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aseless4

aseless4のレビュー・評価・感想

マイ・インターン / The Intern
9

老後生活を送る落ち着いたおじさんが、社長として働くワーキングマザーを長年の経験と知恵で救うオシャレたっぷりの映画

ストーリーは、ベン(ロバート・デニーロ)が、洋服の通販サイトを運営する会社にシニア・インターンとして応募する所から始まる。その会社は家で子育てをしながら始めたWebサイトが大ヒットしてしまった、オシャレ主婦のジュールズ(アン・ハサウェイ)が立ち上げた会社だった。

魅力はなんと言ってもそのオシャレな服装。『プラダを着た悪魔』の続編のようだと言われるくらいに、ジュールズの格好はオシャレだ。またベンも「イケおじ」なので、男性の目指すオシャレさも同時に提供してくれる。
ロバート・デニーロは他の映画ではカッコイイ役もこなすベテランだが、この映画ではあくまでも「上品なおじさん」という感じである。しかしメガネを外すシーンではあまりの「イケおじ」っぷりに、ベテラン俳優の演技でも隠せない色気のようなものを感じる。
一方アン・ハサウェイはとにかくこのジャンルの映画が似合う。彼女の美しさはファンタジー世界でも違和感なく表現されるが、このような日常映画でも「イラッとした顔」「焦っている顔」の演技が自然だ。だからこそジュールズに感情移入してしまうのだ。

また、この映画は脇役も良かった。プログラマの男性や、ベンと同じインターンとして入った若者は本当に「会社にこんな人いる」と感じ、同じような業界で働いている人もその点楽しめるだろう。

何よりこの映画ではワーキングマザーが何と戦っているのかが、とてもわかりやすく描かれている。夫・子供・母親・ママ友と、仕事以外の部分での関わりについても描かれている。起業して好きな仕事をし、家事を夫に任せたとしても、逃れられない「何か」についてもよく描かれていて、それを横で見守るベンの暖かさに「私もベンが欲しい」と思わず思ってしまうのである。

ピラニア3D / Piranha 3D
7

どきっ!食い散らかし死体だらけの春の水祭り!

地震をきっかけに湖の底が割れて、そこから二百万年以上前に絶滅したはずのピラニアの先祖にあたるパイゴセントラスが大量に出現した。
震源地へ向かって潜水した調査員がピラニアの卵を発見した時、地面から生えている筋子の塊のような卵の中で、ピラニアの幼体が普通の生き物より倍速で成長してゆくのを見て「成長早すぎるやん。孵化して調査員食い殺されるの確定やん」と、悪寒が走った。
調査員に同行してピラニアに食べ散らかされた調査員の死体を目の当たりにした、三児の母であり保安官のジュリー(日本語吹き替え版は三石琴乃さんが担当した)は仲間の保安官たちと、春休みシーズンで水着でお酒片手に音楽に合わせてハッスルするパリピたちの水上パーティで避難を呼びかけるも、みんな無視して水へと飛び込む。
そして、その時は来てしまった。
ピラニアの群れがパーティ会場にやってきて、パリピたちを貪り食い始めた。あっちこっちで悲鳴やら流血やらが湧き上がって、パーティは血祭りと化した。ざっと見ただけでもピラニアの被害者は百人を超していたうえに、神経まで食われて骨が丸出しになっていた者も少なくなかった。地獄絵図に震えつつも「美術&特殊メイクスタッフめっちゃ頑張ったなあ…」と気合の入れ具合に感服した。さらに驚くべきことに、この映画は私が16歳だった頃に近所の東宝系映画館でR15指定で上映されていた。おっぱいが丸出しで、ピラニアが目玉などをむしゃむしゃするような映画が本当に15歳から見られて、良いのだろうか。15歳が鑑賞後に冷静でいられるエロスさと残酷さとは到底考えられない。

しかしながら「かっこいいお母さん」が好きな人のツボに刺さるとは思う。
留守番していると嘘をついて湖に遊びに行ったら船が壊れてピラニアが入ってきて大ピンチに陥っていると、息子とその弟と妹にあたる双子たちから連絡がきた。迷わず助けに行くべく、ジュリーは持ち主を失ったボートの上を飛んでいき、団体用モーターボートの舵を取る。
ここでもう、かっこいい。ボートと船を結んだロープを腕と足を器用に動かして逆さまに伝っていく様もかっこいいし、同じようにロープを渡らせようとしたら怖くて動けない子供たちを気を強く持って励ます姿もかっこいい。

もう一人印象に残っているかっこいいキャラがいる。
黒人のファロン保安官代理だ。彼は血の海となったパーティ会場でライフルでピラニアを駆除していたら弾切れになり、近くのボートのモーターを取り外してノコギリにして、早く水からあがれと叫びながらも、ピラニアたちを切り刻んでいった。しかし、やはり高速の武器をもってしてもピラニアの群れには敵わずに彼は貪られた。食われても逃げずにピラニアに立ち向かった彼に、気が付いたら敬礼をしていた。
しかし、ファロン保安官代理はこんなにも立派なキャラなのに、吹き替え版にゲスト声優として出演した出川哲朗氏の、痛みに耐えている感じがしない無気力な「痛いよ」を連呼する下手な演技は興ざめだった。英語&日本語字幕版を先に見て良かったと思った。

Ever17 -the out of infinity-
10

ループ物といえば

緊張感ないとか電波系ギャグがだめだという方がいるかもしれませんが、ラストまでクリアすれば大感動、間違いなしです。唯、真相にたどり着くにはヒロイン全員のエンディングを見なくてはいけません。ここまでたどり着くのは人によっては気が遠くなる作業かもしれません。しかし、ラストにいきつけばこの作品のトリックの虜となるかもしれません。
楽しむためにはまず、前作のNever7の全員クリアを目指しましょう。目指すことで、まずこのゲームのシステムに慣れてください。
シナリオが進んでいけばTIPSが開いていきますが、エンディングの旅の前にTIPSに目を通してください。目を通した後にプレイを。目を通したあとは、若干クリアの何度が下がると思います。
トラップのような選択肢がありますので、最初はこまめにテキストを読むことを推奨。慣れてくれば、手間はかかりますが攻略が楽になると思います。元ネタを知らなければ面白いと感じにくいかもしれませんが、知っているネタがあればニヤリとできるはずです。オススメはタイトルにありますが、17がらみのネタです。余裕があれば17がらみのネタをメモってみてください。すべてチェックできれば、雑学がなくてもニヤリとできます。自分の雑学度チェックと思って軽い気持ちでプレイを。
最後のシナリオは電波系ギャグで真実がカムフラージュされていて理解がすぐできません。しかし、何度もプレイすればするほどシナリオにはまれます。騙されたと思ってまず、プレイを。