ブラックパンサー / Black Panther

ブラックパンサー / Black Panther

『ブラックパンサー』とは、2018年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。マーベル・スタジオ製作。2008年の『アイアンマン』から続くマーベル・シネマティック・ユニバース作品の第18作目。
アフリカの小国ワカンダを舞台に、ヒーローにして国王のブラックパンサーとワカンダの支配を目論むヴィラン・キルモンガーとの闘いを描く。
現在、アメリカで史上最も成功したスーパーヒーロー映画。

ブラックパンサー / Black Pantherのレビュー・評価・感想

ブラックパンサー / Black Panther
9

アフリカ系アメリカ人ヒーローの歴史的とも言える作品!

マーベルコミックを原作とするヒーロー達が構築する世界「マーベルユニバース」の一端であり、壮大なヒーロー絵巻のひとつとして制作された本作は、アフリカの架空の国「ワカンダ」が舞台のスーパーヒーロー映画!

かつて飛来した隕石の力で超技術を保持しつつも、世界にはその存在を隠し、貧困国として認識されているワカンダの王子「ティ・チャラ」が真の王となる戦いを繰り広げます。
アクション映画として優れたものである上に、これまでにほとんど見られなかった、アフリカ系アメリカ人が主人公を務めるという、文化的にも意味のある作品であることも付け加えておかなければならないでしょう。

超技術によって制作された様々なガジェットは、一つ一つの目新しさは、SF映画、アニメ、ゲームなどに慣れ親しんだ人間からすると、それほど感じなかったのですが、ビジュアルや表現技術が圧倒的に優れているので、一つ一つがクール!
部族によって戦い方が違うスタイルも個性があって良かったし、個人的にスキンヘッドの将軍「オコエ」(ウォーキング・デッドのミショーンを演じるダナイ・グリラ)率いる女戦士たちがかなりかっこよくてツボでした。吹き替えで見たのですが、主人公の妹役の百田夏菜子さんをはじめ、違和感なく楽しめました!

ブラックパンサー / Black Panther
10

最高です

私はMarvel作品が大好きで、ほとんどすべてのMarvel映画を見ました。Marvelの最高なところと言えば、すべての作品がどこかでつながっていることや、ストーリー性、そしてなんといってもアクションシーンです。超人的なパワーを持つヒーローたちが迫力のある戦いをする姿はとてもかっこいいです。役者さんもイケメンばかりなので、さらにかっこよく「キャー!♡」と声をあげたくなります。
そんなMarvel大好きな私がおすすめするヒーローはたくさんいますが、中でも一押しのヒーローがブラックパンサーです。彼はCivil Warで初登場しました。私はCivil Warを見る前までは、断然アイアンマン推しだったのですが、初めてブラックパンサーを見て「最っ高にかっこいい!」と思い、今では大ファンです。

大体のあらすじは、父を殺され復讐を心に掲げ、ワカンダ王国を内部から壊そうとする敵キル・モンガーに立ち向かうお話です。
このブラックパンサーの映画の見どころはやはり戦闘シーン。アイアンマンであるトニー・スタークよりも頭が良いとされるティ・チャラ(ブラックパンサー)の妹・シュリが作る最新の道具が最高にかっこいいです。例えば、車や飛行機を遠く離れた秘境の地にあるワカンダから遠隔操作できるようにするものや、ブラックパンサーに変身するためのネックレスなど!シンプルだけど機能もしっかりとしていて素晴らしいものばかりです。
私がブラックパンサーにこれほど燃える理由はその最新の道具もありますが、彼の戦い方も好きです。ブラックパンサーの武器は、ヴィブラ二ウムというワカンダが原産国の貴重な金属で作られた爪です。キャプテンアメリカのシールドもこの金属で作られています。映画の中では剣を使うシーンもありますが、基本的にはその爪と体術で戦います。かっこいいと思いませんか?必要最低限の武器と自身の力で着実に敵を倒す姿はとてもかっこいいです。
そしてさらにもう一つ、私がブラックパンサーを勧める理由は、役者さんです。役者のほとんどが黒人で今とても注目を浴びています。黒人差別がまだ完全に消えたとは言えない現在ですが、こうして黒人ヒーローが誕生し、世界が注目しているのです。もちろんブラックパンサー役であるチャドウィック・ボーズマンもかっこいいのですが、敵のキル・モンガー役であるマイケル・B・ジョーダンはとてもかっこいいです!この映画を見たという男の人が口をそろえて言っていますね。
そのほかのワカンダの勇敢な女戦士たちの方もとても強くたくましく素敵です。ぜひ興味が少しでも湧いたなら見ていただきたい一作です。

ブラックパンサー / Black Panther
5

見かけは豪華で先進的

かつてブレードランナーを契機に「近未来的仮想アジア」というべき世界観が誕生し、様々な作品の背景となってきました。それに対する呼び方をするとこの映画ブラックパンサーの舞台は「近未来的仮想アフリカ」です。ワカンダ王国と呼ばれる主人公たちの故郷は、超科学を持ちながらその真の姿をかくすことによって長年の平和を保っています。街中にはリニアが走り、医学は脊椎損傷を一瞬で治し、王が身にまとう「ブラックパンサー」のスーツは銃弾を通さず、受けた攻撃をエネルギーとして溜め込む事ができる。しかしそのデザインは全てアフリカの民族意匠が生きたもので、王が即位するときには滝の上で野蛮な「決闘」を行うのです。
ストーリーはこのワカンダが持つハイテクノロジーが外国に漏れ、その犯人である男が王国に帰還する事で進んでいきます。王と犯罪者、2人のブラックパンサーの対決がこの国の行く末を決めることになる…と書くとヒーロームービーというより大河ドラマのようですが、中盤以降はまさにこの「国取り」の物語が主軸になっていくので、予想を裏切られる人も多いかもしれません。個人的には、王である主人公の敗北から復活があまりにあっさりしていて、後半はまとめに入ったなという感が否めませんでした。衣装、舞台は斬新。ストーリーは…という事で、見る価値はありますが評価は5でした。

ブラックパンサー / Black Panther
10

期待以上の格好良さ

マーベル映画の中で、ブラックパンサーの初登場は単独作品ではありませんでした。キャプテンアメリカ シビルウォーが初登場です。その為、単独作品で主人公ポジションだった他のヒーローに比べると、印象が薄かったです。
ですが、今回の「ブラックパンサー」は、期待以上に面白く、格好良い作品でした。
主人公は、キャプテンアメリカ シビルウォーで父親を亡くしてしまうのですが、物語はその後のお話です。どんな環境で育ち、どんな家族が居て、どんな背景が在るのか。分からなかった部分が分かってくる話の構成となっており、どんどんと引き込まれていきます。
ワカンダと言う国が出身なのですが、この国がまたスゴイ。大自然に溢れた国かと思えば、超先進国。メカメカしているアイアンマンシリーズが大好きな人は、ニヤニヤして観れるシーンも沢山です。ヒーローのスーツもハイテクノロジーだし、医療技術や乗り物、一般兵の武器もハイテクノロジーです。きっと、トニースタークもビックリだと思います。

そして、ヴィランも魅力的でした。ヴィランにも背景があって、好きになってしまいます。敵もブラックパンサーです。ブラックパンサー同士の戦いは、本作だけでしょう。

最後、一番引き込まれたのは音楽です。ワカンダの大自然とマッチした壮大な音楽。初めてマーベル映画でサントラを買いました。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーの為に一応観ておくかと考えていた作品ですが、本当に観て良かった作品となりました。

ブラックパンサー / Black Panther
9

『マーベル・シネマティック・ユニバース』を観る方へ

私は『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズが好きで、その数ある中でも特にブラックパンサーをおすすめします。
ブラックパンサーのストーリーは、 アフリカの秘境にあるワカンダ国が舞台で、この国は発展途上国として知られています。しかし実際は鉱石ヴィブラニウムが採掘でき、その鉱石は膨大なパワーを持っており、そのおかげでワカンダは超文明国として栄えていました。歴代の王は、悪用されないように鉱石の存在を極秘にしており、若くして王になったティ・チャラ(ブラックパンサ―)が、国の秘密を守るため世界中の敵と戦う。というものです。
ブラックパンサーが『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズで一番最初に登場したのは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』です。その時は、彼の設定等多くは語られず、映画中で父をテロにより亡くし敵に復讐する復讐者として描かれていました。
しかし、この映画では『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の後の話が描かれており、ブラックパンサーの設定が詳細に語られています。
彼が父の後を継ぎ王になった後の成長が描かれており、とても感動する内容でした。