テラフォーマーズ / TERRA FORMARS

テラフォーマーズ / TERRA FORMARS

『テラフォーマーズ』とは、貴家悠(原作)、橘賢一(作画)による漫画、およびそれを原作としたアニメ、実写映画作品である。2011年の『ミラクルジャンプ』創刊号より連載を開始し、同年6号まで掲載された。
舞台は火星。人類がテラフォーミング(地球化)のために放ったゴキブリが驚異的な進化を遂げ、「テラフォーマー」となっていた。人類は虫の力を使って昆虫人間へと変身し、対抗を試みるのだった。斬新かつ衝撃的な設定やバトル描写が魅力の作品。

bonabona7010のレビュー・評価・感想

テラフォーマーズ / TERRA FORMARS
8

想像できない展開の緊迫感を味わえる

火星を人間が住める環境にするためにゴキブリを放ちます。500年後に人間がゴキブリを駆除するべく火星に赴きますが、そこで進化したゴキブリの姿を目の当たりにします。そこから人間とゴキブリたちの戦いが繰り広げられていきます。
この作品は主要キャラだと思っていたキャラが意外とあっさり、しかも早い段階で殺されてしまうなんてことがよくあります。意味のない死が多くて不快という声もありますが、誰がいつ死んでもおかしくないという状況が、ゴキブリに対する恐怖と戦いにおける緊迫感を煽る重要な要素だと考えます。さらに 裏切りによる人間同士の争いが、より一層物語を深めてくれます。
キャラ一人一人に、しっかりとした背景があり個性がよく出ています。戦う姿もカッコよく、それぞれに戦う理由があります。非常に感情移入しやすく引き込まれること間違いないです。
グロシーンが結構あるので苦手な人は要注意です。
誰かのために自らの命を燃やして戦う人間たちの姿は涙なしでは見られません。見れば見るほど明かされていく、ゴキブリたちの進化の過程と人間たちの関係性、勝つか負けるか予想もつかない戦いからは目が離せません。