あたしンち / 新あたしンち

あたしンち / 新あたしンち

『あたしンち』とは1995年6月からけらえいこ原作で朝日新聞より連載が開始された日常コメディ漫画。その後メディアファクトリーよりコミック化される。母、父、長女のみかん、弟のユズヒコの4人家族「タチバナ家」の日常が繰り広げられる。みかん・ユズヒコの学校生活や友達とのやりとり、母の友好関係、父の仕事などからリアルな描写が描かれている。他にも個性的なキャラクターが多く登場。アニメ化や映画化もされており長年根強いファンを獲得している。

kskor0008f8のレビュー・評価・感想

あたしンち / 新あたしンち
8

家族と親友の優しさが沁みます

大人気国民的アニメ・あたしンちの劇場版1作目です。
この頃はテレビシリーズもゴールデンタイムに放送されており、劇場版仕様のエンディングがよく流れていたのを思い出します。この作品のテーマソングがまたいい曲なのです。
ゆるい日常を描くテレビシリーズが、劇場版でどうなるのかというと、主人公・タチバナみかんとそのお母さんの中身が入れ替わってしまう!という、いわゆる「入れ替わりネタ」を描いたストーリーです。いつもお母さんに、あーだこーだと文句を行っていたみかんが、いざその立場になってみると苦労するシーン。女子高生のみかんと入れ替わったお母さんが高校へ通い、なんだかんだ高校生活をエンジョイしている姿は、この作品でしか見られません。
泣けるシーンも多数あり、なんとなくお互いの気持ちが分かり始めるみかんとお母さんの裏では、どうにか2人を元に戻そうとあらゆる方法を調べる弟ユズヒコと、お父さんの姿に家族の大切さを教えてもらった気がします。
とはいえ、今作一番の感動ポイントは、修学旅行の前にみかんからお母さんと入れ替わってしまったのを打ち明けられ、それを受け入れてくれた親友・しみちゃんです。本当の意味での親友なんだな、と映画館で泣きました…!

1時間35分に詰め込まれたあたしンちの世界、是非一度見ていただきたい作品です。