HIGH CARD

HIGH CARDのレビュー・評価・感想

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8

何のために生きるのか?

最初は、いわゆるイケメンバディものなんだろうと思って見ていました。特にファーストシーズンはそういう印象でした。
「クリスとフィンはいいコンビだな」、「フィン良い奴だな」、「ヴィジャイ癒されるな」とか目の保養程度に観ていました。手の込んだストーリーではないと、甘くみていました。カードで能力者になる設定も「はいはい、そういうやつね」程度に思ってました。すいません。
セカンドシーズンが始まると聞いても、「うーん、確かにすべては明らかになってないけれど、伏線回収もしてたし、セカンドシーズンって何やるんだろう」くらいに思っていました。

とりあえず、惰性でセカンドシーズンを観ていたら…。「やばい、面白いかも…」となりました。
終盤に石田彰さん演ずる「ララ」の登場で、なんとファーストシーズンの伏線がまさかの回収!「えー、マジで」と叫びました。
そしてカードの成り立ちも結構手が込んでいるというか、まるで宇宙人が人間に知恵を授けたみたいな話で、宗教か陰謀論かみたいな感じなんですが「そーゆーのありかも」と妙に説得力がありました。

またティルトがイケメンダメ男でなく、フィンのおにいちゃんだったいう展開には、椅子から転げ落ちそうでした。フィンが「スペードの2」という最弱なカードを持ったきっかけは偶然ですが、フィンは「スペードの2」を持つことで、自分の生きる意味を理解し実践しようとします。そこに感動を覚えました。何も考えずに生きがちだけど、自分の生きる意味を理解し実践するっていうところ、すごくよかったです!