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5ftoumyoubienのレビュー・評価・感想

NARUTO / ナルト
10

ナルトの成長物語

忍びの世界を舞台にした王道バトル漫画。
木の葉の里の英雄と呼ばれた四代目火影。その四代目火影の命と引き換えに、里を襲った九尾の妖狐を生まれてまもない頃に封印されたナルト。自分同様にナルトを英雄としてみて欲しかった四代目の思いとは裏腹に、ナルトは里のものから忌み嫌われ、落ちこぼれと呼ばれ、虐げられてきた。ナルトはそんな里の者全員から認められる火影になることを誓う。ナルトに起こる様々な試練を通して、自分をはじめて認めてくれたイルカ先生。ナルトと似た境遇をもち、最大の友であり、最大のライバルとなるうちはサスケとの出会いと別れ。これらの試練がナルトを強くし、成長させていく。
そしてナルトに封印された九尾を狙う暁の存在。暁は九尾以外にも存在する尾獣と呼ばれる巨大なチャクラを持つ魔獣を集め、世界征服を目論む。暁の存在は忍世界全体を巻き込む戦争を引き起こす存在となる。ナルトは暁に対抗するため、より強い力を求め修行に励む。その最中で師である自来也を乗り越え、さらには自らに封印された九尾の本当の思いと両親の愛を知る。
一人ぼっちだったナルトが次第に成長し、強くなり、仙台のどの火影よりも里の者から認められる忍へと成長していく。そして木の葉の里だけでなく、忍の世界全体を救う英雄となる物語。

パンズ・ラビリンス / Pan's Labyrinth
7

注意!悲しい話です。

アカデミー賞で、メイクアップ賞などをとった作品です。内容は少女に様々な試練がくだる暗黒ファンタジーという感じの話です。私は信じてました。たしかに暗い系だといわれているけど、まあ、最後は少女は成長して現実の世界で生きていくんだろうなと。でも、それを裏切る鬱エンディング。なんとなく、ファンタジーで、主人公が死ぬわけないと思っていたのでショックでした。義父の軍人とともに引っ越して、母とも義父ともうまくいかず、本当のことなのか、彼女の妄想なのか、変な生物に出会っていろいろがんばって、最終的にこれですかという感じです。なんか、少女はあまり笑ってなかったし、すごく生きにくいというか楽しくない生活だったと思います。かわいそうです。まだ、若いのに、、と見終わったあと、もんもんとしてしまいました。出てくるファンタジー世界は、ゴスロリっぽくもあり、なんか不気味なかわいらしさがあって、すてきです。さすがアカデミー賞をとっただけのことはあります。手に目のついた化け物とか、なかなか個性的でおもしろいし、世界観も統一されています。ファンタジー映画と思ってみると、ちょっとキツイとおもいますが、鬱映画としては最高です。

コタローは1人暮らし / Kotaro Lives Alone
10

現代の闇をコミカルに

アパート清水で1人暮らしをしている主人公の「コタロー」を中心に描かれるストーリー。
この漫画の肝は、このコタローが4歳児であるということ。
最初は「4歳児が1人暮らしって?」と不思議に感じますし、漫画内でも詳細な部分はあまり明かされていません。
ただ、コタローとアパート清水の住人との触れ合いの中でコタローがネグレクト経験者であること、なぜ1人暮らしをしなければいけないのかなどの謎が少しずつ明かされていきます。
「ネグレクト」をテーマにしていると分かるのも2巻以降ぐらいですし、そんな奥深いテーマだってことも気付かないくらいに作風は全体的に非常にコミカルで、読んでいても思わず声を出して笑ってしまうほどです。
その普段の雰囲気とシリアスな展開の差が非常に絶妙で、大笑いした話の後には思わず号泣してしまうという事も何度もあります。アパート住人が泣きはらした目の時などは、すぐに気付いて目を冷やせといいながら「泣いても、わらわはおぬしのことを嫌ったりせぬ。泣くのはだめではない」と言ってなぐさめるのですが、コタロー自身は「弱いわらわは嫌いぞ」と泣くことすら許しません。たった4歳児の男の子がどうしてそこまで追い込まれてしまったのか、4歳なんて一番多感な時期なのに泣くことすらできないなんて…と考えるだけで涙が止まらなくなりました。
昨今では、ネグレクトに関するニュースは後をたちませんし、時には命を落としてしまう子までいます。そんなテーマを神妙な立場ではなく、少し違った観点で訴えてくるこの作品は本当に素晴らしいです!色んな人に一度手に取ってみてほしい作品です。