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家族の絆を感じる映画
大人気国民的アニメ・あたしンちの劇場版2作目です。
1作目の映画の設定にもかなり驚きましたが、この作品はそのさらに上を行く、設定とストーリーです。タチバナ家を守るお母さんが、ある日突然超能力を手に入れてしまった!という、映画クレヨンしんちゃん的展開からストーリーがはじまります。掃除も洗濯も料理も、日々のあれこれなにもかもを超能力でやってしまうお母さんでしたが、しだいに人助けにも超能力を使い始め、家のことがおそろかになっていき、家族と気持ちが行き違いに…。作中で主人公・みかんの放つ「家族のことなんかどうでもいいんでしょう!」というセリフには驚きました。まさかあたしンちでそんなセリフを聴くことになるとは…という思いでした。
超能力が原因で、タチバナ家の住むマンションがめちゃくちゃになり、崩れそうになるシーンがあるのですが、あたしンちの世界観であのレベルの破壊描写となると、ストーリーの盛り上がりに必要な描写とはいえ、見ている側の気持ちが痛みます。ほわほわとした雰囲気の日常、が売りの作品だったのになぁ…と、そこだけ個人的に少し残念でした。
最後には、丸く収まる40分ほどの短編映画ですが、家族の大切さを教えてくれる素敵な映画だと思います。