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ゾンビ映画なのに泣いた
止まらない逃げ場のないソウル発釜山行きの特急列車の中で、次々に乗客がゾンビに感染していく。その中で生き延びようとする人々の人間ドラマ。
仕事に夢中で家庭を顧みず離婚したであろう冷たい利己的な父親が、絶対絶命の危機的状況の中で人としてのあるべき姿に気づき、コミュニケーションをうまく取れなかった娘を必死で守り抜こうとするはなし。
展開に無理もあるはずなのに、有無を言わさずゾンビが走って襲ってくるので(この辺りは怖さもありますが、むしろ爽快感すら感じる勢いであっぱれ。)どんどん濁流に飲み込まれるように物語に入り込んで、テンション高く一気にラストに流れ着いたという感じでした。
コン・ユ演じる父親と娘との間の溝も一気に埋まっていくんですが、そこも違和感なく最後は泣いてました。
マ・ドンソクは強面だけど心が優しくて情の深い男がよく似合う。
この作品でもその良さが存分に発揮されていてそこも泣けます。
娘役の子役がまたうまい。韓国の子役は本当にうまいですね。
本当に大人並みの演技してる。ナチュラル。嘘がない(日本の子役にも期待したいところ…)。
もちろんコン・ユの力もあるけど、ラストの感動は子役の女の子の演技力によるところが大きいかなと思いました。