男はつらいよ 寅次郎子守唄

男はつらいよ 寅次郎子守唄のレビュー・評価・感想

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男はつらいよ 寅次郎子守唄
10

新しいおいちゃん

おいちゃんが下條正巳さんに変わります。
3代目おいちゃんは真面目そうで優しそうで、私は結構このおいちゃんが好きです。
寅さんに赤ちゃんを託すダメ男は、月亭八方さんでなかなか堂に入ったダメ男ぶりでした。
赤ちゃんを柴又までおぶって帰ってくるなんて、寅さんはほんといい人です。
さくらちゃんに預けた途端、いい加減になるけどそれまではきちんとしていて、義理人情に厚い人だなと思いました。
おばちゃんらは、寅さんの子かと思って怒っていましたが、今ならそんなに怒ることでもない気がします。
でも、当時はほんとに親不孝な話だったのでしょう。
この赤ちゃんのことで、そういえば、おいちゃん、おばちゃん夫婦には子どもがいないなあと思い知りました。
すごく大事に世話していたのに、子どもはお父さんのところに帰っていってしまいかわいそうでした。
マドンナとの恋は、ライバルも男前とかではなく、どっちかっていうと寅さんよりの人だったなと思います。
ライバルが恋が苦手な人の場合、その手助けとか手ほどきをしてしまうのが寅さんのいいところです。
今回も恋はうまくいかずに、旅に出てしまう寅さん。
ああ、うまくいかないものだなと思いました。赤ちゃんは幸せになっててよかったです。

男はつらいよ 寅次郎子守唄
10

赤ちゃんって、でてくるだけでかわいい

寅さんが赤ちゃんを連れて帰ってきたという話です。その子のことをとらやの面々は最初、寅さんの子かと勘違いして大騒ぎするんだけど全然そんなことなくて、旅先で出会った男に押し付けられた子だったのです。その子の面倒をおばちゃんがよくみるのですが、そこでおばちゃん夫婦に子どもができなくてみたいな話が出てきたりして、結構切ない話だなと思いました。赤ちゃんはとびきり可愛いです。光男が小さいとき(2.3歳)もかわいいなとおもったけど、やっぱ、赤ちゃんが出てくると顔がほころんでしまいます。その子のお父さんがその子の迎えにきたとき、とらやの面々がきちんと叱り飛ばすのもいいです。ほんとにひどい、無責任な男ですもんね。寅さんの恋パートは、また周り全員なんとなく好きあっているのがわかってるのに、寅さんだけ舞い上がるという感じの話でした。ヒロインの看護師さんはコーラスグループに所属していて、そこにさくらが参加するので寅さんも行くのですが、そこでの顛末が愉快です。さくらさんはお兄ちゃんのことを怒っていましたが、あんな人が時々ふらっと活動場所に来てくれたら楽しいけどなと思いました。まあ、身内が迷惑かけたと思うとほんと恥ずかしいから、さくらさんの気持ちもわかりますが。赤ちゃんはかわいいし、寅さんのライバルの男性も変わった人でなかなか愉快な作品でした。