狭い空間で迫り来る、トラウマ級の恐怖
ウイルス関連の作品を見ると、いつもこれが現実で起きたら恐いという気持ちになります。この映画も初めて見た時は、トラウマになって夢にまで見る恐怖を感じた映画でした。
何度も観ている映画ですが、広い世界の中で感染に恐怖を抱く映画とは少し違い、これは狭い空間である新幹線の中での恐怖が一番大きいと思います。
新幹線の運転士がいなくなった走る凶器でもある車内の中で、これまたゾンビのような感染者が迫り来る恐怖。生存者が無感染の生存者を疑い仲違いするようなシーンや、目の前で愛する人が感染してしまう恐怖と悲しみ。生存することに諦め、自ら感染しに行く人。諦めずに戦って生き残ろうとする人。
この映画の中には、恐怖だけでなく悲しみやスリルなど、沢山のシーンが盛り込まれています。
もし、自分がこの場にいたら…と考えながら観ると、更に恐怖が増すと思います。
ホラー映画に入るのかはわかりませんが、恐怖を感じたい人は、凄く楽しめる映画だと思います。
自分が感染していなくて、感染したくない状況の中、感染していないから助けてくれと近寄って来た人を信じるか信じないか、凄く考えさせられます。感染していることを隠して、一緒に助かろうとする人がいたり、本当に感染していなかったのに、助けてもらえずに感染してしまう人がいたり、ちょっと心苦しくはなりますが、スリルを味わい人にはおすすめの映画です。