デビルマン(映画) / DEVILMAN(film)

デビルマン(映画) / DEVILMAN(film)

2004年公開の永井豪原作の『デビルマン』実写映画。PG-12指定作品。制作費10億円、CGと実写の融合だけではなく手描きのカットを差し込む実験的映画で、双子がデビルマン(アモン)とサタンを演じるとあって話題作となった。
「デビルマン」になった不動明が人間と敵対するデーモンを討伐するために立ち上がり、最後は世界の終末のような場所で持てる限りの力を使いサタンである了と最終決戦に臨む。

デビルマン(映画) / DEVILMAN(film)のレビュー・評価・感想

デビルマン(映画) / DEVILMAN(film)
1

史上最低の拷問実写映画!

原作の漫画に何か恨みがあるのかと思わせる実写映画、それが「デビルマン」です。
原作のデビルマンが好きな方が観ると、思わずテレビにワンパン入れる程度の破壊力があります。原作の内容をつぎはぎし、余計なオリジナル要素を入れた、ぐたぐたのぼろきれのような内容です。また役者の悪い意味の渾身の演技に観たもの全員脱力を覚えるはず。一周回って「観なきゃ損!」と思わせる破壊力がある作品です。

「俺、デビルマンになっちゃったよー」「ハッピーバースディ、デビルマン!」など名言(迷言)を残した点と時間の大切さを学べる貴重な映画です。

CGは当時の技術を駆使していますので、その点は頑張っていると評価できますが、そんな唯一の良い部分もドブに捨てるような展開には思わず笑ってしまいます。
唐突な新キャラ登場、と思いきや次のカットではまるでなかったことのようになっている不思議時空が展開され、視聴者をフルスイングしていきます。
さらにダメ押しの追加オーダーで、役者さんには罪がない…とは言い切れないのがこの作品の恐ろしいところ。内容が壮絶なだけに、絶叫シーンが多々ありますが、観ているこちらが叫びたくなるというすさまじさ。

実写版・デビルマンは平成だけにとどまらず、令和にも是非語り継いでいきたい史上最低の実写映画。是非視聴の機会がある際はこのデジタル拷問を受けてみて下さい!

デビルマン(映画) / DEVILMAN(film)
1

人生の時間を無駄にしたいならこれ

実写映画シリーズの中の汚点として輝く『デビルマン』。
その恐ろしさといったら、そこらへんの草むしりを二時間していた方が有意義と思うレベル。

告知用ポスターを観ているとそんなことはないんじゃないか?と勘違いする人は出てくるかもしれないが、そんなことはない。
真の正体は、この世のどんな映画よりもとてつもなく面白くない、駄作という言葉すら生易しいレベルなのである。

あの北野武が「酒を飲んで身内で笑って観る作品」と称した程。
事実、この映画を一人で観ようとした筆者は、あまりの面白くなさに他の映画をパソコンでつけながら、テレビでダラダラと流していたという珍事を起こした程。
この映画の何が面白くないかというと、まぁそれはほとんどなのだが、端的に言うと下記の項目となる。

・主人公、ライバルの演技が学芸会
・原作が大好きな人を地獄に叩き落とすレベルで改変した話
・ヒロインが何を言いたいのかさっぱりわからない
・ネタなのかなんなのか、とりあえず有名人を適当にばら撒いてシーンに入れる

など。これも序の口。
とにかく、この映画を興味本位でレンタルDVDで借りて観るという行為すらしないでいただきたい。
映画というのは人が楽しむためにあるので、その100円を決して無駄にしないで欲しい。

それだけが、私の望みです。