indigo la End

indigo la Endのレビュー・評価・感想

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indigo la End
10

「失恋」から生まれる切なく美しい音楽

「indigo la End」は、ボーカルギターの川谷絵音が中心となって動く日本のロックバンドです。
このバンドが作り出す音楽の特徴は、キレのあるドラム、分厚いサウンドのベース、歌うようなリードギター、そして高く繊細な声をもつボーカル。それぞれの個性がぶつかって絶妙な具合に重なり合い、切なくも美しく感じるような曲調になっています。それに加え、サポートメンバーの女性のコーラスとキーボードも合わさり、それらもまた曲の哀愁漂うような感覚をより引き出していると言えるでしょう。
また、歌詞に注目すると、主に「失恋」をテーマにしたものが多いです。ただ、それは直接的なものではなく、物事の変化や人の動きによって間接的に表現しているのです。それはよくありふれたものではなく、思いもよらない独特な考え方で表されていて、歌詞の意味の考察をより豊かにしています。
題材が「失恋」というのもあり、歌詞は暗い雰囲気のように感じますが、それが冷たくも綺麗に聞こえるメロディーとよくマッチしており、全体として苦しくあるけれどきらびやかで泣いてしまうような曲として出来上がっているのです。「indigo la End」は、「失恋」によってできた切なさを極限まで突き詰めて、その先にある美しさを探求したロックバンドだと言えるでしょう。落ち着いた曲が好きという人にはオススメのバンドです。

indigo la End
9

高いセッション力を持つバンド

ゲスの極み乙女。のギターボーカルとしても活躍する、川谷絵音さんが率いるindigo la End。ゲスの極み乙女。とは全く違うイメージで曲が作られています。デビューしたての頃のEP「渚にて」からはノイズミュージックのような歪んだギターにどっしりと軽やかに動くベース、テクニカルで気持ちの良いドラム、ハイトーンのボーカルというイメージでしたが、「Crying End Roll」や「PULSATE」では清涼感のあるサウンドにも磨きがかかり、多くの感情を届けています。
YouTube にもおおくのPVが無料で閲覧できるようになっていて、そのなかでも特におすすめなのが「瞳に映らない」です。その理由としては、まず楽曲としての完成度の高さです。デビューから数々の曲を世に出しその中からさらに殻を一枚破るような新しさが魅力です。また、PVに注目すると女優の波瑠さんが出演しており、川谷絵音さんとの共演は必見です。
また、ライブでは音源通りの演奏を心がけているようで、ライブのアレンジというものは少ないようですが、生でCD通りの演奏ができる技術力の高さと、目の前に広がる圧倒的な世界観を誇るライブは凄まじいの一言です。

知れば知るほど、そして新しい曲が出れば出るほど新しい面を見せてくれる indigo la End の今後にますます期待が高まります。おすすめです!

indigo la End
10

リアルな恋愛、リアルな失恋

indigo la End川谷絵音さんが主に作詞作曲をしているバンドです。
川谷絵音さんは本当に多彩で、いくつものバンドを掛け持っており、その全てで作詞作曲をされていますが、それぞれのバンドで異なるテーマの曲を作っており、そこがとても魅力的です。
中でも、indigo la Endではリアルな恋愛について歌った曲が多く、多くの人が共感できるのではないでしょうか。
例えば、楽曲の一つ「想いきり」では、サビの部分で繰り返される
「好きな部分は少し、後は嫌いな方がさ、君のこと想いきれる気がして」という歌詞は本当にリアルに感じます。
相手の全てが好きで好きで仕方ない!っていう恋愛って続かない事が多いですよね。
好きすぎるがゆえに相手のことを理想化していき、自分の中に相手の人物像を作ってしまう。
結果、相手としては息苦しいし、自分は相手の嫌いな部分が見えるたびにどんどん冷めていってしまう。
減点方式の恋愛は辛くて続かないことがです。
一方、はじめから嫌な部分は嫌だけど、「ここが好き」っていう感じで始まる恋愛は長続きするもの。
結局他人同士ですから、恋人であろうと夫婦であろうと、完全にわかり合うことはできません。
お互いに相手の「ここは好き」を持っておいて、他の部分にはあまりこだわらずに付き合ったほうが楽だし、長続しますよね。
たまに新しい好きが見つかると、嬉しくなってもっと好きになる。
そんな加点方式の恋愛が現実的でいいんじゃないでしょうか。
恋愛を理想化せずにリアルに描いた楽曲が、indigo la Endの魅力なのです。

indigo la End
10

女子大生一押しのミュージシャン

川谷絵率いるバンドグループindigo la end。2010年からインディーズ活動を開始。二年後、2012年にはメジャー活動を始めた。
誰しもが持っている、他人に明かせない藍色の感情、ナイーブさ、悲しみの中にある美しさなどがメロディーや歌詞から伝染する。言葉で表現するにはナンセンスとでも言うような、心の声を描写するような楽曲が豊富にある。
indigo la end の楽曲で代表的な曲といえば「夏夜のマジック」。youtubeにも、ミュージックビデオやライブ映像がアップされている。メロディーから夏のにおいが香ってきそうなゆったりとした音楽。「夏代のマジック」のミュージックビデオには女優の桜井ユキと君嶋摩耶が出演。夏に聞くべき曲かのように思われるが、どの季節に聞いても感じるものがある。それがこの曲の最大の魅力といっても過言ではない。
「夏夜のマジック」に合わせて紹介したいのが「冬夜のマジック」。こちらも冬の何気ない日常を感じさせる、素晴らしい曲になっている。ミュージックビデオでは路上で川谷絵音が演奏し、女性が聞きに通うが後に新しい男性と出会う。男女の三角関係が表現されている。ドロドロした印象はなく、「冬」という季節ならではの悲しさがにじみ出す。
indigo la end は感傷的になっているとき、心に染みる藍色の音楽として私たちに寄り添う。

indigo la End
10

indigo la endの唯一無二の失恋ソング

indigo la endというバンドをみなさんご存じですか?indigo la endはギター兼ボーカルの川谷絵音、ギターの長田カーティス、ベースの後鳥亮介、ドラムの佐藤栄太郎の4人組バンドです。ここで川谷絵音!?と思われた方いらっしゃるかもしれませんが、そうですあのゲス不倫で世を騒がせたあの方です笑
川谷絵音さんは実はゲスの極み乙女、indigo la end、ichikoro、ジェニーハイの4つのバンドを兼任していてどれも継続して活動しています。その中でも今回紹介したいのはindigo la endとその失恋ソングです。
このバンドの特徴は美しいメロディと女性目線の感情の込められた繊細な歌詞にあります。代表曲に「通り恋」「忘れて花束」「夏夜のマジック」があげられるのですがこの三曲すべて、先ほどあげた特徴がある失恋ソングです。そしてなんといってもこれらの曲の特徴的な点は、その歌詞の多くが女性目線でつづられているということです。男性ボーカルの邦ロックで女性目線の歌詞を書くバンドを思いつきますか??じつはメジャーなところだと唯一無二といっても過言ではないんです。
これらの特徴をもった音楽に川谷絵音さんの高低兼ね備えたボイスが生み出すメロディーを一度聞いてみてはいかがでしょうか。

indigo la End
10

スピッツの影響を最も受けたバンド。

ap bank fesに出演していたので気になっていたんですが、ゲスの極み乙女のヴォーカルである川谷絵音の別ユニットになります。個人的にはゲスの方はほとんど聴いたことがないのでわかりませんが、やはり、川谷絵音の音楽的才能と歌詞のセンスには驚きました。バンド名の由来はスピッツのアルバム《インディゴ地平線》からきてるそうです。
僕はスピッツファンなので凄く魅力的でしたし、スピッツの草野正宗がindigo la Endのことをある雑誌のインタビューで実際に誉めていたらしく、コレは是非聴いてみないとと思いました。
聴いてみた感想としては、歌詞にもスピッツが出てくるようにとても似ていると思いました。曲調は非常にメランコリックでお洒落です。基本的に失恋の様を描いている点も格好いいと思いました。全体的に瑞々しさと影を感じるというのもスピッツっぽい感じがしました。ちなみに、いま、一番お気に入りの曲は《ハルの言う通り》という曲です。アップルミュージックに入ったので全アルバムを聴き込んでいます。描く世界観は独得な気怠さと曖昧さがあり、日常の場面が思い浮かぶので聴いていて楽しいですね!声質もいいです。RADWINPSよりも好きですね。