奇抜な発想で賛否両論
藤原竜也さん主演の映画。
山本太郎さんも高校生役で出ていましたが少し大人びすぎていたような気がします。ですが、そこが良かったのかもしれません。北野たけしさんも担当の先生役で出演なさっていましたが、あの話の仕方、飄々とモノを申す所はとても恐ろしい感じがいたしました。
映画の全体を通して所々でセリフが画面の字幕として表示されるのですが、いまひとつ意味が分かりませんでした。特に女子級友同士が殺し合い、 生き残った最後の1人が自殺して「この意味わかる?」との投げ掛けの言葉。まあ考えても答えは出ないので、考えることに意味があるのかと解釈しました。
このBR法、殺し合いという制度をこのクラスに施行したのには、きっと素行が悪くてどうしようもなかったから選ばれたのだと思います。しかしこの不良とも言えるクラスの面々にも、それぞれの不幸な過去があり、精神的に荒れてしまってあの不良学生たちがいる。
一方でクラスを受け持つ担当の北野先生も実は子供たちに対してどのように接したらいいのかがわからない一面を持っているようです。
この映画では仲間を殺しちゃうという形で関係を表現されていましたが、リアル世界でも言葉の暴力でお互いを攻撃し合うことは日常茶飯時です。
命を奪うという奇抜な表現での映画でしたが、なんとも感慨深いものがありました。