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6okonita

6okonitaのレビュー・評価・感想

HIGH CARD
8

何のために生きるのか?

最初は、いわゆるイケメンバディものなんだろうと思って見ていました。特にファーストシーズンはそういう印象でした。
「クリスとフィンはいいコンビだな」、「フィン良い奴だな」、「ヴィジャイ癒されるな」とか目の保養程度に観ていました。手の込んだストーリーではないと、甘くみていました。カードで能力者になる設定も「はいはい、そういうやつね」程度に思ってました。すいません。
セカンドシーズンが始まると聞いても、「うーん、確かにすべては明らかになってないけれど、伏線回収もしてたし、セカンドシーズンって何やるんだろう」くらいに思っていました。

とりあえず、惰性でセカンドシーズンを観ていたら…。「やばい、面白いかも…」となりました。
終盤に石田彰さん演ずる「ララ」の登場で、なんとファーストシーズンの伏線がまさかの回収!「えー、マジで」と叫びました。
そしてカードの成り立ちも結構手が込んでいるというか、まるで宇宙人が人間に知恵を授けたみたいな話で、宗教か陰謀論かみたいな感じなんですが「そーゆーのありかも」と妙に説得力がありました。

またティルトがイケメンダメ男でなく、フィンのおにいちゃんだったいう展開には、椅子から転げ落ちそうでした。フィンが「スペードの2」という最弱なカードを持ったきっかけは偶然ですが、フィンは「スペードの2」を持つことで、自分の生きる意味を理解し実践しようとします。そこに感動を覚えました。何も考えずに生きがちだけど、自分の生きる意味を理解し実践するっていうところ、すごくよかったです!

最強の鑑定士って誰のこと? ~満腹ごはんで異世界生活~
7

家事全般完璧男子、異世界のクランでメンバー全員に愛される

学校の帰り道、ゆうりは、異世界のダンジョンにいることに気づきました。
周囲を見回すと、ステータスボードに「ダンジョンの中でクラン『真紅の山猫(スカーレットリンクス)』探索中」と表示され、このパーティーに会いに行くことにしました。見つけたパーティーは戦闘中のため、岩陰に隠れてステータスを確認すると、職業「探究者」、スキル「神の瞳」でした。
その後、ダンジョンにいたパーティーのアジトの飯当番として仲間に入ったゆうりが、異世界で楽しくのほほんと暮らす物語です。
ギルドの縁の下の力持ちとして、みんなにゆうりが愛されるところが見所です。
ギルドのメンバーから「ユーリ」と呼ばれ、新しい料理を作ったり、きれいに掃除したり、優しいゆうりはみんなから頼りにされ愛されていきます。
誰かと出かけたときには、街のルールやお金の使い方もわからないゆうりの陰口を言ったり悪さをしたりする人たちもいますが、これに気づいたメンバーが、代わりに怒ります。ゆうりは悪口を言われても笑顔のまま正論で返したり、運よく回避したりなどを
無意識にやっていました。
不正をスキルで見破ったり、薬草の種類がわかったり、リンスを作ったり、ゆうりは異世界にいろいろと貢献していきます。女子力が高く、クランのお母さん的存在のゆうりは、衣服を直したり、ランチョンマットを作ったり、お弁当を渡したり、生活を楽しんでいます。
「ここぞ」というとき、ゆうりはとても強く怖くなりますが、普段は天然でおっとりした男の子です。スキル「神の瞳」をどのように使い、異世界をまったり楽しむのかが見所です。

ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム
10

和風闇鍋ウエスタン

「和風闇鍋ウエスタン」というのは公式の宣伝文句です。この時点で訳が分かりません。

もはやまともなキャラがいません。字面だけなら一番まともそうな陸軍が一番やばいです。逆に一番やばそうに見える土方側についた囚人たちが一番まともです。とりあえず、登場人物はみんな変態かサイコパスか狂人だと思って読んだほうがいいです。大抵みんなそんなもんです。
下ネタには気を付けましょう。二瓶鉄造はまともです。もう一度言いましょう。二瓶鉄造はまともです。お忘れなきよう。彼はその言葉を使っているだけなので。実践していないので!!
あとこの世界で一番恐ろしいのはクマです。敵でも味方でもありません。まあ誰が敵か味方かなんてもはや分かりませんが。
ヒロインは谷垣ニシパです。異論は認めません。作者からあれだけ愛されているキャラもなかなかいないでしょう。

ここまでギャグマンガみたいに話しましたが(実際間違ってないと思います)、物語自体はとても深いアドベンチャーであり、バトルマンガです。登場人物一人一人が抱える過去の闇やトラウマが、結果的にそのキャラの行動原理になり、物語のさらに深層を形成しています。

下ネタは多いですが、謎の魅力があります。男女関係なく楽しめる作品だと思います。

いつだって僕らの恋は10センチだった。
9

Honey Worksの世界観がそのままアニメで見れます

クリエイターユニット「HoneyWorks」が原作のアニメです。その中の楽曲の「初恋の絵本」などに登場する相田美桜と芹沢春輝の2人を主人公にした甘酸っぱい両片思いが繰り広げられる作品です。ただの恋愛アニメかと思いきや、春輝の亡くなった兄との思い出や美桜の過去の事故なども描かれたかなり深いストーリーにもなっており、思わず泣いてしまう場面も。
ミュージックビデオで何となく2人のストーリーは掴めたけど、もっと詳しく知りたい!という方に強くお勧めします。この2人のほかにも「告白予行練習」などに登場する夏希と優、「ヤキモチの答え」などに登場するあかりともちたをはじめとした多くのHoney Worksキャラクターがアニメで見れるので、HoneyWorksファンにとっては見ごたえ抜群です。
しかもHoneyWorksのあの甘酸っぱい青春を感じられる世界観がそのままアニメになってるので、HoneyWorksのキャラクター恋愛ソングが大好き、という方にはぜひ見て頂きたいです。もちろんアニメの中でもHoneyWorksの曲がたくさん使用されています!私は曲が流れるたびに思わずテンションが上がってしまいました。
HoneyWorksに詳しくない人でも、ストーリーがしっかりしているので、恋愛アニメ、青春アニメに興味があれば間違いなく楽しめると思います。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド / The Legend of Zelda: Breath of the Wild / ブレワイ / BotW
10

今までにないゼルダの想いに触れてください

「ゼルダの伝説」と言えば、ガノンドロフに代表する悪者に連れ去られたゼルダを騎士のリンクが助けに行き、悪者を討ち果たし勝利するか、または敗北するかで、シリーズがパラレルワールド的世界観を持っているゲームです。また、実は登場するリンクはそれぞれ別人と言う設定があると言う、果敢に変化に挑むゲームでもあります。その変化と言う観点では、この「ブレスオブザワイルド」がその集大成ともおける「ゼルダの伝説の当たり前を一から考え直す」のコンセプトの元、開発されました。その中で最も変化したのは、ゼルダではないでしょうか。ゲームの始まりでは、その変化は微塵も感じさせず、まずはリンクを理解する事に注視するのですが、実はゼルダへの変化は既に始まっており、ラストに向かえば向かう程に容赦なく、プレイヤーの気持ちを巻き込みながら進んでゆきます。プレイヤーはやがて、知恵のトライフォースを当たり前のように司るゼルダは、実はブレスオブザワイルドでは持っていない事を知ります。いや、正確に言うならば知恵のトライフォースを身に宿せていないのです。代々、ゼルダと言う名を王家の姫は継承し、いずれは復活するであろうと、伝説として継承されるガノンドロフ討伐に向けて、知恵のトライフォースは脈々と繋いできたと言うのに。その為、ゼルダはあまりの焦燥感に、心強い存在であったリンクに、今までのゼルダではありえない感情をぶつけていきます。リンクを通した戦闘やオープンワールドの魅力ばかりに注目されるゲームですが、是非、今までにない、揺れるゼルダの想いに触れてください。