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KaoKaes8

KaoKaes8のレビュー・評価・感想

名探偵コナン 黒鉄の魚影
10

史上最速100億円初突破探偵アニメ!!

知らない人はほぼいない「名探偵コナン」の劇場版。
26作目にして、4/14に公開したにも関わらず5/8には興行収入を100億円突破した歴代1位の作品です。
今回は、コナンの宿敵・黒の組織とコナンのよき相棒で理解者の灰原哀にスポットを当てた初作品でもあります。
過去にも、組織も出ていて灰原との関連はありますが、ここまで濃厚になった作品は初めてになります。
尚、灰原哀の正体がバレてしまうというピンチがほぼ序盤で始まり、109分間ハラハラな展開が続きました。
コナンを知らない人には、毎年恒例の5分程のコナンの説明があるので、なんとかなるはず!!
でも、知っていた方が100倍楽しめるでしょう。
更に、灰原は組織に拉致されてしまうなど、「え?どうやって無事に終わらせるの?」と本気で思います。
灰原がコナンの事を思うシーンが、これまでもありましたが、灰原とコナンの二人が一緒のシーンは、ファンにとってはとても切ないものです。
テレビシーズンを見ている人には、「あ!あのシーンだ!」というものがいくつか出てきます。
コナン作品では、滅多に涙腺やられることはないと思いますが、ここはグッとくる人が多いのではないでしょうか。
そして、何よりこの映画!伏線が凄いです!1回見ただけではラストに「えええええ!!」となります。
確認するためにリピーターも多かったと思います。
そして、今年コロナが緩和され久々の応援上映などがされました。
これを観たらきっと他のコナン映画やテレビシリーズを観たくなると思います!!

彼女、お借りします
9

感動ストーリーも見どころ!むずキュンラブコメ

クズな男子大学生の主人公和也と、女優を目指しながらレンタル彼女のバイトをしている千鶴のラブコメディです。
失恋の腹いせで申し込んだレンタル彼女千鶴は、実はアパートの隣に住む同じ大学の同級生。
自己チューで見栄っ張りな和也が、千鶴に助けられながら人としても成長していくストーリーです。

千鶴がとにかくかわいいだけではなく、家族や友達の前での振る舞いや気配りがプロ彼女過ぎます。
まっすぐに女優を目指す健気さ、なんだかんだ和也のことを放っておけない情深さ、そしておばあちゃん思いなとても魅力的な女の子です。
千鶴以外にも、和也の元カノ、千鶴のレンタル彼女事務所の同僚などかわいい女の子がたくさん登場します。

病気のおばあちゃんに自分が主演した映画を見せたいという千鶴の思いを叶えるために、和也はあらゆる手を尽くして奮闘しますが、結果おばあちゃんにはスクリーンで見せることができず。
家族愛や人間の成長を感じさせ、涙してしまうエピソードが盛り込まれているのも見どころです。

お客とレンタル彼女という関係をいつの間にか超えてお互いのことが気になりつつも、なかなかその先に進めないむずキュンラブコメです。
色々な出来事を通して少しずつ変化していく2人の関係がどうなるのか、今後の展開が気になります。
アニメ化もされています。

あさきゆめみし
10

日本最古の小説といわれる源氏物語の世界を忠実に再現した漫画を超えた芸術作品

紫式部によって記された源氏物語。
この絢爛豪華な平安絵巻を、大和和紀が“あさきゆめみし”という作品で見事に描き切りました。
古典文学の代表作として、だれでも作品名くらいはご存じでしょう。
学校によっては課題として原文まま一部抜粋して国語や古典の授業で取り上げられることも多い作品です。
この作品を忠実に再現しつつ、独自の世界観をもって昇華させた作品が“あさきゆめみし”です。
まず、大和和紀は他の作品においても、美男美女を描かせたら天下一品。
その人が天下の美男・光源氏を主人公にすえて、あまたとりまく高貴な美女たちを描いていくのですから、もうそれは現実離れした作画なのです。
とにかく、衣装ひとつにしても十二単などとにかくディティールにこだわった徹底ぶり。
作中の姫君たちの衣擦れの音やたきしめた香の薫りなどが手に取るように感じられます。
とにかく、女性にとってはうっとりする世界がそこに広がっているのです。
また、原作にとても忠実な展開で、この漫画を読むことによって源氏物語の話の展開や登場人物、主人公との関係性などもほとんど知ることができますので、原作を読んでいなくても国語(古典)の授業には充分ついていけます。
また、個性豊かなキャラクターが多く、その人の好みによってひいきの登場人物があるのでそれを語り合うのもまた一興です。

呪術廻戦 / Jujutsu Kaisen
10

原作を知らない人が見ても十分楽しめる映画。王道の青春物語

この映画は、週刊少年ジャンプで2018年連載開始の(2022年4月現在連載中)人気マンガ「呪術廻戦」の映画化ではなく、「呪術廻戦」が連載化する前に読み切りで書かれた「東京都立呪術高等専門学校」(全1巻)のアニメ映画化です。
そのため、現在連載中の「呪術廻戦」を知らなくても全く問題なく映画を見て楽しむことが出来るようになっています。
この映画は、内容的には、枝葉を取っ払って見れば
「とある少年が、良き師や仲間と出会って身も心も大きく成長し、最後に強大な敵を打ち倒す」
という、ある意味週刊少年ジャンプの王道バトル青春物語です。
その王道青春物語を、呪いや呪霊といったホラーテイストで味付けしているのがこの作品の特徴であり、興味深い点です。
話の展開も、基本的には主人公である少年とその少年が愛している少女、彼を取り巻く友人たちとのエピソードが時系列的に進んでいくので、ストレスなく世界観に入れるようになっています。
ただ、それだけではないところがこの作品の推しポイントです。実は、主人公の少年を導く師が1つ大きな物語を抱えており、劇中で朧気に示される師の物語が、ストーリーに深みと哀切さを与えています。

※この師の物語の哀切さを深く味わいたいなら、原作の「東京都立呪術高等専門学校」ではなく、「呪術廻戦」を9巻までは読んでおくことをお勧めしますが、もちろん原作に全く触れていなくても堪能できます

映像的にも制作会社MAPPAの本気が見て取れるというか、日本の四季の移ろいの美しさ、光と影をキャラクターの心理描写にうまく取り込んだ演出など、何度見ても飽きさせない工夫がたくさんあります。
声優ファンの人たちにとっても、当代きっての人気声優さんが何人も出演しているので、原作を知らなくても声優さん目当てで見に行っても問題なく楽しめると思います。

原作ファンでもそうでなくても、見て損はない作品、絶対おすすめです。

フローズン
8

スキー場には行きたくない。

雪山スキー場のリフトに取り残されるといういやーなホラーです。
なんとかそこから脱出しようとするのですが、3人のうち、2人は悲惨な目に遭います。それが本当にグロくて、見ていて気持ち悪くなりました。
ていうか、リフトってそんなに高いところを通るのですね。私はスキーをしないので、全然知らないのですが、もうスキー場には行きたくありません。狼まで出てくるし、手は凍るし、最悪です。リフトに人が乗ってないか、もっとちゃんと確認しろ!と叫びたいです。映画の中で女の子が我慢できず粗相をして泣くというのが出てきますが、恥ずかしいとかそういうことではなく、濡れたズボンなんてそこから冷えが襲ってきそうで嫌です。漏らしたら凍死するのではと思ってしまいました。こういうワンシチュエーション・ホラーってともすれば単調になりそうですが、寒さだけでない恐怖も描いてなかなか面白い作品になっていると思います。狼表現は直接的な表現もあるし、怖いです。やはり、食べられる恐怖が一番怖いと思います。
本当にこんなことあるのかとか、携帯を携帯していなかったのかとか、ツッコミどころもありますが、スキー場が怖くなるほど、怖い作品ですのでオススメです。

SIX LOUNGE / シックスラウンジ
10

王道邦楽ロックの3ピースバンド

大分県初の3ピース邦楽ロックバンド「SIX LOUNGE」。
Gt.Vo.ヤマグチユウモリ、Ba.イワオリク、Dr.ナガマツシンタロウの3人で活動しています。
高校生ロックバンドとして活動していた3人は、2015年に1stシングル「メリールー」を発売し、本格的にバンド活動を始めました。
結成当初は最初は地方の小さいライブハウスで活動していたSIX LOUNGEですが、邦ロック好きの間で徐々に口コミが広まり、2021年にはZepp TOKYOを満員にするライブを行いました。
あらゆるフェスにも出演しており、どのフェスでも多くのお客さんを惹きつけているのが印象的です。

メンバーの3人は大分県の芸術学校の音楽家出身でクラシックの経験もあり、その経歴から作られる楽曲はロックンロールの中にも旋律の美しさを感じます。
まず、3ピースバンドというシンプルなサウンドですが、それに重なるVo.ヤマグチユウモリの圧倒的な歌唱力。ヤマグチユウモリの歌唱力には聴く人を引き付ける不思議な力があります。歌声に魂が乗っているという表現がよく合います。
作詞を担当することが多いDr.ナガマツシンタロウは美しい語彙力を持ち合わせており、彼の書く歌詞は「エモい」の一言です。ドラムパフォーマンスもVo.に負けない力強さがあります。
Ba.イワオリクは3人の中ではいじられ担当で、トークのときは可愛らしいといった印象です。しかし、彼の奏でるベースは体の中まで重低音が伝わるような激しさと心地よさを持ち合わせています。

そんな3人で活動しているSIX LOUNGEはメディア出演こそほとんどないものの、コンスタントにライブやフェスに出演しています。
聴く人に勇気を与えるSIX LOUNGE。是非、彼らのライブに足を運んで王道の邦ロックを体感してみてはいかがでしょうか。