カーレースについてリアルに作っています。
米フォード社がル・マン24時間耐久レースに参加し始めた頃の事を描いた映画です。
米国の団塊の世代が車を購入する年齢になってきたことから、フォード社幹部は若年層に車を売るイメージ戦略としてフェラーリ社を買収しようとしますが上手く行かず、逆にフェラーリの社長から馬鹿にされます。
そのためフォード社は独自のチームを作り、ル・マンに参戦することにします。
そのころ、’59年にル・マンで優勝したキャロル・シェルビーは心臓病によりレーサーを引退して、独自のレーシングカーの会社を経営していました。
そこにフォード社の重役で後に社長となるアイアコッカが話を持ち掛けます。
そしてシェルビーは以前からの知り合いのケン・マイルズをレーサーとして誘います。
イギリスから来たマイルズは自分の自動車修理工場を持ち、レースに参加していましたが、工場の経営が上手く行っていなかったのでした。
そしてシェルビーたちはル・マン用のレーシングカーを作り参加しようとしますが、シェルビーと社長のフォード2世の間には多くの人が居て、なかなか物事が進まないのでした。
本作はそのような大企業のトップが何かを決めても何かと進みにくかったりする部分と、レースの現場の様々なことがしっかり描かれていて、レースシーンも迫力満点です。レースというものが単に速さを競うだけではなく、欠点をいかに誤魔化しながら走り続けないといけないかなど、こちらの知らないレースの現場の事が多く盛り込まれていました。