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azisaiのレビュー・評価・感想

THE BLUE HEARTS / ザ・ブルーハーツ
9

歌詞に込められた力

1980年代後半空前のバンドブームを牽引してきたバンド”ブルーハーツ”その中で作詞作曲をしていた甲本ヒロトさん、真島昌利さんについて紹介していきます。
まだ日本ではバンドにはあまり良いイメージがなく、パンクロックも馴染みがない時どのようにして人を引き付けてい行ったのか。
まず甲本ヒロトさんについて紹介します。今回は魅力を伝えていくため生い立ちは割愛させていただきます。
甲本ヒロトさんはリンダリンダや人にやさしくなど多くのヒット曲の作詞作曲を手掛けています。また反原発ソングも多く作っています。
甲本ヒロトさんの曲はノリのいいパンクロックで歌詞は人の生き方がストレートに書かれています。MONGOL800や銀杏ボーイズなど恋愛パンクのさきがけの様なものになっています。ヒロトさんが全力でぶつけるリアルで考えさせれる歌詞に魅了されます。歌以外でトークではヒロトさんはしっかりと周りの人たちの不満を見ていて歌詞につながるような考えさせらる言葉をテレビやラジオで言ってくれていることも多いです。
次は真島昌利さんについて紹介していきます。真島昌利さんはtrain-trainや情熱の薔薇、1000のバイオリンなどの楽曲を手掛けています。
真島昌利さんの歌詞の特徴は、若者の思っていることを代弁してくれるような歌詞でそこに励ましのような歌詞が出てきます。また真島さんはヒロトさんと違いストレートな歌詞ではなく比喩表現など言い換えのような歌詞ができます。真島さんのその歌詞のチョイスのセンスが絶妙でぱっと聞いた感じは考えさせられるのですがその歌詞の意味が分かった瞬間衝撃が走るようなものばかりです。何か小説に近いようなものがあります。
このようにブルーハーツの音楽は二人の歌詞の力によってファンたちを引っ張ってきたのではないかと考えています。
古いバンドですがまず一回は聞いてみることをお勧めします。その歌詞の魅力に引き込まれてみてはいかがでしょうか。

よつばと! / Yotsuba&!
10

絶対に、当たり前の毎日が愛おしくなる『よつばと!』

当たり前の日常が、尊くて愛おしいーー。私はこの作品を読んで、そんな風に思った。
この作品の主人公は、元気いっぱいな5歳の女の子よつば。そんなよつばと一緒に暮らす父・とーちゃん、そしてその周りの人たちとの楽しくて温かい毎日を、ゆっくりと綴った日常系マンガである。キャッチコピーは「いつでも今日が、いちばん楽しい日」。
話は、よつばととーちゃんが引っ越してくるところから始まる。そこから、隣に住む綾瀬一家や、とーちゃんの友達のジャンボややんだ、町の人たちなど、数々の魅力的なキャラクターと関わっていきながら、よつばが少しずつ成長していく。
マンガを読み進めていくと、よつばがほんの少しずつだが成長していく様子がよく分かる。時間を重ねるごとに段々とよつばが女の子らしくなっていったり、5歳なので小学生になることを意識していったりなどの様子がほほえましい。周りの人たちも、よつばを過度に子ども扱いしたりせず、対等に関わる姿が印象的だ。
また、マンガの中では登場人物の細かい表情や背景などが、丁寧に描き込まれていることも魅力の一つである。
日常系マンガかつ、基本的に1話完結で終わる作品ではあるが、きちんとストーリーが続いていることも他の作品とは少し違う点であると考えられる。例えば、牧場に遊びに行く予定だった日によつばが熱を出して1日お休みする話がある。タイトルは「よつばとねつ」であるため、メインは「熱を出したこと」を描きたいのかと思うが、その後日、ちゃんと牧場に行く話が描かれるのだ。物語、よつばたちの生活がきちんと続いていることが分かる。
読み出すと、よつばの生活を体感してほっこりした気分になる。ぜひ、心温まるよつばの日常を覗き見てほしい。

ドンキーコングランド
8

GBのスペックでSFC作品を忠実に再現した好例

このゲームはスーパーファミコン(以下、SFC)の作品をゲームボーイ(以下、GB)で忠実に再現した好例と言えます。
まずグラフィックがとても綺麗であり、後のゲームボーイアドバンス作品と比べてもまるで遜色ない程ではないかと個人的に思います。BGMもまた数多くのプレイヤーから好評を集めており、ドンキーコングシリーズの代表的BGM「とげとげタルめいろ」もGBならではの再現がされています。バナナコインも用途が減ったことによって意図的に集める必要が無くなり、賛否両論点ではあるものの人によってはこれを評価するケースもあります。
ただ、流石にGB作品なのでどうしても仕方がないというか、ステージの改変、スクイッターの操作難易度の上昇など、改悪点・問題点も存在します。尤も、私がプレイしていた1990年代後半の小学生当時、「現代のゲームとはそういうものだ」と何となく信じていたため、こうした点はそれほど気にはなりませんでしたが。
正直なところ、SFCを購入してからオリジナル版の良さを知ってしまい、それがマイナス点のように思ってしまいましたが、GB版ならではの良さも確かに感じるので、評価は8点とすることにしました。

星野源 / Gen Hoshino
10

星野源

星野源は多彩だ。「俳優」、「歌手」、「執筆家」…。彼が動くと鮮やかな空気が流れ、観る人々を魅了する。じっとしていられないのだろう。常に一つの場所にいない。時に演じ、時に歌い、時に書く。くるくると踊るように前へ、前へと進む。とても楽しそうに。彼が笑いながら進む道はどこに向かっているのか分からない、予測が出来ない。けれど進む道程には人の笑顔がある。きっとこの先も楽しいことが待っていると思わせる力が彼にはあるのだ。
私はその力を、特に彼の「音楽」に感じる。彼の4thシングル「知らない」。大切な人を亡くした気持ちを歌っている曲なのだが、その中に出てくる詩に「絶望」というワードがある。悲しい曲をさらに悲しくさせるワードだが、彼は歌の中で「絶望」というワードを最終的に「前に進む覚悟」としての意味も含ませた言語に変えた。また、8thシングル「SUN」。彼の知名度を確固とした楽曲だ。明るい曲調の中に「僕たちはいつか終わるから 踊る いま」という詩が入る。「死」という概念を曲に入れることでただ楽しいだけではない、これもまた「前に進む覚悟」を含めたのではないかと考える。
星野源は活動中、体を壊し生死の境を彷徨った。その経験からか、彼の表現には精一杯生きる、「死」があるのだからこそ今を楽しみたい、やりたいことをやりたい!という気持ちを感じる。彼から発せられる「生きる」という強い思いが、観る側である私たちの気持ちを強く揺さぶっているのではないだろうか。

広島カープ誕生物語
7

はだしのゲンが逃げ出す問題作

作者である中沢啓治先生の名作といえば『はだしのゲン』。
ではその次に有名な中沢作品は?と聞かれたら、知らない人も多いと思います。
私は、『広島カープ物語』を推したい、と思います。
なぜならば、この作品は事実を元にしているにも関わらず、話があまりにも荒唐無稽だからです。

例えば、敵チームがレフトポールに直撃するホームランを打ったことがきっかけで、そのポールを主人公が引き抜く、というシーンがあります(もちろんこれも史実)。
しかし、そのときの暴力的なシーンは非常に楽しそうに描かれています。
中沢先生も楽しく、暴力シーンを描いていたのです。
はだしのゲンは、その政治的な内容から発禁処分にしろ、という過激な意見もありますが、本当に発禁処分が許されるならば、こちらのほうが圧倒的にふさわしい、と言わざるをえません。
それだけの問題作です。
だからこそ、ネットでも話題になるわけです。

中沢先生は2012年に亡くなったので、広島カープのリーグ3連覇を知ることはありませんでした。
しかし、平成にこうして優勝しても、この作品通りの世界が繰り広げられ、広島の街は75年といい意味で変わっていないことを実感します。
この作品は実録作品であり、歴史物語であり、ある意味、ギャグ漫画でもある。
そういう稀有な怪作であり、問題作なのです。

GReeeeN
9

若者に人気のバンド

GReeeeNの曲は青春を歌った曲が多く、学生に人気ですが大人が青春時代を思い出す曲として聞くのもいいと思います。
GReeeeNのメンバーは全員が歯科関連の職に就いており、顔がわからないため、謎のベールに包まれているためそういう点おいても興味を引く対象となっています。また、GReeeeNのメンバについての映画「GReeeeN 『キセキ』あの日のソビト」が公開されており、人気を博しました。主演には菅田将暉、松坂桃李とイケメンぞろいのキャストでGReeeeNを知るいい映画となっています。GReeeeNのPVには、メンバー自身が顔出しNGのため、有名な俳優や女優が出演しています。音楽を聴きながら映像を見ると、彼らがこの曲で何が伝えたいのかがより鮮明になり、感動あり、笑いありのとてもいいPVとなっているため、彼らの曲を何倍にも楽しむことができます。ボーカルは高音がメインパートであるが、比較的低音のボーカルが時々入ってくるため、二人のハモリや駆け引きを楽しめます。GReeeeNはメンバが4人であり、そのことがグループ名にも反映されており、仲の良さも感じさせます。