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5qKazu1096のレビュー・評価・感想

フリー・ガイ
9

『最高』の一言に尽きる

非の打ち所がない、エンターテインメント性も高い最高の作品だったと思います。
サングラスをして新しい世界が見えた後、警官二人から逃げるためにビルから鉄球に飛び移ろうとしたときにかかった一瞬のBGM(マイリー・サイラス「Wrecking Ball」)も、彼女のPVをオマージュしていた点。
ラストの装備を選ぶシーン、そしてスターウォーズで使われているライトセーバーでの闘いシーン。キャプテンアメリカ本人の登場。
などなど、遊び心や小ネタに溢れていて、映画を知っていると尚、クスッと笑える面白さがありました。
スティーヴン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』にも共通する点も多いけれど、「現実世界で冴えない少年」を超えて、「誰からも意識されることのないゲームの中の背景キャラ」であることが新しさを感じるこの作品の大きな特徴だと思います。
また、ただ笑えるだけではなく、メッセージ性やロマンスも充分に含んでいる点で最高だと感じました。
ゲームのクリエイターとして組織に飲み込まれず、自分を貫いている人物が女性である点や、同じ日常から一歩を踏み出し自分を生きるガイの姿には考えるものがありましたし、ゲームのプログラミングを通して想いを込める、そして届けるシーンは見ている人には非常にロマンチックさを感じさせる場面だったはずです。

愛しのローズマリー / Shallow Hal
7

心の美しさがなんで分かるの?

心の綺麗な人が美しく見える催眠術をかけられた面食い男が、超ド級デブの女と恋に落ちる話です。
顔の美しさはともかく、大きさは触ったり近くに来たら分かるだろうって気もしなくもないですが、そういうコメディなので、そこは言いっこなしとして、何で第1印象で心の美しさが分かるのかは謎です。
明るい人が美しく、とかは分からなくもはないから、感じの良い人がってことかもしれませんが、別に最初、ローズマリーに会った時、なんかしてたわけでもないしな、とか思います。
ローズマリーはいつもニコニコしてて仕事も一生懸命だし、でもどこか自信無さげで、たしかに綺麗でした。本当の姿の時だって、十分魅力的な感じです。お父さんたちが、彼女を悪く言うのをジャック・ブラックが怒るところとか、ジャックには違った風に見えてたからだけど、感動的でした。そんなふうに言ってくれる男性が欲しいなあと思います。ジャックは、面食いで嫌な奴役だけど、面食いってところ以外はいい奴だったんだな、と感じました。というか、ジャック・ブラックが人のことをとやかく言える容姿か!て気はします。人は自分にはないものを結婚相手に求めるそうですから、そういうことだったのかもしれません。
とても面白いし、考えさせられるコメディでした。

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 / Batman v Superman: Dawn of Justice
5

アメコミヒーロー映画感想

2016年に公開されたアメコミ原作ヒーロー映画で、DCコミックスのキャラクターの競演を前提にしtシリーズ・DCエクステンド・ユニバースの第2作にあたり、タイトル通りバットマンとスーパーマンの世界的有名な2大ヒーローの激突を描いた作品です。
シリーズ前作「マン・オブ・スティール」で繰り広げられたスーパーマンの戦いは甚大な被害を与え、スーパーマンを危険視する声が高まりつつある中、スーパーマンの戦いに巻き込まれ自身の会社の社員が犠牲になったブルース・ウェインはやがてバットマンとしてスーパーマンとの対決を決意するのだが…という流れで、物語はマン・オブ・スティールから引き続く形で、2大ヒーロー競演という華やかな印象とは裏腹に、初期のDCユニバースではバットマンの影響がかなり強く、内容も暗くシリアスさに徹底していたため、本作も徹底してシリアスな描写がされていて、最終的には原作にも登場しているスーパーマンと敵対する大富豪レックス・ルーサーの手引きでスーパーマンとバットマンの死闘になっていく流れとなり、劇中では終始ルーサーの手のひらで踊らされる形になっているのでやるせない気持ちになります。
最終決戦でスーパーマンが命を落とすのも本作のシリアスさを象徴していて(翌年のジャスティス・リーグで復活が描かれますが)、ワンダーウーマンの初登場がやや唐突な印象だったのも含め、個人的にも本作の印象は微妙だったのですが、賛否両論の結果、MCU同様娯楽作品としての路線で成功し始めてはいますが、逆に言えばこのシリアスさは初期だからこそ出せたのかもと今では解釈できますね。