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Mako3のレビュー・評価・感想

響け!ユーフォニアム / Sound! Euphonium
9

誰もが経験した部活の青春のあれやこれがそこに!

『響け!ユーフォニアム』は、武田綾乃さんが書いた小説をアニメ化した、ある高校の吹奏楽部の話です。
主人公は黄前久美子。思ったことがすぐに口に出ちゃう、少しドジだけど、その愛嬌が最大の強みでもあります。そんな彼女が、中学最後の吹奏楽コンクールで、ダメ金を取ったところから物語は始まります。
ダメ金というのは金賞だけど全国大会に出場できないという意味。久美子のクラスはみんな「ダメ金だけどよかったね」と、その健闘を称えていました。そう、ただ一人を除いては。

久美子の横で悔し涙を浮かべる子。彼女の名前は高坂麗奈。
麗奈は「悔しくて、死にそう、なんでみんなダメ金なんかで喜べるの?全国目指してたんじゃないの?」と言いました。その吹奏楽に対する姿勢の違いにハッとさせられた久美子。

時は流れ、高校入学。
久美子はもちろん吹奏楽に入部を決め、部室に行きます。するとそこには高坂麗奈の姿がありました。
久美子の高校の吹奏楽部は決してレベルが高いとは言えず、また高い目標があるわけもなく、楽しくやれたらいいなという考え方が一般的でした。それは高坂麗奈の部活に取り組む姿勢とはまるで違いました。
そこに新しい風が流れ、吹奏楽部はみるみるうちにその姿を変え、やがて本気で全国を目指していくことになります。

『響け!ユーフォニアム』が面白いのは、人が変わっていく成長を見れるところです。
みんな誰もが経験したであろう、部活動での真面目な人と不真面目な人が入り乱れているコミュニティ。そしてみんなが息をそろえて真面目に取り組んでいくことの楽しさ。またコンクールメンバーに選ばれる者、落とされる者という残酷な能力社会。
学年が進むことで生まれる後輩、巣立っていく先輩、変わっていく自分。
それらのディティールが非常に豊かに描かれており、まるで自分の学生生活を追体験しているかのような錯覚を覚えます。
そんな青春時代をもう一度謳歌したい人に『響け!ユーフォニアム』をおススメします!

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
9

心を揺さぶる冒険と成長の物語

『鬼滅の刃』は、家族を鬼に奪われた炭治郎が妹の禰豆子を人間に戻し、家族の仇を討つため鬼に挑む姿やその仲間たちの姿を描いたアニメ。
その映像美と心打つ物語で多くのファンを獲得。炭治郎の純粋な心と強さ、禰豆子への変わらぬ愛情、仲間たちの絆と成長が物語を豊かに彩る。

戦闘シーンの迫力と美しさは特に印象的で、ufotableの手によりアニメーションの新たな可能性を感じさせる。しかしこの作品の核心は、鬼と人間の間の曖昧な境界と、そこに生じる悲しみと葛藤。鬼たちもまた悲しい過去を持つ者が多く、炭治郎の寛大な心によって、憎しみだけが全てではないことを教えられる。

この物語は喪失と再生、愛と憎悪、正義の意味を深く掘り下げ、視聴者に多くの感動と共に考える機会を提供する。アクションアニメとしての面白さはもちろん、人間の心の動きを丁寧に描いたドラマとしても非常に高い評価を受けるに値する。
総じて『鬼滅の刃』はその美しいアートワーク、感動的な物語、そして深いメッセージで、アニメファンならずとも楽しめる作品です。物語の終わりには視聴者を勇気づけ、時には涙させる『鬼滅の刃』は、多くの人々にとって忘れがたい体験を提供します。

ブラッククローバー / Black Clover / ブラクロ
10

おすすめ理由

魔法の世界で魔力を持たずに育ったアスタが国の英雄、魔法諦にあこがれを持ち、幼馴染ユノや仲間たちと努力で自分の力を身に着ける壮大な作品です。
私がこの作品をお勧めする理由として2つ挙げられます。
1つ目はアニメ漫画界の中では珍しい主人公が最弱で、家庭が貧しいところからスタートすることです。
近年の作品には、主人公が最強からスタートするものが多くあります。
その中でも自分自身の弱い面からスタートする作品は少ないと思われます。
私は幼少期から、努力について様々な本から学びました。
しかし、アニメの中で、最弱から最強になるために日々の努力を欠かさず行うことで最大の結果を残せることの重大さを学ぶことができます。
2つ目は、人の汚点を学ぶことができます。この作品には、非人道的な部分がたくさん挙げられています。
1例として、貴族社会と魔力量だけで人を差別していることが多くあります。
その中でも特に、成績や結果を残していても貴族の指示には逆らえない人々、貴族社会の中でも魔力操作が乏しいことから家族とは認められない人々と言った今の日本などの先進国では、起こらない部分が多数取り上げられ、日本という社会がどれだけ恵まれた環境なのかを理解することができる作品となっています。

ウソツキ(バンド)
9

聴き始めたら抜け出せない沼バンド

「ウソツキ」は竹田(Vo./Gt.)、林山(Dr.)、藤井(Ba.)の3人組王道ロックバンドである。楽曲を初めて聴いた時の感想としては竹田の歌声や歌い方、ストーリー性強めな歌詞、ギターやドラムのサウンドが「BUMP OF CHICKEN」に似ている!というものであった。「ウソツキ」という少しおかしなバンド名は音楽を通して日常を特別なものにしたいという思いから名付けたそうだ。
彼らの楽曲は日常で起こる様々なこと、その中で感じることを誇張する。その違和感も耳なじみのよいポップな楽曲で包み込み、人々の心の中に染み込む。歌詞は単純で語感のよい、リズムのあるものが多く、ストレートに想いをひたすら伝える歌詞が特徴的な『一生分のラブレター』や「愛してるよって君に言ったら、は?意味わかんねえよって言うだろう」という独特なフレーズを持つ『名もなき感情』は、若い世代を中心にTikTokで使用しているのをよく目にする。楽曲が1人歩きした結果、バンドの認知度も徐々に高まっていると言えるだろう。『一生分のラブレター』をはじめとするラブソングのイメージが強いバンドだが、ポップな楽曲の中に日常生活におけるネガティブな感情、後悔、弱さ、素直さ、強さなどが歌詞に含まれていて、多くの人の共感を生む。そのため、聴けば聴くほど彼らの中毒性の強い世界観に引き込まれる。
また、ライブに行けば「決して嘘はつかないバンド、ウソツキです」という理解し難い謎な挨拶で沼へと出迎えてくれる。この違和感満載なバンドが自分にとっていつのまにか心地の良いものになる時が訪れる。この感覚をぜひ多くの音楽好きに、バンド好きに、変わり者好きに味わってほしい。

MIYAVI
10

「サムライギタリスト」MIYAVI

MIAVIは「サムライギタリスト」の異名を持ち、日本、ヨーロッパ、アメリカなど世界各国で活躍するロックミュージシャンです。
2002年まではDué le quartzと言うバンドのギタリストとして活躍していましたが、バンドの解散後、アルバム「雅楽ーgagakuー」でソロデビューを果たしました。
MIYAVIの楽曲は、ピックを使わずに演奏する「スラップ奏法」と言われるベースや三味線を連想させるようなギター奏法を持ち味とした独特なサウンドが特徴です。
激しい楽曲から、しっとりとしたバラード、ポップな曲まで、同一人物が作曲しているとは思えないほどその楽曲性は幅が広いです。
彼が綴る歌詞も、切なくなるような歌詞から、明るい気分にしてくれるようなものまで、彼の世界観に溢れています。
音楽活動以外にも活躍の幅は広く、2014年にはアンジェリーナ・ジョリーが監督を務めた「不屈の男 アンブロークン」と言う映画で俳優デビューして以降、「BLEACH 死神代行篇」や「マレフィセント2」などにも出演を果たしています。
また、アンジェリーナ・ジョリーとの共演がきっかけとなり、彼女が2001年に親善大使となったUNHCRの親善大使にも日本人で初めて任命されています。