人間とAIの関係を美しくも儚く、現代社会から未来を見据えた作品
歌姫AIとして「歌で人を幸せにすること」という使命を持った自立人型AIのヴィヴィ。しかし、心を込めるということが分からず、客もまばらです。そんな中で出会った1人の少女により、彼女の中で心が芽生え始めていました。
しかし順調にはいかず、100年後の未来で暴走したAIが人間を殺すという恐ろしい事件が発生します。それを止めるためにヴィヴィの元へやってきたマツモトというAI。
最初はマツモトの言うことが信じられず、非協力的でした。時間が経つにつれ、AIと人間に関係した事件が多発するようになり、遂にはヴィヴィに懐いていた少女をも失ってしまいます。
ヴィヴィは本来の使命である「歌で人を幸せにすること」にこだわっていましたが、この一件より100年後の未来で人類を救うことに協力的になります。その任務に携わる中で、心を込めて歌うとはどういうことかを少しずつ分かるように成長しました。
現代社会ではAIの開発が進んでおり、人間の仕事が無くなるなど危惧される中で、生活が便利になりつつありますよね。私達はどこまでAIに頼ってよいのか、それによって起こる問題はないのかを考えさせられます。現代問題に触れながらも、美しい映像と迫力のある音楽で、より感情を動かしてくれる素晴らしい作品となっているので是非ご覧頂きたいです。
この作品の劇中歌は神前暁さんが作曲しています。戦闘シーンでの楽曲は緊迫感を与え、ヴィヴィの感情や思いが目からだけではなく、耳で感じ取ることが出来ます!
また、ヴィヴィ(八木海莉さん)によるオープニングや劇中歌は、その時のヴィヴィの感情に合わせた歌い分けをされているので聞いているだけでも涙が溢れてきました。
あまり、注目はされていない作品ですがとても美しい作品ですので、是非多くの方々に見て頂きたいです!