NieR:Automata / ニーア オートマタ

NieR:Automata / ニーア オートマタ

「NieR:Automata(ニーア オートマタ)」とはプラチナゲームズが開発したPlayStation4用のゲーム作品。ジャンルはアクションRPG。2017年2月23日にスクウェア・エニックスより発売。2017年4月には全世界での累計出荷本数 (ダウンロード版含む) が100万本を突破。
地球に侵略してきたエイリアンが作った機械生命体と人類を守るために作られたアンドロイドたちの抗争を描く。

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NieR:Automata / ニーア オートマタ
10

拝啓:「ニーア」を知らない皆さまへ

私が初めてプレイしたゲームは、1997年にスクウェア(スクウェア・エニックス)から発売された「FINAL FANTASY(ファイナルファンタジー)7」でした。
今でこそ古臭く感じるCGも、当時はグラフィックの美しさに感動し、ストーリーに夢中になり、寝る間も惜しんでプレイしていました。
ゲームの面白さに目覚めた私は、その後もたくさんのゲームをプレイし、兄よりもゲーム大好き人間になってしまいました。

そんな私が一番おすすめしたいゲームが、「NieR:Automata(ニーア・オートマタ)」です。
こちらは2017年に、スクウェア・エニックスから発売されたアクションRPGとなっています。販売本数700万本を記録した大ヒットゲームなので、プレイした方も多いでしょう。私としては、「できることなら、記憶を消してもう1度初めからプレイしたい」と思えるほど素晴らしいゲームでした。
ちなみこのゲーム、2010年に発売された「NieR Replicant(ニーア・レプリカント)」および「NieR Gestalt(ニーア・ゲシュタルト)」(プラットフォーム、主人公が違いますが、ストーリーは同じ)の続編にあたりますが、プレイしなくても特に問題ありません。しかし、プレイしているとより楽しめるものになっています。

ずっとずっと先の未来、機械生命体と呼ばれる兵器が現れ、人類は月へ逃げていました。機械生命体を倒すため、地球を奪還するために作られたのが、アンドロイド兵士です。
彼らは廃墟となった地球で機械生命体と戦いを続けていきますが、主人公たちは激闘の中、徐々に隠された真実に近づいていきます。

ディレクターのヨコオタロウ氏は、「ニーアの世界はわざと彩度を落とした色にしている」と語っていました。確かに晴れた空でもくすんだ色で、退廃した世界を物語っています。
周回ゲームなのでエンディングは全部で5つありますが(厳密に言えば26個ですがストーリーと関係ないエンディング)、同じシーンであったとしてもプレイするキャラクターが違ったりするので、退屈することはありません。それどころか、壊れていく世界と明かされてゆく真実に翻弄され、コントローラーを持つ手が徐々に重くなります。私は、このゲームで何度も涙を流しました。
「鬱ゲー」で有名なヨコオ氏の本領発揮といったところでしょう。

そして悲しくも美しい世界と、残酷な運命を生きるアンドロイド達の世界を彩る、岡部啓一氏の切ない音楽も魅力的です。ニーアシリーズは音楽も素晴らしく、しばしばヨコオ氏は岡部氏に対する嫉妬を口にしています。実際、ニーア・オートマタのサウンドトラックは、ゲームサントラとしては異例の10万枚の売り上げを記録しており、Amazonレビューの中には「プレイはしていないけれど、音楽が好きなので購入した」といった意見もあるほどでした。

ジャンルはアクションRPGですが、親切設定なので「イージーモード」や「オートモード」にすれば攻撃や回避を自動で行うことができ、アクションゲームが苦手な方でも楽々でプレイできます。
ニーアの魅力は多くの方がご存じでしょうが、未プレイという方には絶対におすすめしたいです。「ニーアファンがもっと増えてほしい!」と心から思うゲームでした。