品。

2019年7月26日に、Nintendo Switch専用作品として発売された『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、今までの『ファイアーエムブレムシリーズ』の美しい部分をすべて体現したような素敵なゲームデザインになっています。このゲームシリーズの最も大きな特徴はやはり、「死の概念」でしょう。「ゲームでは倒された敵も味方もボタン一つで蘇る」というゲーム定説を逆手に取ったゲームデザインで有名です。自分の味方が傷つき、戦場で倒れてしまうと、今後一切、その味方と共に戦うことはできなくなるという画期的なゲームシステムで、『ファイアーエムブレムシリーズ』はその魅力を体現してきたのです。(作品によっては、この機能をオフにして遊ぶこともできます。)以下ネタバレになりますが、本作品の主人公は、とある士官学校の先生です。自分の味方になってくれる戦力は自分が受け持つ学級の生徒です。また、学校の先生なので、隣のクラスの生徒と交流を持つこともありますし、好意を持たれることや、相談に乗ることもあります。単純に考えてください。そんな生徒たちが、いざ戦場に出たら、自分を庇って倒される場合もあります。自分の指示が不適切であったがために、策に嵌められて、生徒の命が絶たれることもあるのです。また、ストーリーの展開次第によっては、自分がかつて指導した卒業生たちと戦場で命を取り合うこともあります。絆があったからこそ辛い思いをし、あったからこそ乗り切れる困難がある。そんな、絆の切なさと強さをプレイヤーに教えてくれる作品です。おすすめです。

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE / 隻狼 / セキロ:シャドウズ ダイ トゥワイス
7

かっこよくて面白いがオフライン限定の辛さが目立つ...。

フロムソフトウェアとあのコールオブデューティーシリーズでおなじみのActivisionの共同制作ということで、とても楽しみにしていました。操作感覚はソウルシリーズよりブラボの方が近いと思います。鍵縄というシステムにより立体的でスタイリッシュに動くことができるため、初見時はとても楽しむことができました。また、ボスキャラにとどめを刺すところの演出はどれもかっこよく、ボス攻略の難易度も相まってその時の満足感は計り知れないです。またこの作品は戦闘だけでなく背景にもすごくこだわっており、紅葉や桜といった景色が大変美しく描かれておりそれだけでも楽しむことが出来るとおもいます。
しかしながら、今作の主人公は男キャラで固定されており、ソウルシリーズと比べると武器の種類が本当に少ないです。基本的にメインが刀一本で進むゲームですので、色々な種類の武器を使っていくということができないため少し残念に感じました。また、オンライン機能がないため、全て一人で攻略していく必要があります。これによって初心者のハードルを上げて詰む可能性を高めているように感じました。さらにオンラインがないため侵入などの対人戦も行うことが出来ないので、長く続けて遊ぶことは個人的に厳しいと感じました。トロフィーコンプリートしたら満足して終わってしまいました。

男はつらいよ 寅次郎子守唄
10

赤ちゃんって、でてくるだけでかわいい

寅さんが赤ちゃんを連れて帰ってきたという話です。その子のことをとらやの面々は最初、寅さんの子かと勘違いして大騒ぎするんだけど全然そんなことなくて、旅先で出会った男に押し付けられた子だったのです。その子の面倒をおばちゃんがよくみるのですが、そこでおばちゃん夫婦に子どもができなくてみたいな話が出てきたりして、結構切ない話だなと思いました。赤ちゃんはとびきり可愛いです。光男が小さいとき(2.3歳)もかわいいなとおもったけど、やっぱ、赤ちゃんが出てくると顔がほころんでしまいます。その子のお父さんがその子の迎えにきたとき、とらやの面々がきちんと叱り飛ばすのもいいです。ほんとにひどい、無責任な男ですもんね。寅さんの恋パートは、また周り全員なんとなく好きあっているのがわかってるのに、寅さんだけ舞い上がるという感じの話でした。ヒロインの看護師さんはコーラスグループに所属していて、そこにさくらが参加するので寅さんも行くのですが、そこでの顛末が愉快です。さくらさんはお兄ちゃんのことを怒っていましたが、あんな人が時々ふらっと活動場所に来てくれたら楽しいけどなと思いました。まあ、身内が迷惑かけたと思うとほんと恥ずかしいから、さくらさんの気持ちもわかりますが。赤ちゃんはかわいいし、寅さんのライバルの男性も変わった人でなかなか愉快な作品でした。

アラニス・モリセット / Alanis Morissette
9

むき出しの心で歌う個性派な音楽

自分の気持ちに正直に音楽を発信することを怖れない、個性派な女性シンガーソングライター。

カナダ出身のアラニス・モリセットは、もともとはカナダにてダンスミュージックを根底としたアルバムをリリースしていました。
しかし、1995年にマドンナの主宰するレーベルから出した『Jagged Little Pill』が世界的にヒット。
音楽性もオルタナティブ・ロックにシフトチェンジし、大成功します。
彼女の赤裸々に思いの丈を吐き出すリリックの世界は、オルタナなサウンドにぴったり。
自分自身を受け入れ、人生への行き詰まりを打開する強さが感じられます。

そして続く『Supposed Former Infatuation Junky』でも快進撃を続けます。
もとのダンスミュージックへの回帰も見られ、サウンドの幅が広がり、オリジナリティが爆発。
ヨガに執心し、インドにまで渡ったアラニスの、精神の解放が歌われています。

さらに『Under Rug Swept』ではセルフプロデュースにも挑戦。
自身の内面を見つめた、内省的な歌詞が印象的です。
『Jagged Little Pill』からのヒットシングル『You Oughta Know』でこき下ろしていた元恋人への辛い想いが、もう一度、このアルバムの中の『Hands Clean』で歌にされています。
怒りに燃えていた『You Oughta Know』と比較すると、今回はトラウマを癒して脱け出そうとしているかのよう。
この曲のビデオは、くすぶっていた過去の思い出を音楽に昇華したことで、自信を持ち、前を向いていけるようになったことを描いた素晴らしいものです。
ビデオの最後では、落ち着いた表情のアラニスが、偶然出くわした元彼から清々しく去っていく様子が収められています。

自身の心に起こったことを曲にすることで、聴く人の辛い体験を乗り越える手助けとなるアラニス・モリセットの音楽。
それは時代や世代を超えて人々を励まし続けます。

Apex Legends / エーペックスレジェンズ
9

ゲーム好きでやってない人はこの神ゲーを絶対やるべきです

Apex Legends (エーペックスレジェンズ 以下エーペックスと呼ぶ)はゲーム名です。
対応のプラットフォームはWindows・PS4・Xboxで、料金は無料です (ゲーム内課金あり)。

どんなゲームか簡単に言うと、レジェンズというキャラクターを1ゲームごとに決め、3人1組のチームを組み全20チームで最後の1チームに残ったら勝利(2人1組のデュオモードもあり)のバトルロイヤルゲームです。
学生から大人まで絶大な人気のあるPUBGや荒野行動と同じルールだと思っていただければいいです。では、なぜその二つではなくこのエーペックスが面白く、お勧めできるのか。その理由をレビューとして簡単に2点紹介していきます。

まず1点目は、スピード感がありつつ柔軟な動きです。わかりやすい様に上記であげたPUBGの動きと比較していきます。PUBGは基本三人称視点で動きが固くスピード感はあまり無いですが、とても忠実にリアルを演出しています。それに比べてエーペックスは一人称視点で早い動きに加えスライディングも可能です。慣れれば慣れるほど柔軟なアクションができる様になるので、やり込み要素も満載です。

次に2点目ですが、レジェンズ各々に能力がある事です。これがエーペックスの面白い肝となるところです。
それぞれに変わった特殊な能力があり小さな能力から必殺技をあわせると1レジェンズごとに3種類の能力があります。
この能力の組み合わせによってチームそれぞれのプレースタイルや戦略が変わってきます。必ず上手い人が勝てる訳ではなく、この能力の使い方・組み合わせ方でどんなに強い人にも勝てる事があるのが、エーペックスの面白さであり難しさでもあります。

プロの方の試合はその激しさから、eスポーツとしても普及しています。それほどに激しく、熱くなる事のできるゲームなのです。
ぜひ、興味を持った方は無料なので試しにプレーしてみてください!

テラフォーマーズ / TERRA FORMARS
8

想像できない展開の緊迫感を味わえる

火星を人間が住める環境にするためにゴキブリを放ちます。500年後に人間がゴキブリを駆除するべく火星に赴きますが、そこで進化したゴキブリの姿を目の当たりにします。そこから人間とゴキブリたちの戦いが繰り広げられていきます。
この作品は主要キャラだと思っていたキャラが意外とあっさり、しかも早い段階で殺されてしまうなんてことがよくあります。意味のない死が多くて不快という声もありますが、誰がいつ死んでもおかしくないという状況が、ゴキブリに対する恐怖と戦いにおける緊迫感を煽る重要な要素だと考えます。さらに 裏切りによる人間同士の争いが、より一層物語を深めてくれます。
キャラ一人一人に、しっかりとした背景があり個性がよく出ています。戦う姿もカッコよく、それぞれに戦う理由があります。非常に感情移入しやすく引き込まれること間違いないです。
グロシーンが結構あるので苦手な人は要注意です。
誰かのために自らの命を燃やして戦う人間たちの姿は涙なしでは見られません。見れば見るほど明かされていく、ゴキブリたちの進化の過程と人間たちの関係性、勝つか負けるか予想もつかない戦いからは目が離せません。

Dr.STONE / ドクターストーン
10

これまでの少年ジャンプの主人公像を覆す異色の主人公!天才高校生によるサバイバル&クラフトファンタジー!!

『Dr.STONE』は原作「稲垣理一郎」、作画「Boichi」によって週刊少年ジャンプで連載作品です。
その内容を簡単に説明すると、ある日謎の光線によって地球上の人類全てが石化をしてしまい、これまで何千年と積み上げてきた文明が滅んでしまいます。
そうして文明が滅んだ数千年後の世界で石化が解けた主人公「石神千空」とその仲間たちが、一から再び文明を築き上げていくというサバイバル&クラフト作品です。
そんな『Dr.STONE』の魅力と言えばやはり主人公の石神千空だと思います。
この石神千空と言う人物ですが、今作品の根幹となるクラフトに欠かせない科学知識は勿論、医学、生物学、植物学などあらゆる知識を持っている天才高校生で、その知識をフル回転させて原始の世界でありながら発電所や携帯電話など現代科学の発明品を次々と作っていきます。
これだけ聞けばただの天才が唯一人で発明をしていく作品かと思われるかと思いますが、そんな事なく。
この石神千空は知識は凄いけれどその分体力は人並み以下で更に言えば器用な方ではないときています。
なのでいつも発明をする時はトライ&エラーの繰り返しとなってしまいます。
けれど、どれだけ失敗しようが決して諦めることがない姿勢こそがこの石神千空の本質であり、そんな千空だからこそたくさんの仲間が彼と一緒に行動をともにして、そうして一歩ずつ確実に文明を再興していきます。
この『Dr.STONE』ですが、週刊少年ジャンプの連載だけでなく、2019年にはテレビアニメも放送されましたので気になる方は漫画、アニメともに是非見てみてください。

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
10

まずは、オーシャンゼリゼから聞きましょう。

奇妙礼太郎が率いる、ギター、ドラム、ベース、キーボード、ピアノ、オルガン、パーカッション、トロンボーン、トランペット、サックスが集まった気持ちのいいぐらいに素晴らしい音楽を奏でる楽団です。有名曲は、CMにも使われていた『オーシャンゼリゼ』です。普通に演奏するのではなく、奇妙礼太郎さんの独特のアレンジで聞く人を魅了します。アレンジやカバーするミュージシャンは多くいますが、奇妙礼太郎さんのアレンジは、「これが本当にあの曲なのか」と驚く出来栄えです。こんなアレンジの仕方が存在するのかと度肝を抜かれた気分になります。大げさではなく、本当にそう思うので、ぜひ一度は、聞いていただきたいです。通常のCDも良いのですが、ライブ音源で何枚かアルバムを出しています。ライブ音源では、アレンジをさらにアレンジしており、自由に、楽しく音楽を演奏している様子が伝わってきます。まずは、普通の音源を聞いて、ライブ音源を聞くと楽しいと思います。
余談ですが、歌うことが好きな人は、カラオケでトラベルスイング楽団の曲を歌いたくなると思います。しかし、トラベルスイング楽団の曲をカラオケで採点すると、奇妙礼太郎さんのアレンジがすごすぎて、その通りに歌うと点数が下がってしまうので注意が必要です。ガイドボーカルをいれるとさらに混乱するので、入れないほうが良いと思いました。とにかく、誰もが音楽でスイングしてしまうような、楽しい楽団を、私は全力でオススメします。