孤独のグルメ(ドラマ)

孤独のグルメ(ドラマ)

『孤独のグルメ』とは、原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる漫画(扶桑社刊)、およびそれを原案としたテレビドラマ作品である。自営業の中年男性、“井之頭五郎(いのがしら ごろう)”が営業中に立ち寄った飲食店でただひたすら淡々と食事し続けるだけで、予測不能な展開やドラマティックな展開も皆無という内容でありながら、『飯テロ』『夜食テロ』という流行語を生み出し、一躍テレ東の看板作品の一つになった人気作品。

孤独のグルメ(ドラマ)のレビュー・評価・感想

孤独のグルメ(ドラマ)
9

こんなものがおいしい

ドラマだと流行って、シーズン8くらい続いてますが、漫画だと二巻くらいです。でも、なかなかおもしろいです。私は友達もいないし、あまり食べ歩きをしませんが、五郎さんをみていると、1人飯もいいなと思えました。私も五郎さんのように、ただわがままに、好きなものを1人で食いたいなと思います。ドラマだと、本当の店に行くので、どこかおしゃれな料理が多いですが、漫画はほんとにしようもない飯も出てきます。第1話は、普通の大衆食堂の豚肉炒めみたいなものでした。家で作るようなもので、わざわざ食べに行くとかではなく、近所で働いている人が昼飯にくるような場所でした。でも、そういうのがうまいんだよと思いました。あと、コンビニでいろいろ買って、夜食という回もありました。すごくくだらないものばかりだけど、あそこまで揃うと豪華に見えました。あとは、ハンバーグとかカツサンドとか、だいたい庶民的です。五郎さんは食べることに貪欲ですが、高価だからいいとかもないし、入った店が思ってた店と違っても、頼まないわけにはいかないと頼むところが日本人ぽくて共感できます。二巻しかないなんて、もったいないです。もっと新しい話を作って欲しいなと思います。

孤独のグルメ(ドラマ)
8

ただ、メシを食う、それだけ。

おじさんがただメシを食べるだけの漫画。食べる飯がすごい高価なものというわけでも、変わったものというわけでも、いや必ず美味しいというわけでもないという変わり種の作品です。ただ、おじさんが仕事の合間に1人でメシを食べているだけなのに、なぜかまた読みたくなる作品です。人気の漫画でテレビドラマにまでなりました。テレビドラマのほうは、尺の関係もありますし、エピソードが足されたりしていますが、それでもメシを食べるだけの話という大元は崩されていません。ただメシを食べるだけなのに、なぜ人気なのかと考えてみると、井之頭さん(主人公)の飯に向き合う態度に共感する人が多いなと思いました。井之頭さんは、だまって、誰にも邪魔されずに食事することを、何よりも大事な時間だと思っていて、その姿勢が受けたのかなと思います。あと、やっぱり、結局昼飯なんて、豚肉を炒めただけのものとか、サンドウィッチとか、そんなもんでいいと思っている人が多いのでしょう。私も、昼はろくなものを食べませんが、それで満足です。たまには、昔ながらのチープな味が懐かしいです。グルメ漫画の凝ったご飯もいいですが、たまにはなんでもないメシの説明を聞きたいのかもしれません。必見です。

孤独のグルメ(ドラマ)
10

食べることは生きること

誰にも邪魔されずに美味い飯を食べたい。そんな男、井之頭五郎が食べる姿を延々と眺めるだけの漫画です。
そう聞くとつまらなさそうに聞こえるかもしれませんが、それが面白い。この作品の最大の魅力がそこにあります。

主人公の五郎ちゃんは自営業をしており、日本各地に顧客を持っています。
五郎ちゃんは顧客の元に訪れたついでに美味しそうな飲食店を探しては、前情報は何も無しで飛び込んで行きます。

ちなみにですが、この際訪れる飲食店は実在するお店がモデルになっており、孤独のグルメ聖地巡礼ができるのもこの作品の面白さの一つです。

お店に入った五郎ちゃんはメニュー表を眺め、気になった物の詳細を店員さんに尋ね、そしてそれらをすべて注文します。
自営業で独身なため、お金には困っておらず、そして大食いなため、驚く程の量を食べます。

提供される食事たちはパンチが効いたものが多く、五郎ちゃんは初めは面食らうのですが、なんだかんだで完食し、満足げに退店した後に迷言もとい名言を残します。

五郎ちゃんは食べている時もそうですが、心の声で名言を発するのです。

主にこういった内容の作品なのですが、なかなかご自身で読んでみないと魅力が伝わりにくい作品かもしれませんので、気になる方は是非一読してみてはいかがでしょうか?

孤独のグルメ(ドラマ)
9

短いながらも、しっかり良さが詰まった作品!

大晦日にも放送されるくらいファンが多い『孤独のグルメ』シリーズですが、私も始めは作品名くらいしか知らず、たまたまamazon primeで観始めたのがきっかけで、ハマりました。なんといっても主人公の『ゴロー』が立ち寄った飲食店での、そこに居合わせたお客さんとのやりとりが自然で和やか。その日常的で、ゆったりとした雰囲気が大好きです。俳優の松重さんの食べっぷりには毎回驚きながらも、きれいに食べていく様子は、観ているだけで幸せな気分にしてくれます。もちろん1カ所だけでなく、1話の中でカフェに寄り道する回もあれば、商店街で食べ歩くこともあり、その回ごとに色々なお店が出てくるので、観ていて飽きさせないストーリーになっています。また、毎回ではないのですが、ゲスト出演で各飲食店の店員役に大物女優の方や、名脇役と呼ばれる方が出てくるので、配役も楽しみながら観られるドラマとなっています。今の時代、もう個食でお店に行くことは恥ずかしいことではないし、こうやって「食を楽しみ、食べ歩きを楽しむ」といった新たなカルチャーが広がっていくのは、とても良いことだと思います。ドラマを通じて、見知らぬ街の地元馴染みのお店に入ってみることや、自分なりの楽しみを見つける生き方が素直に出ている作品なので、今後も新作が出るたびに注目しています。

孤独のグルメ(ドラマ)
8

ただメシを食うだけの漫画

ドラマ化もした人気漫画。輸入雑貨を扱う個人事業主である井之頭さんがただ飯を食べるだけの漫画。
井之頭さんはただご飯を一人で誰にも邪魔をされることなく食べることが好きな人なので、別に大したものを食べるわけでもないし、ドラマみたいに毎回うまいものがでてくるわけではない。時にはチェリオを飲んで、このわざとらしいメロン味と、そのB級っぷりに感動している。
昨今多いグルメ漫画と違って、ほんとに庶民的なものが出てくるし、食べ方も私みたいに孤独な人ぽくて共感できるし、とてもおもしろい。私も井之頭さんのように一人で達観して飯が食べられるようになれたらなと思う。あと、井之頭さん古武術をしていて、筋肉質で酒が飲めそうで飲めないという風体もかっこよくて女の子が読んでもおもしろいかなと思う。
私が好きなのは第1話で、どこにでもある定食屋で、常連ばっかの中、豚肉ざんまいの飯を食べる話と、あと洋食屋でハンバーグを食べる話。ハンバーグは、なんか草に覆われた店で、昔からある洋食屋ぽくて、どのメニューも美味しそうだなと思った。ほんとうにある店なのか、なにかモデルがあるのかわからないけど、あるなら是非行きたいと思いました。定食屋のほうは、ほんと近所のおじさんがいくような店で、よく入れるなと思いました。いろんなタイプの店が見れて楽しいです。