『あたしンち』について
子供が見始めて母である私も見だした。始め「あまりにもくだらなさそうなアニメだなぁ」と思い、また『あたしンち』にでてくるお母さんは、魚のような風貌でなかなかの傍若無人ぶり。世のお母さんを馬鹿にしてると、全く見ないで忌み嫌っていました。
それが何気なく見ていたら、本当に平凡な家族の話、平凡な家族あるあるをずっとやっているような、「ここまでお母さんは手を抜いてもいいんだ」と妙な安心感と共感を感じながら見始めました。
夕飯のおかずがちくわのみであったり、それを文句をいいながら受け入れる家族。
20年前のアニメなのでまだお母さんがそこまで社会進出していない時代。お母さんのコミュニケーション能力の高さに驚きました。お母さんはお父さんに養ってもらっているので、そこまでお父さんに対しては強く出ないところにも強く共感。娘のみかんや息子のゆずひこ、お母さんにしてはとても良い子に育っています。
娘のみかんは長女らしく、少しどんくさくてどうしようもないところもあるけれど、友達のしみちゃんにも呆れられながらかわいがられる。
息子のゆずひこは弟らしい要領の良さ、タチバナ家の中で類を見ない常識人。このアンバランス感が中毒となりずっと見続けてしまう本当に平凡なホッとするアニメです。
すこし『ちびまる子ちゃん』と雰囲気はかぶりますが、タチバナ家の1人ひとりが主人公になるところがまた飽きずに楽しめるところです。