フリー・ガイ

5qKazu1096のレビュー・評価・感想

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フリー・ガイ
9

『最高』の一言に尽きる

非の打ち所がない、エンターテインメント性も高い最高の作品だったと思います。
サングラスをして新しい世界が見えた後、警官二人から逃げるためにビルから鉄球に飛び移ろうとしたときにかかった一瞬のBGM(マイリー・サイラス「Wrecking Ball」)も、彼女のPVをオマージュしていた点。
ラストの装備を選ぶシーン、そしてスターウォーズで使われているライトセーバーでの闘いシーン。キャプテンアメリカ本人の登場。
などなど、遊び心や小ネタに溢れていて、映画を知っていると尚、クスッと笑える面白さがありました。
スティーヴン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』にも共通する点も多いけれど、「現実世界で冴えない少年」を超えて、「誰からも意識されることのないゲームの中の背景キャラ」であることが新しさを感じるこの作品の大きな特徴だと思います。
また、ただ笑えるだけではなく、メッセージ性やロマンスも充分に含んでいる点で最高だと感じました。
ゲームのクリエイターとして組織に飲み込まれず、自分を貫いている人物が女性である点や、同じ日常から一歩を踏み出し自分を生きるガイの姿には考えるものがありましたし、ゲームのプログラミングを通して想いを込める、そして届けるシーンは見ている人には非常にロマンチックさを感じさせる場面だったはずです。