5024love85851@5024love85851

5024love85851
5024love85851
@5024love85851
6 Articles
5 Reviews
0 Contributions
0 Likes
5024love85851

5024love85851のレビュー・評価・感想

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

歴史に残る名作

個性的だが人間味があるキャラクターたちと、丁寧な描写が特徴的な少年マンガ。主人公の炭治郎はジャンプ主人公で一番心優しく真面目な性格のため、作品を読んでるうちに心から応援したくなる。遊郭編で何度も何度も堕姫や妓夫太郎にやられても最後まで立ち向かう姿、刀鍛冶の里編で逃げ続ける半天狗にも諦めず追う姿には読者にも勇気を与える。主人公の仲間たちにも一人ひとり生い立ちが細かく設定されているので、共感できて好きになるキャラクターが絶対に見つかると思う。仲間の成長もこのマンガの魅力のひとつであるが、特に、弱気な善逸が最終決戦で炭治郎たちのために戦う姿、仲間意識が乏しかった伊之助が仲間のために泣く姿は自分の子どもの成長を見ているくらいに感動する。敵の鬼の、人間から鬼としての成り立ちも同情するものがあり、特に猗窩座のエピソードは映画で無限列車編を見たが最後まで原作を読んだことがない人に読んで欲しい。他にも伊黒と蜜璃の恋模様、実弥と玄弥の兄弟の確執の経緯、無一郎が心を閉ざした理由など、鬼殺隊の柱たちのエピソードもおすすめである。最後に鬼舞辻無惨を倒した後、炭治郎たちが紡いだ未来図が描かれており、まるで現代の私たちも彼らが作った未来で生きてるのかと思わせてくれる。

かげきしょうじょ!!
9

少女たちの青春、スポコン並に暑い「かげきしょうじょ!!」とは?

アニメにもなり、大人気の「かげきしょうじょ!!」。
題名を聞いただけで、宝塚歌劇団を思い浮かべる方もいるかと思います。実際その宝塚歌劇団をモデルにした話です。
主人公は浅草で育った身長が178cmもある15歳の少女・渡辺さらさです。
亡くなったおばあちゃんと観ていたベルサイユのばらがきっかけで紅華歌劇団の門を叩きます。
さらさと同室の友人であるあいは国民的アイドルJPX48出身ですが、男の人がいないという理由で紅華歌劇団を受験しました。
初めはぎこちなかった2人は少しずつお互い支え合えるようになり、励まし合いながら課題と自分に向き合っていきます。
そんなさらさにはこの紅華歌劇団で大きな夢があります。
それは、ベルサイユのばらのオスカルになること・トップスターになることです。
素直に思ったことを口にするさらさは、オスカルになると堂々と言うことで周りから注目を集めます。
その注目には期待を込めたもの、呆れているものなど様々です。
それでもさらさはそんな注目に応えるかのように、成長を見せます。
普段はひゃらひゃらとした笑顔が可愛いさらさが、演劇になると人が変わり、役が憑依したように演じる姿には惹きつけられるものがあります。
この漫画はさらさばかりではなく、先輩方、周りの同級生にスポットを当てた話も多く、どのキャラクターも魅力的に感じますし、愛着を持つことができます。
歌劇に興味がなくても、読んで面白い漫画です。

のんのんびより / Non Non Biyori
10

の〜んびりな日常をシュールな世界観が彩る

この作品に出会ったのは比較的最近で、つい1年前です。当時はAmazonprime Videoにて無料で視聴できたことがきっかけになりました。レビューも★4以上あったので、「まぁ見てみようかな」と思ってみてみました。アニメのサムネを見てもそこまでハマるとは思いませんでしたが、作中に登場する小学1年生の「宮内れんげ」がツボにハマり、「のんのんびより」無印・リピート・ノンストップ・バケーションの全4作品を完全に見てしまいました(笑)ド田舎暮らしの学生たちが送るシュールでかわいい世界観が本当に癒してくれます!まずは見てほしい。ツボのれんげ→れんちょんは序盤は不思議な子くらいにしか思っていませんでしたが、次第に見えてくる「誠実さ」「素直さ」「考え方」「表現力」の虜にされます。まだ見たことがない人には、是非見ていただきたい作品ですね。主要キャラは女の子4人で、あとは先生やお母さんたち、お兄ちゃん(めちゃくちゃ有能、反面存在感を消されすぎて触れられていない(笑))、近所の子供たち、駄菓子屋さん。あくまで僕はれんちょん推しなのですが、みんな素敵なキャラなので誰にでもお気に入りはできるはず。れんちょんオリジナルソングは何度聴いても飽きないくらいのクオリティなので、それは絶対に聴いてほしい(笑)

ファイナルファンタジーVII / FINAL FANTASY VII / FFVII / FF7
9

ファイナルファンタジーVIIリメイクについて

ファイナルファンタジーVIIリメイクは、かつて初代プレイステーションで発売され一世を風靡した人気作を、内容を濃く掘り下げて作り直された作品です。
元ソルジャーの主人公クラウドが、アバランチのメンバーや旅先で仲間に加入したメンバーと共に星を滅亡から救うという物語のうち、ミッドガル脱出までを描いた分作の序章であり、グラフィックも初代プレイステーションの時と比べ物にならないくらい綺麗になっていて、建物や人物も立体的になっていて、登場人物の表情までわかるようになっています。
それだけでなく、キャラクターにも声が付き、物語に感情移入出来るようになっているのも特徴の1つです。また作品内で依頼を受けると、一部のキャラクターの衣装がストーリー上でのみですが変化するのも魅了の1つです。
なお原作で命を落とすキャラクターも、フィーラーという存在が登場したことで生存ルートがある可能性があります。物語の終盤で並行世界も存在するのか、あるソルジャーが生きている描写もあるなど次回作への期待も多く、三部作から五部作で完結のようです。なお宿敵セフィロスの声を演じるのは森川智之さんであり、声がなかった初代版よりもセフィロスの出番が増えているのもファンには嬉しい作品と言えるでしょう。

日本のいちばん長い日
9

第二次大戦とは何だったのか

日本は、第二次世界大戦の敗戦国として世界に知られています。
『日本のいちばん長い日』は1967年に公開された映画で、「日本が世界の戦争の泥沼から抜け出すことが出来なかった原因と責任が、軍の上層部にある」ということを、戦後に生きる私たちに教えてくれる映画です。
連合軍がよこしたポツダム宣言を脅しと取らず、日本の都合の良いように解釈し放置した結果、広島と長崎に原子爆弾が落とされ、日本全国が焼け野原になるという散々な結果となってしまいました。

海軍と陸軍の上層部が分裂し、会議室で揉めています。終戦を受け入れるか入れないか、国体護持はどうなるのか…。
一向に解決しない話し合いが続き、ムダに時間を過ごしています。
その間にも戦争はどんどん深みにはまり、特攻隊や海外に派遣された一般の兵隊の犠牲が増えていくのです。そして、青年将校たちによる反乱が起こり始めてしまいます。
「日本に敗戦などあってはならない」。この凝り固まった思想が、本土で暮らす国民の犠牲を無駄に増やし、若者をどんどん戦地に追い込んでいく結果となります。
青年将校たちは、「戦争を勝利で終わらせるために、本土決戦もやむを得ない」とまで言い出す始末です。
まるで二・二六事件を彷彿とさせる青年将校たちのクーデターを、放置するかのように無能な話し合いを続ける軍の上層部。
この旧日本軍の上層部や当時の首相の危機意識の薄さは、今の政治家と共通しているところもあり、戦後80年近く経過していてもちっとも変っていないところに恐ろしさを感じます。
平和な現代に生きる私たちにも、当時をよく知る半藤一利さんの書いた小説が原作であるこの『日本のいちばん長い日』は、戦争を知る上で見ておかなければならない名映画であると思います。