ピラニア3D / Piranha 3D

ピラニア3D / Piranha 3Dのレビュー・評価・感想

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ピラニア3D / Piranha 3D
7

どきっ!食い散らかし死体だらけの春の水祭り!

地震をきっかけに湖の底が割れて、そこから二百万年以上前に絶滅したはずのピラニアの先祖にあたるパイゴセントラスが大量に出現した。
震源地へ向かって潜水した調査員がピラニアの卵を発見した時、地面から生えている筋子の塊のような卵の中で、ピラニアの幼体が普通の生き物より倍速で成長してゆくのを見て「成長早すぎるやん。孵化して調査員食い殺されるの確定やん」と、悪寒が走った。
調査員に同行してピラニアに食べ散らかされた調査員の死体を目の当たりにした、三児の母であり保安官のジュリー(日本語吹き替え版は三石琴乃さんが担当した)は仲間の保安官たちと、春休みシーズンで水着でお酒片手に音楽に合わせてハッスルするパリピたちの水上パーティで避難を呼びかけるも、みんな無視して水へと飛び込む。
そして、その時は来てしまった。
ピラニアの群れがパーティ会場にやってきて、パリピたちを貪り食い始めた。あっちこっちで悲鳴やら流血やらが湧き上がって、パーティは血祭りと化した。ざっと見ただけでもピラニアの被害者は百人を超していたうえに、神経まで食われて骨が丸出しになっていた者も少なくなかった。地獄絵図に震えつつも「美術&特殊メイクスタッフめっちゃ頑張ったなあ…」と気合の入れ具合に感服した。さらに驚くべきことに、この映画は私が16歳だった頃に近所の東宝系映画館でR15指定で上映されていた。おっぱいが丸出しで、ピラニアが目玉などをむしゃむしゃするような映画が本当に15歳から見られて、良いのだろうか。15歳が鑑賞後に冷静でいられるエロスさと残酷さとは到底考えられない。

しかしながら「かっこいいお母さん」が好きな人のツボに刺さるとは思う。
留守番していると嘘をついて湖に遊びに行ったら船が壊れてピラニアが入ってきて大ピンチに陥っていると、息子とその弟と妹にあたる双子たちから連絡がきた。迷わず助けに行くべく、ジュリーは持ち主を失ったボートの上を飛んでいき、団体用モーターボートの舵を取る。
ここでもう、かっこいい。ボートと船を結んだロープを腕と足を器用に動かして逆さまに伝っていく様もかっこいいし、同じようにロープを渡らせようとしたら怖くて動けない子供たちを気を強く持って励ます姿もかっこいい。

もう一人印象に残っているかっこいいキャラがいる。
黒人のファロン保安官代理だ。彼は血の海となったパーティ会場でライフルでピラニアを駆除していたら弾切れになり、近くのボートのモーターを取り外してノコギリにして、早く水からあがれと叫びながらも、ピラニアたちを切り刻んでいった。しかし、やはり高速の武器をもってしてもピラニアの群れには敵わずに彼は貪られた。食われても逃げずにピラニアに立ち向かった彼に、気が付いたら敬礼をしていた。
しかし、ファロン保安官代理はこんなにも立派なキャラなのに、吹き替え版にゲスト声優として出演した出川哲朗氏の、痛みに耐えている感じがしない無気力な「痛いよ」を連呼する下手な演技は興ざめだった。英語&日本語字幕版を先に見て良かったと思った。

ピラニア3D / Piranha 3D
8

馬鹿どもが駆逐される映画

エログロ要素が強いと聞いてましたが、たしかに股間とか胸とかが強調される画が多かったし、最後は大殺戮でした。
これぞ、パニックムービー、ホラームービーですって感じです。
なんか、13日の金曜日が、若者たち、見てて嫌になるバカップルとかを被害者にしたことで、観客の罪悪感を軽減した的な話を聞いたことがありますが、この映画も、被害者がウーウエイ大学生なので、逆に、殺されろとか思っちゃいましたね。
警察の避難勧告を無視して浮かれてる酔っ払いどもなんて、もういいです。
ピラニアが大量発生した理由がなんかよくわかんない、地割れで殺人古代魚が現代に蘇ったっていうのも、B級映画っぽくて、よかったです。私はピラニアシリーズは見たことなかったのですが、ピラニアもなかなか怖いですねと思いました。
本物のピラニアは小さいし、そんなに怖くないですが、映画のは怖いです。
古代魚で顔もイカついです。
死に様はピラニアによるものだけでなく、ワイヤーでスパンとか、船首に潰されるとか、ファイナルシリーズ的な要素もありました。
ポルノ監督の死に様とかよかったです。
みんな大好きスプラッター映画としてよくできてるし、エリザベス・シューが出ていることで知性も醸し出してるし、中だるみもせず楽しめたと思います。