悪の教典(映画)

悪の教典(映画)のレビュー・評価・感想

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悪の教典(映画)
4

原作読了者にはモヤモヤが残る

原作小説を読了後にこの映画を見ました。
原作では、蓮見がどのような思考で殺戮をするに至ったのか、また、生徒たちがどんな行動をとったのかが描かれていましたが、映画ではそれが大幅にカットされていたように思います。そういったドラマ性が無いせいで、蓮見というサイコパスが生徒を殺していくというただのホラー映画のようになってしまっています。原作が好きだったため、少し残念でした。原作を未読の方には、蓮見の動機などが疑問に残る点が多いのではないでしょうか。
ただ、そういったストーリー性が排除されている分、見ていて気持ちがいいほどテンポよく人が殺されていきます。ホラー映画特有の”主人公がなかなか死なない現象”はありませんので、単なるホラー、サイコスリラーを楽しみたい方にはおすすめです。
この映画の良いところはキャスティングです。
蓮見役の伊藤英明さんは原作イメージにもぴったりです。サイコパスを完璧に演じられていました。生徒役には、二階堂ふみさん、染谷将太さん、林遣都さん、伊藤沙莉さん、教師役で山田孝之さん、吹越満さんなど、大変豪華な俳優陣が出演しています。俳優さんの演技は皆さん素晴らしいので、見ごたえがありました。

悪の教典(映画)
10

自信を持ってオススメします!

この作品「悪の教典』は貴志祐介による小説作品を映画化した作品です。
殺人でしか自分を表現できない「サイコ・キラー」の裏の顔を持つ高校教師の物語です。
「悪の教典は」序章もあるのですが、まだ観ていないという方は序章から観るのをオススメします。その理由としましては、この作品自体かなりグロテスクな表現が多く含まれていて、序章では映画と比べると比較的にグロテスクな表現が少なめな印象でした。私は友達と一緒に映画館で観ましたが、友達は途中で気分が悪くなり退出してしましました。それほどグロテスクです。序章を観てから本編も見れそうという方はぜひご覧になってみてください。

「悪の教典」は伊藤英明演じる高校の英語教師ハスミンこと、「蓮実聖司」のサイコ・キラーストーリーです。
ハスミンは生徒だけでなく、他の教員も一目置く非常に優秀な教師でしたが、本当の正体は殺人でしか自分を表現できない「凶悪殺人鬼」でありました。

この作品で私が素晴らしいと思ったのは、伊藤英明をキャスティングしたスタッフです。普段ドラマや映画などでは「優しい」「格好いい」のイメージが強い伊藤英明を恐怖の殺人鬼として起用することにより、この映画の恐怖を更に高めていると感じました。
ストーリーももちろん素晴らしいです!

ぜひ観てみてください!