日本屈指の歴史ロマンス漫画
この漫画、王家の紋章は少女漫画でも1位2位を争う歴史のある漫画だと思っている。なんと初の発売日は1977年。打ち切りにならずに続いているのは壮大なストーリー。大河ロマン。魅力的な登場人物たちがいるから。長年続く王家の紋章を支えるのは熱狂的なファンたち。そして、この漫画は親から子へと受け継がれ、親子3世代で愛読している家庭も少なくない。
ストーリーはというと、主人公はアメリカ人のキャロル。金髪に青い目、そしてリード家という大富豪の娘。彼女はエジプトのカイロで考古学専攻を学んでいてエジプトの古代史大好きなお転婆で優しく、何事にも興味津々なお嬢さんだ。そんな彼女はある時、呪いの石版で古代エジプトへとタイムスリップしてしまう。そこで出会うのが古代の青年王メンフィスだ。このメンフィス様、女のような美しさと評されるが中身は暴君。とはいえ大国であり、常に命を狙われるようなファラオ(エジプトの王の呼び方)であれば当然かな…。メンフィスはエジプトでは見られない金髪に青い目に興味を持つが跳ねっ返りの現代っ子キャロルは人の命を軽視するメンフィスと衝突する。しかし、お互いのピンチを助け合う2人はお互いを想い合うようになっていく。素敵!素敵なラブロマンスには現代の英智を持つキャロルを狙う各国の王族がうじゃうじゃ。その中のヒッタイトの王子は眉目秀麗、頭脳明晰で人気でイチオシ。美麗な絵と壮大なストーリーが楽しめる大河ロマンは現在も続く少女漫画の不滅の名作だと思っています。