NieR:Automata / ニーア オートマタ

NieR:Automata / ニーア オートマタ

『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』とはプラチナゲームズが開発したPlayStation4用のゲーム、およびそれを原作としたアニメ作品。ゲームのジャンルはアクションRPG。2017年2月23日にスクウェア・エニックスより発売され、2017年4月には全世界での累計出荷本数 (ダウンロード版含む)が100万本を突破した。
地球に侵略してきたエイリアンが作った機械生命体と人類を守るために作られたアンドロイドたちの抗争を描く。

NieR:Automata / ニーア オートマタのレビュー・評価・感想

NieR:Automata / ニーア オートマタ
9

ストーリーが素晴らしい

『ニーア オートマタ』の良い点は、壮大で泣けるストーリーです。
プレイをしていると「伏線かな?」というシーンがいくつか出てきます。実際、1周目をクリアした時点では全ての伏線は回収されません。しかし、ストーリーを進めていくにつれて真実が明かされていきます。
メインストーリーをクリアしたとき「こんな背景があったんだ」という、驚きや大どんでん返しを味わうことができます。
さらにメインストーリー以外にもサブストーリーがあり、メインストーリーでは明かされなかった事実もあったので、プレイすることをオススメします。
また、キャラクターに感情移入ができるゲームとなっており、全てのエンディングを見終えたあとは色々と考えさせられました。
こういったストーリーについて考察できる点は、プレイしていてとても有意義に感じました。

反対に改善してほしい点が2点あります。
1つ目は、マップをもう少し見やすくしてほしかったです。
「通れそうで通れない」「目的地にいるはずなのに到着したことになっていない」など「あれ?」と感じる点がいくつかありました。作品の世界観を意識してのことだと思いますが、もう少しわかりやすくても良いと思いました。

2つ目は、シューティングゲーム要素が多すぎる点です。
作品中に度々登場し、最初は楽しめていましたが、途中から少し頻度が多すぎるなと感じました。しかし、トータルで見ればとても面白く素敵な作品のため9点です。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
10

拝啓:「ニーア」を知らない皆さまへ

私が初めてプレイしたゲームは、1997年にスクウェア(スクウェア・エニックス)から発売された「FINAL FANTASY(ファイナルファンタジー)7」でした。
今でこそ古臭く感じるCGも、当時はグラフィックの美しさに感動し、ストーリーに夢中になり、寝る間も惜しんでプレイしていました。
ゲームの面白さに目覚めた私は、その後もたくさんのゲームをプレイし、兄よりもゲーム大好き人間になってしまいました。

そんな私が一番おすすめしたいゲームが、「NieR:Automata(ニーア・オートマタ)」です。
こちらは2017年に、スクウェア・エニックスから発売されたアクションRPGとなっています。販売本数700万本を記録した大ヒットゲームなので、プレイした方も多いでしょう。私としては、「できることなら、記憶を消してもう1度初めからプレイしたい」と思えるほど素晴らしいゲームでした。
ちなみこのゲーム、2010年に発売された「NieR Replicant(ニーア・レプリカント)」および「NieR Gestalt(ニーア・ゲシュタルト)」(プラットフォーム、主人公が違いますが、ストーリーは同じ)の続編にあたりますが、プレイしなくても特に問題ありません。しかし、プレイしているとより楽しめるものになっています。

ずっとずっと先の未来、機械生命体と呼ばれる兵器が現れ、人類は月へ逃げていました。機械生命体を倒すため、地球を奪還するために作られたのが、アンドロイド兵士です。
彼らは廃墟となった地球で機械生命体と戦いを続けていきますが、主人公たちは激闘の中、徐々に隠された真実に近づいていきます。

ディレクターのヨコオタロウ氏は、「ニーアの世界はわざと彩度を落とした色にしている」と語っていました。確かに晴れた空でもくすんだ色で、退廃した世界を物語っています。
周回ゲームなのでエンディングは全部で5つありますが(厳密に言えば26個ですがストーリーと関係ないエンディング)、同じシーンであったとしてもプレイするキャラクターが違ったりするので、退屈することはありません。それどころか、壊れていく世界と明かされてゆく真実に翻弄され、コントローラーを持つ手が徐々に重くなります。私は、このゲームで何度も涙を流しました。
「鬱ゲー」で有名なヨコオ氏の本領発揮といったところでしょう。

そして悲しくも美しい世界と、残酷な運命を生きるアンドロイド達の世界を彩る、岡部啓一氏の切ない音楽も魅力的です。ニーアシリーズは音楽も素晴らしく、しばしばヨコオ氏は岡部氏に対する嫉妬を口にしています。実際、ニーア・オートマタのサウンドトラックは、ゲームサントラとしては異例の10万枚の売り上げを記録しており、Amazonレビューの中には「プレイはしていないけれど、音楽が好きなので購入した」といった意見もあるほどでした。

ジャンルはアクションRPGですが、親切設定なので「イージーモード」や「オートモード」にすれば攻撃や回避を自動で行うことができ、アクションゲームが苦手な方でも楽々でプレイできます。
ニーアの魅力は多くの方がご存じでしょうが、未プレイという方には絶対におすすめしたいです。「ニーアファンがもっと増えてほしい!」と心から思うゲームでした。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
10

日本の神作ゲーム

ニーアシリーズといわれる中の一つである「ニーア オートマタ」というゲームは、なんといってもグラフィックがきれいである。パソコンやプレイステーションでプレイすることができ、多くの人がプレイしやすいと感じる。このきれいなグラフィックで、魅力的なキャラクターたちが、独特の世界観のストーリーを進めていき、多岐にわたるエンドロールを目指していく。
また、ただのストーリーゲームではなく、かなり細かいところまでやりこみ要素が詰まっており、全ミッションコンプリート勢は、限られた人数しかいないのである。こう聞くと難しくて手を出せないのではないかという人もいるだろうが、その心配は全くと言っていいほどない。なぜならば、難易度設定があるため、戦闘に自信がない人や、あまり難しめのゲームが得意でないという人は簡単な設定にすることでゲーム自体を楽しむことができるのだ。逆に難易度をあげていけば、かなりの戦闘狂でも難しい設定となるため、プレイする人に合わせて自由に難易度を調整できるところもこのゲームのいいところだと考えられる。
シリーズものであるため、前作をプレイしていると面白さも倍増するのである。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
8

2023年アニメ化!再注目のスクエニ初、アクションRPG!

西暦5012年の未来。
異星人の襲撃によって地球を追われ、月への退避を余儀なくされた人類。
異星人は「機械生命体」と呼ばれる兵器で地球に攻撃を仕掛ける中、人類は地球を奪取すべくアンドロイド兵士を投入し十数回に及ぶ大規模降下作戦を実施するが決定打を与えることができず数千年に渡り戦いを繰り広げていた。
その状況を打破する為に人類は決戦兵器「ヨルハ機体」と呼ばれる新型アンドロイド兵士を開発し、そのアンドロイドから成る部隊「YoRHa(ヨルハ)部隊」を編成し、戦線に投下する…。
その「YoRHa部隊」の隊員、「2B(cv石川由依)」と「9S(cv花江夏樹)」をメインとして荒廃した地球で機械生命体と戦う、アクションRPGゲームとなっています。
攻撃アクションのモーションにスタイリッシュアクションゲームの金字塔「デビルメイクライ」の開発を手がけたプラチナゲームズと言う会社が担当しており、アクションのスタイリッシュさや爽快感抜群です。
ボタン一つで行える「オート戦闘」という機能があるので「アクションゲームはちょっと…」と言う方でも楽しくプレイすることができます。
ストーリーは前作に当たる「ニーアレプリカント(ゲシュタルト)」のヨコオタロウ氏が手がけています。
「ドラッグオンドラグーン」から広がるヨコオ氏による独特で奥が深いシナリオに、ストーリー面でも大満足出来るゲームになっております。
一回のクリアでは判明しないストーリーに胸の苦しさや消心を味わうことでしょう。
アクション、ストーリー共にやりごたえバッチリのゲームです。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
10

ニーアオートマタ

近年のグラフィックの進化により壮大なスケールで映画のような世界観で様々なゲームが発売されているがそれゆえ中にはゲームをしている感覚があまり感じられない作品もあるように考えられる。
そんななかプレイしたニーアオートマタは久しぶりに「ゲーム」をしている気分にさせてくれた。
ゲーム性は基本的には3Dアクションではあるがところどころで2Dに切り替わる。初めてプレイさせる方はびっくりされるだろうがファミコン世代は懐かしさを感じる。
ゲーム操作、システムに関しては非常にシンプルでわかりやすい。筆者はゲーム好きではあるが下手である。最近の複雑な凝ったシステムはとっつきにくい印象ではあるがニーアオートマタはそのようなことはなく、変な話初期装備のままでもクリア可能なほどである。また膨大な数の武器や装備を集める必要もない。そもそも防具はない。決められた枠組みのなかで能力をやりくりするだけなので凝る要素はあっても複雑なことはないので理解しやすい。ここがファミコン世代にはありがたい。複雑なシステムを理解しないとそちらにばかり時間を割くことになり肝心の本編がはいってこないからである。
やりこみ要素は豊富でクリア後も十分に楽しめる内容となっている。というよりクリアまでが楽しい、単純なクエスト消化ゲームではなく続きが気になるドラマや映画、アニメのようである。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
10

美しくも儚い人形達の物語【NieR:Automata】

舞台は西暦11945年。
人類が居なくなった荒廃した地球を舞台に、終わりの見えない戦いを繰り返すアンドロイド達の物語。

主人公は地球奪還を目的とする組織【ヨルハ部隊】所属のアンドロイド、2Bと9S。

ジャンルはアクションRPG…、なのだがゲームの進行状況、場面によってはシューティング、ノベル等、多岐に渡る。
操作は非常にシンプルで直観的。アクションゲームが苦手な人でも楽しめる様に、難易度選択に加えてオートモードバトルモードもある為、攻略難易度はそれほど高くない。
フィールドはオープンワールドであり、エリア移動もシームレス。キャラクターの操作性も相まって、非常にスピーディーでスタイリッシュなプレイが簡単に楽しめる。

舞台は荒廃した地球という事もあって、崩れかけたビル群が並ぶ廃墟都市、機械生命体が跋扈している荒廃した遊園地など、フィールドの至る所に旧人類の文明が散りばめられている。
人類の繁栄の証が崩壊している反面、ビルを伝う植物や、思い思いのままに過ごす野生の動物が居たりと、割と自然は豊。ストーリーと同様に美しさと儚さが同居している。

ドラッグオンドラグーン(PS2、PS3)の外伝的位置付けであり、NieR Replicant/Gestalt(PS3、PS4、Xbox)の続編にあたるが、繋がりは薄く、過去作をプレイしていなくても問題無く楽しめる。
前作同様、マルチエンディングが採用されており、その殆どがバッドエンド。(マルチバッドエンド)
基本的に周回プレイが前提とされているゲームデザインであり、回を増すごとに物語は変化していく。(3週目に関しては全く別のストーリー)

本編は人類が地上を追われた原因であるエイリアンの兵器【機械生命体】を殲滅する為、地球へと降下していく所から始まる。
基本的にヨルハ部隊からの指令という形でメインストーリーが進み、それを彩る要素として地球に住むアンドロイド達からサブクエストが存在する。
どの話にも一癖、二癖あり、世界の残酷さ、儚さ、狂気が内包されている。(親友を殺した犯人を知りたいと依頼してきた本人が、実は犯人だったという様な)
感情を持つ事を禁止されているのにも関わらず、感情を持つように設計されているアンドロイド達が苦悩していく様は人間よりも人間らしく、儚い。

感情が在るが故の苦悩、戦いに対する疑念、機械生命体とアンドロイドの違い、命の価値、何が正しくて何が正しく無いのか。様々な問題や悩みがストーリーを追うごとにプレイヤーに襲い掛かる。
命が無い者同士の争いに行く付く先に有る結末とは。
是非、共に苦悩しながら彼女達の選択を見届けてください。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
10

NieR:Automata作品について

PS4のゲーム、NieR:Automata(ニーアオートマタ)は世界観、ゲーム性、グラフィック、音楽、どれをとっても素晴らしいと言える作品です。1度は耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
このゲームはひとつの時系列を違う人物で3周プレイすることによって1つのゲームとなっております。無論、1周だけでも楽しめるのですが、2周、3周することによって今までは出来なかったことができるようになったり、ストーリー上の不可解な点などがわかったりとより楽しむことができます。1周目ではわからなかったこのキャラはこんな事を考えていたのか…とか、あの時はこんなことをしていたんだ…と、新たな発見が多いかと思います。
また、1周目では開けられなかった宝箱が2週目に使うキャラの特性により開けることができるようになります。
このゲームはやり込み要素が多く、その中には武器の収集などがあるのでやりこみたいという方には是非とも2週目以降もやって頂きたいと思います。他にも様々な収集アイテム、クエストがあるのでやりこみたい人には必ずプレイして頂きたいです。
そしてこのゲームの見どころはその荒廃的で美しい風景にもあります。人類が月に移住し、主人公達アンドロイドがロボットを倒し人類の栄光を取り戻す…という設定から始まるため地上はビルに蔦が絡まっていたり、倒壊していたり野生動物がいたりと美しい風景を見ることができます。そして、環境にあった音楽もまたやみつきになるでしょう。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
9

退廃したディストピアで抗うアンドロイド達の愛憎劇

『ニーア オートマタ』は、スクウェア・エニックスプロデュース、プラチナゲームズ開発の本格アクションゲームです。

舞台は退廃した地球。エイリアンと呼ばれる異星からの侵略者によって文明は崩壊し、人類は星を追われています。
本編は、地球奪還のために人類が生み出したアンドロイドたちと、異星人の侵略兵器・機械生命体との戦いを描いた物語が展開されます。

操作するのは、人類奪還部隊であるアンドロイド、2B、9S、A2の3人。
フィールドはオープンマップ方式が採用されており、マップごとの移動によるロードがなく、わずらわしい待機時間もありません。
そのため、戦闘もシームレスに展開し、ストレスのない自由なアクションを楽しむことができます。

また、最も特徴的なのは、ニーアシリーズ恒例ともいえる、シリアスなストーリー。
詳しいネタバレは控えますが、戦いの無常さや、生命の不可逆性、死の概念の探求など、序盤から引き込まれる切なくも考察しがいのある複雑な物語が展開し、後半につれて胸が締めつけられるような怒涛のストーリーが展開していきます。

また、ステージとして訪れる廃墟の都市や砂漠、遊園地などのディストピア感あふれる舞台が、独特の世界観を生み出しており、それがまた『ニーア オートマタ』の儚い無常観あふれる世界をこれでもかというほどに引き立てています。

そんな『ニーア オートマタ』はシリーズ累計500万本を突破し、名実ともに世界中で高い評価を得ている作品です。
プレイして絶対に損はないと言える内容ですので、是非一度プレイしてみてはいかがでしょうか。

「これは呪いか、それとも罰か」
『ニーア オートマタ』という作品を代表するキャッチコピーの意図を、きっと知ることになるはずです。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
10

周回するたびに視点が変わり、敵にも同情してしまう?!最高におすすめのアクションRPG

このゲームは一応『ニーアシリーズ』のひとつなのですが前作の『ニーアレプリカント』をプレイしていなくても楽しめる内容になっています。
まず、このゲームはマルチエンディングシステムでゲームを周回するたびにストーリーや結末が変わり、プレイするキャラクターの視点も変わります。
敵の視点に変わることもあり『この時敵(キャラクター)はこんな感情で言っていたのか、、、』という発見もあります。
それに世界観、グラフィック、音楽もとてもよく、プレイしているうちに一気にその世界へ引き込まれてしまいます。

先ほど『周回するたびにストーリーや結末が変わる』と書いたのですが、エンディングは全部でA~Zの26種類あり、もちろんバッドエンドも存在します。
しかも、『特定の条件を達成した状態でクリア』するとゲームのシステムで『セーブデータ』を削除する選択肢が出現します。
物語上で最後鬼畜シューティングゲームが始まるのですが、」これが本当に難しくて並みの人じゃクリアできません。
そこでオンラインに接続しているとほかの人が残機となって助けてくれます。
ですが、自分が攻撃を受けると1機、残機が減るのですが減る際に画面右に『○○のセーブデータが消えました』と通知がきます。

ゲームをクリア後の最後に『自分もクリアに苦しんでいる人のために助けたいですか(セーブデータを残機として、自分が助けてもらったように他の人を助けたいか)』という選択肢が出て、『はい』を押した後にタイトルへ戻ると『newGame』しかなくなり、本当にセーブデータがすべて消えてしまいます。

はじめてこのゲームをプレイしたときは本当に感動してしまいました。
私がやってきたゲームの中で1番のゲームです!

NieR:Automata / ニーア オートマタ
10

ニーア オートマタの感想

まず、私は過去作の『ニーア レプリカント』をやっていなかったのですが、かなり楽しめました。
操作性としましては、かなり操作しやすく簡単な誰にでも出来るコマンド操作レベルで、キャラクターの攻撃アニメーションやエフェクトなどが簡単操作でかなり爽快感のある攻撃や戦闘が楽しめると思います。
そしてグラフィックですが、さすがスクエアエニックスといった感じで、かなりクオリティの高いものになっていて、ムービーは勿論のこと実際にプレイしている最中のグラフィックもかなりハイクオリティなものになっています。
なので、プレイしている最中でも2Bは最高に可愛いです。
そしてストーリーですが、このゲームは大まかに3つのストーリーのブロックに分かれていて、最初にプレイするストーリーはヨルハ部隊の隊員の2Bと9Sの出会うところから始まります。この時は2B視点でのプレイになります。
このルートの最後では自我を持った人型の機械生命体アダムを倒し、兄が死んだことによって暴走したイヴを倒しハッピーエンドで終わります。
次の話では最初と同じ話をもう一度やることになるのですが、今度は9Sの視点での展開になります。前回では分からなかった真実などが分かります。
最後の話では、先ほどの2つの話のその後の話になります。この最後のストーリでは、前半のストーリ展開では考えられないほど9Sの性格がおかしくなったり、今まで謎だったし少ししか出てこなかったA2がガンガン出てくるようになり、すべての真実が分かる物語となっているので是非やってみてください。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
7

続編であり別作品

PS3/Xbox360から発売された「NieR RepliCant」「NieR Gestalt」の続編として今作は発売されています。
続編と銘打ってはいますが、舞台設定は前作の遥か未来の話で、ストーリーにおける直接的な繋がりは存在しません。
そのため、前作をやっていないと楽しめないわけではないので安心してプレイすることが出来ます。
前作でディレクターとして制作に携わっていたヨコオタロウ氏が今作はシナリオも手掛けています。
シナリオは彼が過去に政策に携わっていた作品の雰囲気を色濃く踏襲しており、言わば「リアルダークファンタジー」の世界観です。
世界観はフィクション、しかしその中で描かれるテーマはとことんリアルであり、哲学的であるというのが彼の作品の特徴です。
この作品の世界には人間は存在せず、人工生命、俗にいうアンドロイドが主要な登場人物です。
作られた存在であり、人間ではない彼らがいつしか心を宿らせ、そしてその心があるからこそ悩み苦しんでいくというストーリーとなっています。
また、ゲームシステムにもこだわりがあり、プレイヤーからは不評であった要素をあえて残しています。
しかしプレイしていけば、これは嫌がらせではなく、彼のこだわりの部分であるのだろうと納得のいく場面も存在しています。
海外でも高い評価を得ている今作は「心の在り方」にスポットがあてられたテーマとなっています。
癖のあるゲームシステム、重く苦しくも美しいストーリーによって得られる衝撃はプレイする人の心に深く印象を残すことでしょう。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
9

やらないと損です。普通に。

アクションがやや豊富です。FFやキンハでしかアクションを経験したことがなく初心者同然でしたが、いくつか敵を倒していくうちにすぐ慣れました。敵を襲う~お金・アイテム回収の流れはストレスもなく、スピードもあるため爽快感がありました。
武器も多種多様です。それぞれの武器が、素材を合成することでレベル4まで強化できるシステムです。またレベルを開放すると、武器ごとにウェポンストーリーが見られます。コンプリート魂に火が付きます。
また前作「ニーアレプリカント」をやっていると、小ネタが数個あるので面白味が増すと思いますが、やっていなくても十分楽しめましたし何ら支障はなかったので大丈夫です。
ストーリーも涙なしでは見られません。つじつまが合い、全貌が明らかになるにつれ心がはげしく揺れます。機械生命体の侵略により、人類がいなくなり荒廃してしまった地球で、地球奪還のために戦うアンドロイドたちが主役となり、物語が動いていきます。この設定が必然と切なさや残酷さを生むので、日常に刺激が欲しい方はぜひプレイしてみてください。
ファミ通の平成のゲームランキングでクロノトリガー、ゼルダに続き3位を獲得したのも納得がいくニーアオートマタ。まだプレイしてない人がうらやましいです。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
8

大人にプレイしてほしいアクションゲーム

PS4をお持ちの方なら一度はプレイしていただきたい「ニーアオートマタ」。
素晴らしいゲームソフトが多く存在している中、「何か面白いゲームがしたい。」「全く新しいジャンルのゲームをプレイしてみたい。」という方にもオススメの一本です。
こちらのゲームはニーアシリーズとしてこれまでに数本のゲームが発売されてきましたが、ニーアオートマタはその続編にあたる作品です。
しかしながら、前作までのストーリーを知らないとこの作品の良さについていけないという事は一切ございません。
どうぞ騙されたつもりで購入し、ニーアオートマタの世界に飛び込んでください!
そして良い意味でこの作品に騙されてください!
可愛い主人公が軽快に敵をなぎ倒すアクションゲームとは裏腹に、心に突き刺さる展開の数々、大人の心に語りかけるようなストーリーとなっており、それを引き立てるどこか寂しいフィールドがなんとも言えない雰囲気を包み込んでいます。
このゲームの良い所をあげるとキリがありませんが、その中でも「クセのある良い所」としまして「音楽」を皆さんに堪能していただきたいです。
このゲーム音楽が良いんです!!
シックなBGM、挿入歌などゲーム中耳にする音楽がシーンに馴染んでいてプレイヤーの感情を何倍にも膨れ上がらせてくれます。
そして、真エンディング時には心の何かを奪われて、永遠に考え続ければならない何かをプレイヤーの心に置いて行くことでしょう。
是非ともプレイしてみてください!

NieR:Automata / ニーア オートマタ
8

アンドロイドは人間の夢を見るか

本作品は、人間のために作られた人形兵器「アンドロイド」とエイリアンが地球を侵略するために地球へと送り込んだロボット「機械生命体」の戦いを描いたアクションRPGです。エイリアンと機械生命体の侵略によって荒廃した地球を舞台に機械たちの物語が描かれます。

私達プレイヤーは人類存続のため、アンドロイドである「ヨルハ2号B型」(以下、2B)を操作して機械生命体やエイリアンたちと戦っていくことになります。

この作品の魅力は大きく3つあります。1つ目は魅力的なキャラクターです。主人公である2Bを始め、相棒の「ヨルハ9号S型」(以下、9S)やその他アンドロイドたちはそれぞれが別の人格と自我を持っています。そのため、アンドロイドでありながらも喜びや怒り、悲しみなどの感情を持っています。また、敵である機械生命体にも自我のようなものが存在し、それぞれがそれぞれの目的に沿って行動をしています。中には、アンドロイドや人間に友好的な機械生命体も存在し、ゲームの中で彼らと交流することもできます。

2つ目は、簡単ながらも爽快でクールな戦闘です。2Bは2つの武器を装備し機械生命体と戦闘を繰り広げていきます。それぞれの武器に対応した攻撃ボタンと回避ボタン、移動、ジャンプを組み合わせるだけでスタイリッシュな戦闘を手軽に楽しむことができます。例えば、2つの攻撃ボタンを適当に押していくだけでも簡単にコンボが決められたり、敵の攻撃に合わせて回避ボタンを押すことで2Bが分身しながら攻撃を回避、無傷で攻撃に移るといったことができます。

3つ目は、感情を持った機械たちが織りなす重厚なストーリーです。前述の通り登場する機械たちは敵味方を問わず自我を持っています。ストーリーの中で、機械でありながら感情を持つ葛藤や、アンドロイド、機械生命体双方の戦う意味が描かれます。

感情を持った機械たちによって紡がれる「種の存続」を賭けた物語、ぜひプレイして見てください。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
10

素晴らしいストーリーとロケーション

人類のために戦うアンドロイドたちと地球を闊歩する機械生命体たちの戦い。中には戦う意思はなく好意的で協力的な機械生命体も存在し、本当に機械生命体は悪なのかとさえ感じることもあるかもしれない。
何度もクリアを繰り返しストーリーが進むにつれて明らかになっていく人類が地球を離れた後、地球では何があったかということや、主人公のヨルハ2号B型やヨルハ9号S型の所属するヨルハ部隊の真実や隠されていた秘密がこのゲームを奥深くしている。
蔦に覆われ崩壊寸前の建造物や砂に沈んだ団地に廃墟に成り果てた遊園地など数多くの美しい風景も素晴らしく、そこを探検するだけでも楽しい。
2010年に発売されたNieR:GestaltとNieR:Replicantの続編にあたるものの、それらをプレイしていなくても楽しめるストーリーとなっている。
エンディングも多数用意され、やり込めるゲームだ。
2019年2月21日には本編にDLCや特典も追加されたNieR:AutomataGameoftheYoRHaEdition/ニーアオートマタゲームオブザヨルハエディションも発売される。風景を楽しみたい人も重厚なストーリーを楽しみたい人もアクションを楽しみたい人も、このゲームなら満足するかもしれない。