フリー・ガイ

フリー・ガイのレビュー・評価・感想

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フリー・ガイ
9

『最高』の一言に尽きる

非の打ち所がない、エンターテインメント性も高い最高の作品だったと思います。
サングラスをして新しい世界が見えた後、警官二人から逃げるためにビルから鉄球に飛び移ろうとしたときにかかった一瞬のBGM(マイリー・サイラス「Wrecking Ball」)も、彼女のPVをオマージュしていた点。
ラストの装備を選ぶシーン、そしてスターウォーズで使われているライトセーバーでの闘いシーン。キャプテンアメリカ本人の登場。
などなど、遊び心や小ネタに溢れていて、映画を知っていると尚、クスッと笑える面白さがありました。
スティーヴン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』にも共通する点も多いけれど、「現実世界で冴えない少年」を超えて、「誰からも意識されることのないゲームの中の背景キャラ」であることが新しさを感じるこの作品の大きな特徴だと思います。
また、ただ笑えるだけではなく、メッセージ性やロマンスも充分に含んでいる点で最高だと感じました。
ゲームのクリエイターとして組織に飲み込まれず、自分を貫いている人物が女性である点や、同じ日常から一歩を踏み出し自分を生きるガイの姿には考えるものがありましたし、ゲームのプログラミングを通して想いを込める、そして届けるシーンは見ている人には非常にロマンチックさを感じさせる場面だったはずです。

フリー・ガイ
9

ガイが彼女を好きになった理由

すごく楽しい映画でした。わたしはオンラインゲームとかしないのですが、している人はもっと楽しめるのではないでしょうか。あるあるだらけって感じでした。RPGとかでも、同じことしか言わないキャラとかいるし、そのモブキャラを自由に動かしてみようと言う発想がいいです。あと、モブキャラたちが毎日同じ日常なのを気にしてなかったり、怪我とかしても次の日が普通に同じように始まるのに変と思ってないところがおもしろいです。ストーリー的にも、ゲームの世界が壊されてしまうというのが、シュガー・ラッシュぽくてよかったです。自分はゲームのキャラだからもういいといったガイを勇気づける親友の言葉もとても素敵でした。もしかして、この世界は虚構なのかもしれないとか、考えちゃったりするけど、それでも今生きてるのは生きてるよなあとハッとさせられました。あと、なんでガイが意思を持ってるのか、そこらへんははっきりさせずに終わるんだろうなと思っていたから、意味があったのにびっくりです。その意味もとても素敵なもので、思いがけずキュンキュンできました。ライアン・レイノルズってもともと好きでしたが、本作を見てさらに好きになりました。彼のコメディは最高だと思います。

フリー・ガイ
7

トゥルーマン・ショーを見てるみたいだった。

昨日、U-NEXTで配信されていたので見てみました。
主演は「デッドプール」のライアン・レイノルズ。最初はアクションもショボくて、なんかこの映画つまらないな~と思っていましたが、だんだん見ていくうちに、どこかジム・キャリー主演の「トゥルーマン・ショー」のような激アツ展開になってゆき、とても心を動かされました。
なんか主人公のガイが言ってることが普段の自分たちの生活でも言えることだったので、余計共感でき、生きる勇気をもらえました。あと、MCUやスター・ウォーズなどへのオマージュもあり、なんとあの人も出ていました。僕はその点も嬉しかったです。
最初、アクションシーンの撮り方からして、映画「キングスマン」と同じ監督なのかなーと思っていましたが、違いました。なんかアクションシーンの撮り方で、監督が分かるとういうのは映画好きあるあるのように思えます。ただ、U-NEXTで399ポイントを払って観ましたが、そこまで払う価値は正直なかったかなと思いました。でも、コロナ禍でお家時間が多い今ならではの暇つぶしにはもってこいの余興映画だったと思います。皆さんも是非、機会があれば、観ていただきたいものです。ありがとうございました。