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ayu6166のレビュー・評価・感想

Vivy -Fluorite Eye's Song-
9

人間とAIの関係を美しくも儚く、現代社会から未来を見据えた作品

歌姫AIとして「歌で人を幸せにすること」という使命を持った自立人型AIのヴィヴィ。しかし、心を込めるということが分からず、客もまばらです。そんな中で出会った1人の少女により、彼女の中で心が芽生え始めていました。
しかし順調にはいかず、100年後の未来で暴走したAIが人間を殺すという恐ろしい事件が発生します。それを止めるためにヴィヴィの元へやってきたマツモトというAI。
最初はマツモトの言うことが信じられず、非協力的でした。時間が経つにつれ、AIと人間に関係した事件が多発するようになり、遂にはヴィヴィに懐いていた少女をも失ってしまいます。
ヴィヴィは本来の使命である「歌で人を幸せにすること」にこだわっていましたが、この一件より100年後の未来で人類を救うことに協力的になります。その任務に携わる中で、心を込めて歌うとはどういうことかを少しずつ分かるように成長しました。
現代社会ではAIの開発が進んでおり、人間の仕事が無くなるなど危惧される中で、生活が便利になりつつありますよね。私達はどこまでAIに頼ってよいのか、それによって起こる問題はないのかを考えさせられます。現代問題に触れながらも、美しい映像と迫力のある音楽で、より感情を動かしてくれる素晴らしい作品となっているので是非ご覧頂きたいです。

この作品の劇中歌は神前暁さんが作曲しています。戦闘シーンでの楽曲は緊迫感を与え、ヴィヴィの感情や思いが目からだけではなく、耳で感じ取ることが出来ます!
また、ヴィヴィ(八木海莉さん)によるオープニングや劇中歌は、その時のヴィヴィの感情に合わせた歌い分けをされているので聞いているだけでも涙が溢れてきました。
あまり、注目はされていない作品ですがとても美しい作品ですので、是非多くの方々に見て頂きたいです!

レディ・バード
9

自分の思春期を思い出す懐かしい映画。

思春期の全てが詰まってる。大人になるということ。

高校生という思春期に抱く、大人への憧れを描いた映画。高校生になり、いろいろなことに興味も出てきて、周りにはたくさんの情報がある。そして、高校生は次の進路を今までと違って自分で調べ、自分で考え、自分で結論を出さなくてはならない。そんな、大人へと近づく過程で抱く、おしゃれや恋愛、友情に関してのさまざまな憧れ。お金持ちな子やかっこいい彼氏がいる子への憧れ。いつまでも子供扱いされるけど、早く大人になりたい。それからくる見栄やプライドで、ちょっぴり背伸びをしてしまう。だから、恋愛も友情もはちゃめちゃで傷つくこともある。でも楽しい。親の言うことに振り回され、親に反抗しては、失敗し、なんでも親のせいにする。時には親に自分は愛されてないんじゃないかって思うこともある。

一方で、親は子の為を思って、厳しく愛を持って叱ってくれる。思春期な間はそれを、うざいと思うこともあるけど、離れてみて、大人に近づいて、初めて親のしつけや助言がありがたいものだとわかる。子どものうちにたくさん失敗して、色んなことを経験して、たくさんのことを学ぶ。

親も思春期の子にはドギマギして、言いたくないことまで言ってしまう。本当は娘、息子とたくさん話したいけど、素直になれない。

大人になってから見ると、自分の思春期の時代を見ているようで懐かしく、また、親に感謝したくなる映画。