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3layako730のレビュー・評価・感想

胡蝶綺 ~若き信長~
7

大河ドラマを乙女向けにしてアニメ化した作品

かの有名な戦国大名・織田信長の若い頃の物語を、史実をベースに時々脚色を交えて描いたアニメ作品。
大河ドラマをアニメでやったような斬新さがあるほか、歴史の教科書にも出てくる桶狭間の戦いでの活躍よりも前という、あまり有名ではない信長の若い頃の時代を描いた珍しさがある。
戦闘シーンの描写や台詞回しに迫力があって痛快なほか、キャラ同士の人情話も涙を誘うものとなっている。
ただし、感動的な話にするために史実に脚色が入り、信長のキャラクターが非常に善人として描かれている側面があるほか、BL好きな乙女層をターゲットにしているのか、史実の女性が実は男性であったり、ストーリー展開の引き金が男同士の痴情のもつれであったりするので、史実を追究したい人や、BL耐性がない人にはオススメできない。
また、第1話の冒頭で予告的な感じで桶狭間の戦いに出陣するシーンがあり、そこから時間が巻き戻って物語が始まり、概ね時系列で話が進んだ後、最終話で再び桶狭間が描かれるのであるが、この冒頭とラストの戦闘シーンの描写内容や尺の長さが殆ど変わらず、使い回しのようになっている。
そのため最終話では桶狭間に出陣した後、すぐに決着がついて物語が終わってしまうので、非常にあっさりとした終わり方だという印象を受けた。
以上のことから総合的に評価すると、史実にユニークな脚色を加え、感動的な人情話に仕立て上げた乙女向けの大河ドラマ風アニメで、物語の内容も戦闘シーンの描写も楽しめるのであるが、終わり方があまりにもあっさりしすぎているのが玉に瑕、という内容の作品であると言える。
しかしそれを気にしなければストーリー全体は楽しめるので、特に歴史好きにはオススメできる作品だ。

ハイキュー!! / Haikyu!!
10

人生の教科書の1つ

ハイキューの名の通りバレーのお話。中学3年生の「日向翔陽」は中学最後の大会でやっと集めたメンバー達と予選を戦う。しかし運悪く1回戦は優勝候補。その中でも「影山飛雄」はコート上の王様と言われる程の天才プレイヤー。そんな相手に勝てるはずもなく、挙句の果てに「お前は3年間何やってたんだ!」と影山に激励される。「お前がコート上の王様なら俺はそれよりももっとコートにいてやる!」と高校での再戦を決意する。
かくして日向は夢見ていた烏野高校に入学。体育館へ行くとそこにはあの影山の姿があった。 1度戦った最強の敵同士が今度は最強の味方になって再開するというドタバタ展開。しかし影山は日向の才能を見抜きそれを開花させ誰も追いつけない攻撃、名付けて「変人速攻」という形で2人は有名コンビとなる。
しばらくは初見殺しということもあり通用していた「変人速攻」も強いところと戦うと通用しなくなっていく。次第に日向は影山に頼るのではなく空中で自分も戦いたいと必死に努力し、あの「変人速攻」を進化させ予選を勝ち進み、春高の全国へ出場する。そこで「強いやつ」に会いまた一段と進化する日向。その武器で全国の強豪へと挑んでゆく。
この作品の魅力はなんと言っても日向の成長物語。物語序盤は下手っぴ日向と言われもしたが、終盤は「君こそはいつでも万全な状態でいて欲しい」と言われる程。面白いのにすごく泣けてくるストーリーです。勿論日向だけではなく他のキャラの掘り下げや活躍シーンもあり誰を推しにするかほんとに悩む作品です。それにハイキューは名言もとても多いです。それを糧に生きている自分がいるのでグッとくること間違いなし!!

キタニタツヤ
10

多方面で活躍するアーティスト

キタニタツヤさんはシンガーソングライターとしての活動をメインとしていますが、それだけでなくsajou no hanaというバンドのメンバー、ヨルシカのサポートメンバーとしても活躍しています。
かつてはこんにちは谷田さん名義でボカロpとしても活動をしていて、作詞作曲編曲を全て手がけることができます。
ファーストアルバムのI DO(NOT)LOVE YOUではマスタリング以外をすべて一人で完結させたことでも高い評価を受けているアーティストです。
鋭利な言葉を用いつつも、単に攻撃的なのではなくどこか俯瞰しているような歌詞が非常に魅力的です。
また、ロックを基調としつつもサウンドがとても新鮮で、ダンスミュージックのような楽曲やポップスど真ん中の楽曲など多様なジャンルでの表現力の高さにいつも驚かされます。
歌唱力も高く、ステージ上でとても映えるアーティストでライブがとても盛り上がります。
sajou no hanaとヨルシカはベーシストとしても活躍しているように、キタニタツヤ名義でのライブでもベースを披露していてライブの見どころの一つとなっています。
1人で作詞作曲編曲を手掛けられるアーティストですが、誰かとともに音楽を作ることも重視していてさまざまな人とコラボして精力的に楽曲制作をしていて今後の更なる飛躍が期待できるアーティストです。

あせとせっけん / Sweat and Soap
8

本のタイトルで誤解しないで!!

タイトルからでは想像出来ないくらいキュンキュンする大人の恋愛漫画です。嫌味なキャラがいないので作者様がおっしゃる通りに平和なストーリーとなっています。ドロドロ系が苦手な方も安心して読めます。
某石鹸メーカーに勤める、多汗症をコンプレックスとしている主人公の女性が、主にこの会社の石鹸開発をしている男性とヒョンな事から出会い、恋へと発展していくストーリーです。恋愛経験がない主人公が彼との出会いをきっかけにコンプレックスになっている多汗症を個性へと感じられ、周りの人達とも積極的に関わりをもち、見た目も変わっていく成長。少し読んでいてハラハラする事など1つ1つどこのカップルでも起こるであろう困難や壁を乗り越える物語を読むとこちらもスッキリします。周りを取り囲むキャラもとても個性豊かで、時々ある周りのキャラとの関わりなども上手に書かれていてクスッと笑える所もあります。
結婚前提で同棲を考えている事を伝える為に主人公の実家へ彼氏を紹介する時、両親の温かさと娘が結婚へと向かう寂しさが描かれたシーンはホロっときてしまいます。結婚を意識し始めた2人のこれからのストーリーはまだまだ始まったばかりなので、これからも目が離せない漫画です。