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Digipro9のレビュー・評価・感想

アウトサイダーパラダイス
10

2人きりのコマの中の空気がとても最高

『アウトサイダーパラダイス』は、アニメ化もされている人気漫画『あそびあそばせ』の涼川りん先生の作品だ。
とある中高一貫校に通う5人の女子高生、新聞部員のぺんぺん、つーちゃん(躑躅さん)、美術部員のシャネル(ねるとも呼ばれる)、エルメス、ミュウミュウ(美憂)がメインキャラクター。非常に癖が強めの学園日常コメディものである。

ある日の放課後ぺんぺんは美術部の部室で、エルメスが積み上げたブロックの作品の下に敷いていたタイトルの紙を引っ張って、作品を壊してしまった。
そこを目撃したシャネルはぺんぺんの代わりに修復するが、途中からシャネルは「ここからは有料」と言い出す。彼女がぺんぺんに要求したのはお金や食事をおごることでもなく、二人だけの秘密だった。
(ここははっきりとシャネルが言ったわけではなく、書き手の解釈である。この次の話の冒頭で、ぺんぺんがシャネルと放課後の美術室で関係を持ったことを思い出すサイレントなシーンが存在していた)。

それ以降に新聞部の先輩が校長室に勝手に入り、施錠されて出られなくなってしまい、ぺんぺんとつーちゃんがピッキングするという話がある。
途中でシャネルがピッキングに参加することになったため、つーちゃんが見張り役で扉から離れて2人きりになり、ぺんぺんがシャネルにピッキングを教える静かな3コマが流れる。
2人の目線は校長室の扉の鍵に集中しており、ぺんぺんの短い言葉だけだったり顔から汗が流れていったりするなど、大きい変化が起こっているわけではない。しかし、再びやってきた2人きりの空気の時間を描いた3コマが、とても良かった。

ぺんぺんとシャネルが醸し出す放課後の2人だけの秘密と、静かな2人きりの空気の虜になった書き手は、最終巻までの続刊の購入を決定した。

劇場版 マジンガーZ / INFINITY / Mazinger Z: Infinity
7

テレビシリーズ正統続編マジンガーZ

昭和47年にテレビ放送されたアニメ版マジンガーZと、グレートマジンガーの続編として作られた映画です。2000年代から製作会社の東映は、昭和に作った名作アニメをリメイクし映画化しています。
アニメ後の主人公たちの未来が描かれ、兜甲児(かぶとこうじ)が大人になってからの話です。
これまで何回もマジンガーZ関連の映像化がされているものの、最初から作り直しが多く、違和感がありました。
しかし、やっときた正統派の劇場版 マジンガーZ / INFINITYは、最新技術によって映像がとてもきれいなうえ、動きも滑らかでした。
蘇ったドクターヘル率いる敵の機械獣軍団がパワーアップされ、たくさん登場していました。
マジンガーZより強いはずのグレートマジンガーがアメリカ軍の配下になり、許可がなければ全ての武器が使えなかったところが面白かったです。武器が使えなかったため、機械獣たちに負けてしまったグレートマジンガーは、後半悪用されてしまいました。
小学生だった兜甲児の弟、シローが成長し、量産型のマジンガーに乗って活躍する姿があったり、剣鉄也(つるぎてつや)と炎ジュン(ほのおじゅん)が結婚して子どもができそうだったり、時間の経過がわかるようになっていました。
見どころは、単独でマジンガーZが勝つことができるかどうかです。

Immortals Fenyx Rising
7

ファンタジー要素強めのオープンワールド

フランスの大手ゲーム会社のUBIソフトが手掛ける、ギリシャ神話を舞台にしたオープンワールドです。主人公のフィニクスが邪神テュポンから世界を救うため、テュポンに呪われた神々を救出しながら強くなっていくファンタジー要素強めの作品です。グラフィックもディズニーのPIXERで登場するような親しみやすい世界観やキャラクターデザインをしており、女性や子どもでも気軽にプレイしやすいゲーム内容になっています。そしてこのゲームについては同じUBIソフトのゲームの『アサシンクリードオデッセイ』の開発チームが手掛けており、アサシンクリードシリーズが好きな方にもおすすめできる作品ですが、アサシンクリードシリーズよりは格段に世界観が優しくファンタジー寄りに作られているため、暴力シーンやグロテスクな内容が好きな方々には少し退屈に感じてしまうかもしれません。また、『ゼルダの伝説 BREATH OF THE WILD』にも似ている部分が多くあるため、ゼルダをプレイして面白かったと感じる人もとても楽しめる作品だと思います。『ウォッチドックス』、『ファークライシリーズ』など多くの戦闘色の濃いゲームを生み出してきたUBIソフトですが、ファンタジックに戦ってみるのもいいかもしれません。是非是非カップルで、家族みんなでプレイしてみてください。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 / ヱヴァ:序 / EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.
7

アニメとほぼ同じ?

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観るために見ました。1995年に放映されたアニメ版「新世紀・エヴァンゲリオン」を先に全て見た後にレンタルをして鑑賞しましたが、部分部分で内容が異なっていました。ですが、大まかな内容は同じでした。第二作である「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」では、映画の開幕早々アニメでは登場しなかった真希波・マリ・イラストリアスの登場により、物語が大幅に変更されていましたので、旧作を見たという人であれば、序からではなく、破からみることも可能だと感じました。ですが、やはり10年以上も時が過ぎたのちのリメイク版ということもあり、作画が大幅に向上していました。特に第五の使徒であるラミエルとの戦闘シーンでは、ATフィールドの作画が旧作と比べて圧倒的に綺麗になっており、作画の向上を楽しむという点では、旧作を見た人でも楽しめるものではないかと思います。また、大まかな内容は同じですが、旧作との違いもわずかにあるので、その違いを探すのも面白いと思います。また、最後のシーンでは、旧作では最後の方の登場となったカヲルが登場し、物語の続きが気になる、うまいしめ方だと思いました。ただ、アニメ版よりも説明が省かれているところが多かったので、アニメを先に見ることは絶対におすすめします。