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3nchanri15のレビュー・評価・感想

ペトロールズ
10

2015年、結成10年にしてキャリア初のアルバム「Renaissance」発売

彼らのキャリアの中でライブ限定版などいくつかアルバムは発売されているが、全国流通されるのは2015年に発売されたアルバムが初めてのことである。
ボーカル&ギターの長岡亮介氏は、椎名林檎率いる東京事変の2代目ギタリストとしても知られている。
そんなゆるやかに活動を続ける彼らの最大の魅力が、まるで生き物のように進化を続けるサウンドである。ライブを見ていて、どれだけのアレンジの幅があるのだろうと毎回驚きを隠せないようなバンドが、ペトロールズというバンドなのだ。
この「Renaissance」では音源という形で彼らの魅力を最大限堪能することができる。
まず目を見張るのが三角形の紙ジャケットである。しまう場所に困ることも忘れてしまうほどに造形美にワクワクしてしまう。
そんなアルバムの収録曲には、彼らの代表曲でもある、「雨」、「profile」などが更なる進化を遂げて収録されている。
サウンドはメロウかつファンキー、横にも縦にも揺れることができる。とてもボリューム感あふれる内容であることは、一度聞いていただければすぐに理解できるだろう。
そしてこのアルバムにどっぷりと浸かった後に彼らのライブに足を運べば圧巻のパフォーマンスとアレンジに心酔できる。
彼らに少しでも興味のある方は必聴のアルバムである。

Psy Hedgehog / サイヘジ
8

東方アレンジャー「Psy Hedgehog」

東方アレンジ音楽界隈で、サイケデリックトランスという珍しいジャンルのアレンジャー「Psy Hedgehog」さん。
彼の音楽の魅力について、今回はレビューしたいと思います。

魅力その1:数少ないサイケデリックトランス系アレンジ
東方アレンジのジャンルでも、クラブユースのサウンドは増えてきましたが、本格的なサイケデリックトランスは珍しいです。難解なジャンルでありながら、東方アレンジとしての原型を残しつつ、本格サイトランスに仕上がっている楽曲には、思わず聴き入ってしまいます。

魅力その2:サイトランスファンの心をくすぐるジャケットデザイン
氏のサークルのジャケットデザインは、オタクカルチャーである東方の美少女キャラクター達をサイケデリックトランスの名盤ジャケットデザインに落とし込み、絶妙なパロディジャケットに仕上げています。
サイケの奇妙な世界観を取り入れた東方キャラのジャケットは、思わずサイケファンの心をくすぐるデザインになっています。

魅力その3:あらゆる派生ジャンルを網羅した楽曲の数々
サイケデリックトランスにもいろいろな派生ジャンルがありますが、氏の楽曲は一つのCDにダーク系、モーニング系、はたまたアンビエント系など、様々なスタイルの楽曲が入っています。氏の手数の多さ、楽曲制作の幅広さも、魅力の一つといって良いでしょう。

劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ The First Game
10

演出がかっこいい!

越前リョーマの兄・越前リョーガが初登場したテニプリ初の映画。作画がとても綺麗で、なんといってもアニメよりはるかに凄い試合の演出。特に手塚部長の試合では、テニスボールが宇宙に行きビッグバンをおこし、恐竜を絶滅させたのは見どころのひとつだと思います。また、リョーマとリョーガの兄弟対決では、水の中、空の上で戦っているシーンの演出はとてもかっこよく、引き込まれてしまいます。そして、兄弟2人を繋いでいる「オレンジ」はとても意味のあるもので、テニス賭博をやめるため、捕まってしまった青学メンバーを助ける時にオレンジの話だけで通じたところは、ずっと離れていてもやっぱり兄弟なんだなと思いました。
青学のメンバーもみんな大活躍で、河村は食べただけでレトルト食品とわかったり、菊丸はお得意のアクロバットで豪華客船の闇を暴いたり、乾はトイレに大理石の壁が剥がれているのを見つけ偽物と見破ったり、捕まってしまった時は酔い止めと言って特製乾汁で部屋から脱出できたりと、メンバーそれぞれの個性を活かしていたのがよかったです。そしてなにより船が爆発しても冷静に避難誘導ができる青学メンバーはほんとにすごいし、桜吹雪という名前を聞いて怪しんで調査していた跡部もさすがでした。

ストリートファイターV / ストV / スト5 / STREET FIGHTER V
7

ガチ格ゲーマーにはオススメ

カプコンが制作した人気格闘ゲームであるストリートファイターシリーズの第5作目。
システム面としては通常のゲージ以外にもVゲージというものが追加され根っからの格ゲーマーにとっては今作もやりがいのあるものになってるかと思います。ただ、肝心のオンライン対戦に関しては発売された当初から未だにラグの問題で悩まされている人が多数存在してるのも事実です。回線の相性もあるだろうから多少は仕方のないことなのかもしれませんが、やはりもう少し改善策がないものかと思います。
とはいえ各キャラクターのサンプルコンボ的なものを練習できるチャレンジモードや「対人戦はまだ恐くて手が出せない」というプレイヤーも安心してプレイできるアーケードモード、さらには今作に登場するキャラクター達が登場する映画感覚としてもプレイできるジェネラルストーリーなど、初心者から上級者まで楽しめそうな各モードが充実して揃ってます。
キャラクター数も発売当初は16キャラだったのがアプデによりどんどん増えていき今では40キャラ以上が選択可能となっています(別途のシーズンパスなどを購入する必要あり)。
上達したい人はオンラインを利用したリプレイ機能により上級者の過去の対戦プレイも視聴可能となってるので非常に参考になると思います。格闘ゲーム好きにはオススメです。

フォードvsフェラーリ / Ford v Ferrari / Le Mans '66
8

カーレースについてリアルに作っています。

米フォード社がル・マン24時間耐久レースに参加し始めた頃の事を描いた映画です。
米国の団塊の世代が車を購入する年齢になってきたことから、フォード社幹部は若年層に車を売るイメージ戦略としてフェラーリ社を買収しようとしますが上手く行かず、逆にフェラーリの社長から馬鹿にされます。
そのためフォード社は独自のチームを作り、ル・マンに参戦することにします。
そのころ、’59年にル・マンで優勝したキャロル・シェルビーは心臓病によりレーサーを引退して、独自のレーシングカーの会社を経営していました。
そこにフォード社の重役で後に社長となるアイアコッカが話を持ち掛けます。
そしてシェルビーは以前からの知り合いのケン・マイルズをレーサーとして誘います。
イギリスから来たマイルズは自分の自動車修理工場を持ち、レースに参加していましたが、工場の経営が上手く行っていなかったのでした。
そしてシェルビーたちはル・マン用のレーシングカーを作り参加しようとしますが、シェルビーと社長のフォード2世の間には多くの人が居て、なかなか物事が進まないのでした。
本作はそのような大企業のトップが何かを決めても何かと進みにくかったりする部分と、レースの現場の様々なことがしっかり描かれていて、レースシーンも迫力満点です。レースというものが単に速さを競うだけではなく、欠点をいかに誤魔化しながら走り続けないといけないかなど、こちらの知らないレースの現場の事が多く盛り込まれていました。