想いはかたちを変えて、愛する人のもとへ帰ってくる。そう感じた映画でした。
私は、この映画に深い兄弟愛を感じました。
主人公のヒロが大好きだった兄を失い、心を閉ざしていたときに現れたのがケアロボット「ベイマックス」。落ち込んでいたヒロを支え、仲間と出会うきっかけをつくったベイマックスは、兄が作ったロボットでした。
初めはベイマックスの助けすら拒んでいたヒロが徐々に心を開き、ベイマックスを仲間と感じられるようになり、初めの明るいヒロに戻っていく姿に共感し、ずっとこのまま幸せに過ごすことが出来たらいいのにと感じていました。
しかし、そんなベイマックスが、ヒロの代わりに犠牲になってしまいました。私は、このシーンが1番悲しかったです。
ヒロにアームを渡したのですがその中にはチップが入っていて、最後のシーンでヒロの前にもう一度ベイマックスが現れ、主題歌の「Story」が流れたところで思わず涙がこぼれました。歌詞と映画の内容がマッチしていて、この主題歌も映画が終わったあとも何度も聴きました。
姿は消えてしまったとしても、愛情や誰かの想いは残り続ける、そしてまた愛する人のもとへ帰ってくる。この映画を観て、そんな希望を感じました。ぜひ、子どもだけでなく、誰か大切な人を亡くした方々に勧めたい心温まる物語です。