王家の紋章

『王家の紋章』とは、細川智栄子あんど芙〜みんによる日本の漫画、およびそれを原作とするミュージカル作品である。
『月刊プリンセス』にて1976年から連載されており、作者の病気などによる中断を挟みながらも、2006年には連載30周年を迎えている。
考古学を学ぶ主人公の少女キャロルは3000年前の古代エジプトにタイムスリップしてしまう。しかし考古学の知識と21世紀の叡智を持つ金髪碧眼なキャロルは「ナイルの娘」として現地で崇められるようになる。そんな彼女と惹かれあい、愛を誓い合うことになるのが「若くして亡くなった少年王」とされている古代エジプト王メンフィス。この2人の周囲の様々な人物および周辺国家の思惑が織り成す壮大な長編漫画である。作中にメソポタミアやミノア文明、インダス文明などが登場し、更にはアマゾネス王国やバベルの塔をはじめ、すでに伝説となっている国家や建築物なども次々と登場するのが本作の特徴である。
単行本の累計発行部数は4000万部を突破している。1990年には第36回小学館漫画賞を受賞。2016年にはミュージカル化された。