indigo la End

indigo la End

indigo la End(インディゴ ラ エンド)とは、川谷絵音、長田カーティス、後鳥亮介、佐藤栄太郎の4人組ロックバンドである。叶わない恋を題材にした曲が多く、聴き手に解釈を委ねるような歌詞も魅力のひとつである。バンド名はスピッツのアルバム『インディゴ地平線』から取られている。

nakano_makoto4のレビュー・評価・感想

indigo la End
10

「失恋」から生まれる切なく美しい音楽

「indigo la End」は、ボーカルギターの川谷絵音が中心となって動く日本のロックバンドです。
このバンドが作り出す音楽の特徴は、キレのあるドラム、分厚いサウンドのベース、歌うようなリードギター、そして高く繊細な声をもつボーカル。それぞれの個性がぶつかって絶妙な具合に重なり合い、切なくも美しく感じるような曲調になっています。それに加え、サポートメンバーの女性のコーラスとキーボードも合わさり、それらもまた曲の哀愁漂うような感覚をより引き出していると言えるでしょう。
また、歌詞に注目すると、主に「失恋」をテーマにしたものが多いです。ただ、それは直接的なものではなく、物事の変化や人の動きによって間接的に表現しているのです。それはよくありふれたものではなく、思いもよらない独特な考え方で表されていて、歌詞の意味の考察をより豊かにしています。
題材が「失恋」というのもあり、歌詞は暗い雰囲気のように感じますが、それが冷たくも綺麗に聞こえるメロディーとよくマッチしており、全体として苦しくあるけれどきらびやかで泣いてしまうような曲として出来上がっているのです。「indigo la End」は、「失恋」によってできた切なさを極限まで突き詰めて、その先にある美しさを探求したロックバンドだと言えるでしょう。落ち着いた曲が好きという人にはオススメのバンドです。