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8orin-shanのレビュー・評価・感想

釈迦坊主
10

日本のマンブルラップの代表

釈迦坊主は、Tokio Shaman Records所属、1992年9月1日生まれ、和歌山県出身のラッパーです。
自身でも、「人生のほとんどがゲームと歌舞伎町」と語っているように、歌舞伎町でのホスト経験と幼少期からのゲーム体験を歌詞に歌い上げるものが多いです。曲調はサイケデリック音楽に影響を受けているものが多いように感じられ、そこに自身のルーツともいえるゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズの世界観からの影響もありどこかファンタジー的で不思議な雰囲気の楽曲が多いです。
ラップだけでなく、トラックメイク、マスタリングまで自分でこなすという多彩な人物で、その多彩さや独特の世界観で多くのファンを獲得しています。
2018年11月に1stアルバム『HEISEI』を発表して以降、自身の楽曲に加え様々なアーティストとともに精力的に活動しています。自身でTOKYO SHAMANというライブを開催しており、毎回満員になるほどの人気イベントとなっており、日本語ラップに新しい風を吹かせるような存在となっています。 おすすめの楽曲「iPhone9 ft.OKBOYS Dogwoods」「loess」 「Mandala loop」など。

どろろ
8

生きるってなんだろう アニメ「どろろ」

手塚治虫の漫画「どろろ」をアニメ化したのがこの作品。
舞台は戦国時代。醍醐の国の長、醍醐景光が鬼神と呼ばれる鬼たちと契約を交わした所から全てがはじまる。景光の行った契約は、自分の納める醍醐の国の繁栄と引き換えに、自分の持っているものどれでも差し出す、というものだった。その契約の代わりとして景光が差し出すことになったのが、息子の体。
生まれたばかりの赤子は目や耳、鼻など体のあちこちが欠けており、忌み子として川に捨てられる。
その忌み子こそがこの物語の主人公百鬼丸だ。百鬼丸の目的は、鬼神を倒し、自分の体を取り戻すこと。ここまでがアニメ「どろろ」のあらすじである。

このアニメは見るのに覚悟がいる。生半可な気持ちで見ると、衝撃でしばらく呆然としてしまうぐらい。命とは、生きるとは。そういったことを容赦なく突き付けてくる作品だ。主人公百鬼丸は鬼神を倒すたびに自分の体や感覚を取り戻していくのだが、より人間らしくなればなるほど弱くなってしまうという点も興味深い。
それぞれの鬼神にまつわるエピソードも、人間の醜い所、綺麗な所と人間のいろんな側面を垣間見ることが出来るので考えさせられる。とはいえ、主人公百鬼丸とともに旅する盗賊どろろが道中明るく百鬼丸を支えてくれるので、どろろのかわいらしさにノックアウトされながら観るのも一興だろう。

生きるとは、死ぬとは。考えさせられるアニメが好きな人にぜひ観て欲しい。観たあとにはきっと各々観えてくるものがあると思う。