孤独のグルメ(ドラマ)

孤独のグルメ(ドラマ)

『孤独のグルメ』とは、原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる漫画(扶桑社刊)、およびそれを原案としたテレビドラマ作品である。自営業の中年男性、“井之頭五郎(いのがしら ごろう)”が営業中に立ち寄った飲食店でただひたすら淡々と食事し続けるだけで、予測不能な展開やドラマティックな展開も皆無という内容でありながら、『飯テロ』『夜食テロ』という流行語を生み出し、一躍テレ東の看板作品の一つになった人気作品。

shu42201のレビュー・評価・感想

孤独のグルメ(ドラマ)
8

ただ、メシを食う、それだけ。

おじさんがただメシを食べるだけの漫画。食べる飯がすごい高価なものというわけでも、変わったものというわけでも、いや必ず美味しいというわけでもないという変わり種の作品です。ただ、おじさんが仕事の合間に1人でメシを食べているだけなのに、なぜかまた読みたくなる作品です。人気の漫画でテレビドラマにまでなりました。テレビドラマのほうは、尺の関係もありますし、エピソードが足されたりしていますが、それでもメシを食べるだけの話という大元は崩されていません。ただメシを食べるだけなのに、なぜ人気なのかと考えてみると、井之頭さん(主人公)の飯に向き合う態度に共感する人が多いなと思いました。井之頭さんは、だまって、誰にも邪魔されずに食事することを、何よりも大事な時間だと思っていて、その姿勢が受けたのかなと思います。あと、やっぱり、結局昼飯なんて、豚肉を炒めただけのものとか、サンドウィッチとか、そんなもんでいいと思っている人が多いのでしょう。私も、昼はろくなものを食べませんが、それで満足です。たまには、昔ながらのチープな味が懐かしいです。グルメ漫画の凝ったご飯もいいですが、たまにはなんでもないメシの説明を聞きたいのかもしれません。必見です。